デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
10.7.2. 紅藻(Red Algae)
前章で述べた藍藻と並んで、水槽内に大発生してアクアリアナーを困惑させる藻として紅藻類が挙げられる。紅藻類にはヒゲ状藻やハケ状藻などが含まれ、水槽にとってこれほど厄介な藻はない。というのは、これらの紅藻類は水槽内の水草や石、流木などの表面を広範囲に渡って覆ってしまうからである。ヒゲ状藻は糸状となって水草の葉や茎などに、一方ハケ状藻は厚い束となって水草の葉や根、石の上などに付着して芝生のように広がり、最終的には付着したものを覆い尽くしてしまうのである。
この仲間は黒、あるいは緑がかった黒色をしている。名前の由来となった「赤い」部分は表面の色に覆い隠されており、藻をアルコールに浸けると赤が現れる。紅藻類の除去に関しては、幸い何種類かの生物が手助けをしてくれる。特に緑色のひれを持ったコイ科のEpalzeorhynchus siamensis(サイアミーズ・フライングフォックス ※原文シャム・フライングフォックス)に贅沢な食事をさせないでいると、ヒゲ状藻を喜んで食べる。
ここでも、植物にとって好都合な水槽環境の向上と結びついている場合にのみ、藻の化学的な除去が有効であるということがわかる。
ハケ状藻などの紅藻類は一度発生すると根絶が難しいため、
Epalzeorhincus siamensis(サイアミーズ・フライングフォックス)
などの生物による予防が非常に有効である。
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