2006.11.22
旅行者には「3種の神器」というものがありその中の一つに「国際学生証」というものがある。これを持っていればかなりの確率で遺跡やら博物館やら美術館への入場料割引が出来るというまさに「魔法のアイテム」と呼ぶのにふさわしい一品である。
ちなみに「3種の神器」の残りの2つは良くわからない、というか適当に例えたので本当に「3種なのかどうか」そんなことは知るわけもないのでほっとこう...
今回の舞台、ハンガリーの首都ブタペストは「比較的容易に国際学生証が作れる」と言われており、私がセカンドミッションを始めた当初からここで国際学生証を取得することこそ今回の旅行のハイライトといっても過言ではなかろう...
もちろん用意周到な私は出発以前から十分な情報を入手して、ここブタペストに乗り込んできたことは言うまでもない。
決してポーランドで出会った旅行者から「ブタペストなら簡単に国際学生証が作れますよ!!」と聞いて、「まあどうせ作れるんなら持っといたほうがいいかな?」と思い立った訳ではないと明言しておこう...
何故なら私は「プロフェッショナル」だからである...
ブタペストに朝到着して有名な日本人宿のヘレナハウスに向かう。首尾よくベッドをゲットして、宿で少し落ち着いてから旅行代理店へ向かう。
国際学生証を作るには書類が必要だ。通常は在学証明証や日本の学生証が必須だがここでは「日本の運転免許証」をもっていればハンガリー人は日本語を読めないのでこれを「学生証」と言い張って作ると言うちょっとあこぎな手段だがこの際はまあいいだろう。問題は私が日本の免許証を持って来ておらず、国際運転免許証しかないがまあこれで大丈夫だろう...
何故なら私は「プロフェッショナル」だからである...
旅行代理店に到着してカウンターへ向かう。
笑顔で
「ステューデントカード」
と伝えて書類を提出する。いい感触だ...
相手は私の国際運転免許証を眺めて一言、
「オオッ!モートライセンス??、イッツ ノット ア ステューデントカード...(あれ、これ免許証でしょう??学生証じゃないわよ!!」
「....」
そういえば国際免許証は日本語のみならず英語やフランス語やロシア語まで書いてある...、少なくとも英語が分かれば学生証じゃなく免許証だとばれるのは当然の事だった...
「ちっ、このプロフェッショナルとしたことが...」
心の中で呟いて慌ててこう付け足した。
「申し訳ないですがこの間寄ったベオグラードで財布ごと学生証を盗まれてしまいました...、パスポート以外の証明書がこれしかなく、学生証はコピーしかないのですがそれで良いのでしょうか...??」
駄目と言われたら出直しだが親切にもあっさり「O.K」を出してもらえた。
私は
「コピーは宿なので取ってからまた戻ります」
と告げ、一度旅行代理店を後にした。
こうなったら学生証のコピーを偽造するしかない。しかし手段はあった。
今回は強い味方がいた。以前イエメンで会って、今朝また再会した「ハッピーアラビアン嬢」である。
彼女は首尾よく日本の免許証を持っていたので早速借りてコピー屋でコピーをしてその上に自分の写真を切って貼り付けてもう一度コピーする。姓名や誕生日などはまったく違うが相手は日本語を読めないのがこのミッションの「ミソ」だ。
もう一度旅行代理店へ向かう。
そしてカウンターへ行きこう告げる。
「先ほどは申し訳ありません、今度はコピーを持ってまいりました。ご確認をお願いします...」
受付の人は私のコピーの顔写真とパスポートの顔写真、そして手渡した写真を見比べて確認する。
そして5分後...
念願の「国際学生証」をゲット...!!
コピーした偽造の学生証は女性の免許証からだが、国際学生証作成時は私の名前はパスポートから移しているので性別から年齢から間違いなく私自身の物である...
ミッションは無事の成功を果たす...
問題は「やってることは完全にインチキである」と言うことだが...
まあそれはほっておこう。
とにもかくにも現在90カ国目、ここで人生初の海外「学生デビュー」である...
この後の物語にこれがどう影響してくるのか??
予算以外に全く影響はしてこないと明言しておこう...
旅行者には「3種の神器」というものがありその中の一つに「国際学生証」というものがある。これを持っていればかなりの確率で遺跡やら博物館やら美術館への入場料割引が出来るというまさに「魔法のアイテム」と呼ぶのにふさわしい一品である。
ちなみに「3種の神器」の残りの2つは良くわからない、というか適当に例えたので本当に「3種なのかどうか」そんなことは知るわけもないのでほっとこう...
今回の舞台、ハンガリーの首都ブタペストは「比較的容易に国際学生証が作れる」と言われており、私がセカンドミッションを始めた当初からここで国際学生証を取得することこそ今回の旅行のハイライトといっても過言ではなかろう...
もちろん用意周到な私は出発以前から十分な情報を入手して、ここブタペストに乗り込んできたことは言うまでもない。
決してポーランドで出会った旅行者から「ブタペストなら簡単に国際学生証が作れますよ!!」と聞いて、「まあどうせ作れるんなら持っといたほうがいいかな?」と思い立った訳ではないと明言しておこう...
何故なら私は「プロフェッショナル」だからである...
ブタペストに朝到着して有名な日本人宿のヘレナハウスに向かう。首尾よくベッドをゲットして、宿で少し落ち着いてから旅行代理店へ向かう。
国際学生証を作るには書類が必要だ。通常は在学証明証や日本の学生証が必須だがここでは「日本の運転免許証」をもっていればハンガリー人は日本語を読めないのでこれを「学生証」と言い張って作ると言うちょっとあこぎな手段だがこの際はまあいいだろう。問題は私が日本の免許証を持って来ておらず、国際運転免許証しかないがまあこれで大丈夫だろう...
何故なら私は「プロフェッショナル」だからである...
旅行代理店に到着してカウンターへ向かう。
笑顔で
「ステューデントカード」
と伝えて書類を提出する。いい感触だ...
相手は私の国際運転免許証を眺めて一言、
「オオッ!モートライセンス??、イッツ ノット ア ステューデントカード...(あれ、これ免許証でしょう??学生証じゃないわよ!!」
「....」
そういえば国際免許証は日本語のみならず英語やフランス語やロシア語まで書いてある...、少なくとも英語が分かれば学生証じゃなく免許証だとばれるのは当然の事だった...
「ちっ、このプロフェッショナルとしたことが...」
心の中で呟いて慌ててこう付け足した。
「申し訳ないですがこの間寄ったベオグラードで財布ごと学生証を盗まれてしまいました...、パスポート以外の証明書がこれしかなく、学生証はコピーしかないのですがそれで良いのでしょうか...??」
駄目と言われたら出直しだが親切にもあっさり「O.K」を出してもらえた。
私は
「コピーは宿なので取ってからまた戻ります」
と告げ、一度旅行代理店を後にした。
こうなったら学生証のコピーを偽造するしかない。しかし手段はあった。
今回は強い味方がいた。以前イエメンで会って、今朝また再会した「ハッピーアラビアン嬢」である。
彼女は首尾よく日本の免許証を持っていたので早速借りてコピー屋でコピーをしてその上に自分の写真を切って貼り付けてもう一度コピーする。姓名や誕生日などはまったく違うが相手は日本語を読めないのがこのミッションの「ミソ」だ。
もう一度旅行代理店へ向かう。
そしてカウンターへ行きこう告げる。
「先ほどは申し訳ありません、今度はコピーを持ってまいりました。ご確認をお願いします...」
受付の人は私のコピーの顔写真とパスポートの顔写真、そして手渡した写真を見比べて確認する。
そして5分後...
念願の「国際学生証」をゲット...!!
コピーした偽造の学生証は女性の免許証からだが、国際学生証作成時は私の名前はパスポートから移しているので性別から年齢から間違いなく私自身の物である...
ミッションは無事の成功を果たす...
問題は「やってることは完全にインチキである」と言うことだが...
まあそれはほっておこう。
とにもかくにも現在90カ国目、ここで人生初の海外「学生デビュー」である...
この後の物語にこれがどう影響してくるのか??
予算以外に全く影響はしてこないと明言しておこう...