ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

社印

2007年03月18日 23時20分01秒 | ビジネス
前にも書いたが、この国では色々な場面で書類に社印(Company Stamp)の押捺を要求される。日本と似ているようだが、違いは印鑑登録のような公証の制度がないことだ。日本の銀行の届出印などもこれに近いかもしれないが、一応は窓口で照合をすることになっている。この国ではそんなことをするような気配は感じられない。誰でも同じ印を簡単に作ることができるから、一体なんのためにやっているのかよくわからない。昔からの習慣を惰性で続けているか、これで儲けている業者からのロビイングの結果なのかもしれない。日本でも、徐々に署名が捺印に置き換わっているように思うが、それと同じでいずれは廃れていくものかもしれない。

これまでは、たまたま担当者のものわかりが良かったのかもしれないが、一応社印が必要とされる場合でも、なんとか免除されてきた。ホテルのコーポレートレートの契約やアパートの賃貸借契約などがそうだ。いずれそうもいかなくなるだろうと思い、フリーゾーンの担当者からバール・ドバイにある業者を紹介してもらって作った社印が上の写真。実寸は直径5センチ程度。土曜日に車の運転の練習がてら取りに行った。90ディルハムだ。

丸型と長方形の2種類あるそうで、どちらを選択するかは5対5の割合と聞いた。丸いのを選択したのは、私がたまたま目にすることがあったのがそうだったというだけだ。円の周縁の上半分はアラビア語、下半分が英語。これにP.O.Boxの番号を入れるのが通例らしい。 

この社印が早速活躍しそうなのが、リカー・パーミット(酒類購入許可証)の申請だ。今日、バージュマンセンターの近くのスピニーズの裏手にあるMMIという酒屋に申請書をもっていったところ、社印を押していない申請書は受け付けられないとはねつけられた。申請書には確かに社印が必要と明記されている。食い下がったが、融通が利く相手ではなく、仕方なく引き下がる。リカー・パーミットについてはまたあらためて書くことにしよう。

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