ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

インドへの道 

2007年03月22日 23時52分10秒 | ビジネス
今日、事務所に着くと、机の上にエミレーツポストの簡易書留が置いてあった。中にパスポートが入っている。月曜日にバール・ドバイにあるインド総領事館にビザの申請をしていた。水曜日は、終日お客様訪問などで外出していたからわからなかったが、総領事館で言われたとおり、2日後には届いていたものらしい。有効期間は半年だ。

申請書の記入は割りに簡単だが、レファレンスをUAEとインドから2名ずつ書く欄があるので、前者は総領事館の名前を、後者は1名だが会社のインド駐在員の名前を使わせてもらった。他には、パスポートのコピー(含むUAEビザのページ)と会社から私の役職と、訪問の目的、訪問先と証明する手紙を要求されるので、これは簡単なものを自分で作って署名し、できたばかりの社印(必要とは書いていなかったが)を押す。念のためインビテーションレターも会社のインド駐在員に書いてもらっていたが、結局これは使わなかった。費用は簡易書留に10ディルハムの他、申請手数料が30ディルハムだった。

もう10年以上前のことだが、インドには四五回出張したことがある。その時は日本で申請したビザの取得に1週間以上かかった記憶がある。今回は随分早いと感じる。もしかすると、これはUAEとインドの密接な関係から来ているのかもしれない。ドバイのムハンマド首長(UAEの副大統領でもある)が日曜日にインドを訪問して、シン首相との間で外交官及び公務員パスポートの所持者のビザ廃止を含む協定に調印する見通しと報じられたばかりだ。

これまでに書いたかどうか覚えていないが、ドバイの人口の40%はインド人だと言われる。カラマやバールドバイ、デイラと言ったクリークの周辺地域では、それ以上のインド人比率を感じる。ドバイが「世界で一番美しいインドの都市」と揶揄される所以だ。もっとも、我々はインド人とパキスタン人やバングラデシュ人の区別がつかないので、実際以上に多く感じるのかもしれないが。

この国でビジネスをしていくためには、アラブ人以上にインド人とのつきあいが避けて通れない。特に、ITの分野ではインド人の存在感が大きい。私も、今後、何度かインドに足を運ぶことになりそうだ。

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