デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
6.3.2. ピート
1. ピートは淡水水槽の水を軟水化することができるが、この軟水化はコントロールが難しい。
2. ピートは淡水水槽の水を均一化し、その過程で水に色がつくことで水の中に届く照明を最大50%まで低下させる。水草の成長を妨げるこの欠点を埋め合わせるために、通常の何倍もの強さの光を水槽に当てるという行為は大きな落とし穴となる。
3. ピートをろ過槽に大量に、また長期間設置すると、水槽の水が水草の育成を阻害する方向へ変化する可能性がある。水槽の容量に対して多すぎるピートは、その中に含まれる腐植酸(フミン酸)やタンニン酸によって水草の成長を制限してしまう。水槽を設置した直後の危険な段階、例えば設置後の2ヵ月間などに、あえて我々がピートを使用して危険な状況を水槽に作り出す必要は無い。
上記のようなピートに関する事実を理解した上で、流木が水槽内にピートと同様の効果をもたらすことを知っておくべきである。ただし流木を水槽内で使用する場合には、流木に含まれる過度の成分が水中に蓄積されないよう適切な水交換を行うべきである。
軟水化に大きな効果をもたらすピートの繊維。
しかし水槽への使用においてはその欠点も
理解しておく必要がある。
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