ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

卒業証明書

2006年12月20日 23時24分53秒 | 未分類
卒業証明書を申請するために、数年ぶりに母校の大学を訪れる。ビザの申請に必要らしいことがわかったのが昨日で、大学のホームページで調べたところ、年内に発行してもらえる最後の日が今日であることがわかり、慌ててでかけた。

「必要らしい」と書いたのは、事務所設立手続の窓口や相談している弁護士にいくら聞いてもはっきりとした答がかえってこないからだ。思いあぐねて聞いた、同じフリーゾーンにすでに事務所を構えているグループ会社の総務担当から得た情報が一番信頼できそうに思った。もっとも私の最終学歴は米国のロースクールなので、日本の大学の卒業証明は要らないといわれる可能性はあるが、いざ必要と言われた時に発行は1月10日以降と言われたら、それこそ往生してしまう。

学生だったころ時々行ったハンバーグ屋でジャンボハンバーグ(700円)を注文して食べた。隣のテーブルでは、男子学生が二人、某航空会社への就職活動について、しゃべりまくっている。その内の一人は昨年その会社の内定を辞退したらしいとわかる。私が学生の頃はこの時期会社研究なんかしていなかったよなと思う。

何年かぶりに訪れる母校は、正門を入ったすぐ脇に新しい建物が建っていたり見慣れない建物がいくつかあったが、私が通ったレンガ造りの校舎やいちょう並木はそのままだった。運よく、講義に来ていらした恩師に研究室でご挨拶することができた。56歳になったとおっしゃる先生は、髪も黒々としていて、お元気そうだ。3年前までは国際会議にも出ていたが、パリの会議でもう止めると宣言して以来、海外には行かれていないとのこと。私がお中元に贈った缶ジュースを示されて焦った。今年は出張でばたばたしていて、まだお歳暮を贈っていなかった。

思いがけないプチセンチメンタルジャーニーだった。米国の母校の卒業証明書が必要と言われたら、それを名目に出張ができないだろうか、という考えが頭をよぎる。まず無理だろうけれど。


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2 コメント

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本筋からはずれますが (EJ)
2006-12-24 07:17:54
いまだに恩師にお中元、お歳暮を贈り続けているというのが凄いと思いました。いつの間にか日本の大学での恩師も今年度で定年となってしまったし、退職されて寂しくなってからでも、お歳暮を贈るようにしようかなぁ。恩知らずの弟子と思われていると思います。反省。
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Re: 本筋からはずれますが (duke_h)
2006-12-24 10:14:13
その恩師は、筆まめな方で、必ず直筆でお礼状をくださいます。そんなこんなで、止めるに止められなくなったというのが実情です。

ケースバイケースで、年賀状でも十分ではないでしょうか。元気で働くことが一番の恩返しかもしれません。
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