謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

男の島(ダグラス:マン島:イギリス)

2009-04-04 07:48:32 | オペレーション・イリーガル
 イギリス  マン島


2009.04.01(水)


 Isle of Man・・・

 イギリスにありながらグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国の一部ではなく、自治権を持ったイギリス王室属国という特異な立場を持ったこの場所を私が目指したのは偶然ではない。

 それに腐ってもこのプロフェッショナル、“男”であるからにはこの直球で「Man」と名の入った島に行くことは必然といって良いだろう。

 私が現在いるリバプールから船で約3時間という距離も魅力だ。

 私はこの島に訪れるために緻密な計画を立てて実行に移す事にした。
 予定は2泊3日だ。これだけあればたっぷりとこの島を堪能できる。

 決して当初1泊2日の予定にしていてホテルまでネットで予約した物のフェリーのチケットを前日買いすると料金が倍近くなり、さらに直前の日程でホテルを抑えていたのでキャンセル料も全額となるのでこの際だからとやけになってさらにホテルをもう1泊増やし、何故か当日のネット買いでも料金が上がらない2泊3日に修正したという訳ではないのだ。

 そう計画通りの行動である。

2009.04.02(木)
 
 リバプールの出発は1900時、春に入ってどんどん日が長くなっているので夕陽が差す時間帯ながら外はまだ明るい。

 私は高速フェリーに乗って去り行くリバプールを眺めながら迫り来る「男の島」に心弾ませていた。

 乗った高速ボートにリバプール中心部
 

 離れていくリバプールの街並

 

 そして船上から眺めた夕日
 

 日が落ちる直前は夕日がピンク色の蛍光色に染まって何ともいえない感じになる。



 そして到着、フェリーポートから眺めた中心部
 

 マン島の首都ダグラスに到着したのは2200時、ホテルは予約しているので問題は無い。
 
 マン島で普通はやらないようなホテルの予約をしたのはネットで調べると安宿が皆無(ドミトリー等存在していなかった)でこのようなリゾート地で独力でそれも夜探すよりは予め予約していた方が確実という考えがあったからだ。
 1泊40ポンド(約6000円)という出費は痛いが止むを得ない選択だろう。


2009.04.03(金)

 昨夜ホテルにたどり着いたのは夜の1100時。私は0900時には起きて早速観光する事にする。

 ホテルを出て早速観光案内所に向かおうとすると目に入るのは・・・

 泊まったホテルはこの右端、ちなみにここはホテル街になっていてこの見える建物全てがホテルだった。
 

 気になって値段を見てみると最安18ポンド(約2700円)からシングルがあると・・・


 「くっくそう・・・、予約なんぞしなければ良かった・・・」


 だが、もう取ってしまった物はしょうがない、諦めてマン島の観光に全力を尽くすことにした。

 マン島といえばメインアトラクティブは2つ、残りの一つは後述するが先ずは保存鉄道だ。マン島の保存鉄道は、蒸気機関車、アプト式登山鉄道、狭軌とあり、周遊チケットを買えばそのいずれも乗り放題で安く楽しむ事が出来る。

 別に鉄道オタクというわけではないがマン島にきたら「必須」と言っていいアトラクションであろう。

 私は観光案内所に向かい、早速時刻を聞きこの鉄道に乗ることにした。

 「あらっ、保存鉄道は4月6日から運行よ・・・」


 ツーリストインフォメーションのお姉さんは屈託のない笑顔で私にこう答えてきた・・・


 「・・・」


 「・・・・・・・」


 「たっ楽しみにしてたのにぃ~・・・」


 わざわざ2泊に変えたのもこの「保存鉄道」があるから我慢できると思っていたのに・・・


 だが、やってないものはしょうがない、私はこの日時間を潰すためにバスでマン島を一周することにした。


 キャッスルタウン。ロシア要塞。


 ピールの要塞跡


 ラグジーの水車。
 



 ちなみにマン島の紋章はこの3本足、島内のどこにでもこの紋章を付けた建物が見れる。ジョジョの冒険を思い出してしまうが・・・
 

 そして首都のダグラス。


 

 

 その夜景。
 

 一応島内も一周し、保存鉄道に乗れなかったマイナス分はなんとか帳消しと言った所だろうが・・・

 まだメインアトラクションの後一つが残っていた・・・


2009.04.04(土)

 先程は伏せていたがマン島のもう一つのアトラクション、それは島の公道を使って一周60kmを走るオートバイレース、マン島TTレース(世界選手権からは除外)で、世界でもっとも歴史の長いオートバイレースとして有名なのだ。

 私はこれを“ただ”見学しよう等と言う気は無い。

せっかくこの世に男として生まれたからにはこのレースの表彰台、それも一位にたってこそマン島を制覇したと言えるのではなかろうか?

 ただの傍観者になど終わりたくは無い・・・



 私はさっそくこの表彰台を目指すべく長い道のりを歩き始める。

 そして20分後・・・

 その目的地が見えたのだ・・・

 これがそのレースの会場。そして表彰台。
 



 私は息をゆっくりと吐き出しながら一歩一歩着実に歩みを進める。

 そして階段を上がりついに・・・


 一位の表彰台に立つプロフェッショナル。(3脚を利用して撮影)



 そう、私はこの世界で最も長い歴史をもつオートバイレースの・・・その表彰台に・・・それも一位としてその頂点にたったのだ!!






 もはや長くは語るまい。


 ただ、これではっきりとしたことだろう。


 この私が「男の島」、マン島でその頂点を極めたツーリスト・・・


 即ち「男を極めたツーリスト」であると言う事が・・・