デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
10.7.1. 藍藻(Blue-Green Algae)
水槽設置直後に発生しやすい藻に藍藻(らんそう)がある。藍藻が水槽にとって特に危険視されるのは、非常に速い成長を見せ、まだ十分に生命活動を行うことができない水草の表面を粘り気のある粘液状のもので覆い窒息させ、枯死に至らしめるからである。藍藻は通常青緑色だが、ときおり黒ずんだものや紫、茶色のものも見られる。
藍藻が発生したら、まず最初に手やホースを使い機械的に水槽外へ除去する。だがこれで確実に根絶させることができるわけではない。なぜならほんの少しの藍藻が水槽に残っているだけで、藍藻は短期間で再び大きな塊になるまで成長することが可能だからである。
残念ながら藍藻に対して完全に「生物学的除去」を行うことができる魚や貝類は存在しない。すべてを手作業で除去しなければならないという藍藻対策に嫌気が差しているのなら、市販されている藍藻の化学的除去剤が迅速な「当座しのぎ」を約束してくれる。この点については本書10.7.6.「藻やコケの非常ブレーキ」を参照してほしい。
藍藻の拡大写真
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