エミレーツ航空のキャビン・アテンダント

今日は前々職の職場の飲み会だ。派遣社員できてくれていた女性２名も参加してくれたので、ドバイで働く気がないか一応聞いてみるが、一笑に付される。

さて、エミレーツ航空のキャビン・アテンダント（昔で言うスチュワーデス、以下CA)について書くのだった。一昔前にエミレーツを利用したことがある方は、エミレーツのCAと言えば金髪の女性というイメージがあるらしいが、現在はそんなことは全然なくて、印象ではアジア系の女性が半分くらいを占めている。中でも、日本人女性は２００名も採用していて、日本との直行便以外にも搭乗していると聞いた。

この日本人CAの評判があまり芳しくないようだ。旅行代理店の社長をしている私の元上司に聞いても、お客からのエミレーツの評判はよくないと聞いたし、私がわからないことがある時にまず訪れるドバイの情報サイトでもバッシングを受けている。私は、直接の被害を受けたことはないが（そもそも大半は寝ているからだが）、頼んだ飲み物をもってきてくれないとか、言葉遣いがぞんざいだと感じることはあった。

エミレーツが日本人のCAを増やすのは、機内エンタメのプログラムに日本の映画や音楽を流すのと同じで、日本人の乗客へのサービスと考えているのだろう。ただ、我々日本人は、外国人であれば、「まあしょうがないわね」と諦めもつくが、日本人だと、JALやANAのCAのサービスレベルに慣れてしまっているから、どうしてもそれと比較してしまう。単に日本語ができるからと言って採用すると、顧客満足度の点からみると、かえって逆効果かもしれない。このあたり、ジャパンデスクの設置を検討する私にとっても、他山の石としたい。

JALやANAのCAのサービスレベルも最近では昔に比べて随分悪くなったという人もいる。それはおそらく日本人の家庭でのしつけの欠如や言語の乱れと無縁ではないだろう。優美なふるまいや正しい言葉遣いは、今や日本人なら自然に身につくものでなくて、テレビドラマになるくらいの厳しい訓練のたまものだ。エミレーツでは、日本人CAに日本人の接客についての十分な訓練機会を与えていないのではないかという気がする。JALと提携しているのであれば、JALの研修を導入するとかインターンに出すなど検討してみたらどうかと思う。

私は、社員の採用・育成を担当していた時期があって、おせっかいにもそんなことを考えた。エミレーツ航空には今後も世話になるので、改善に期待したい。