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マイクロバブルのすべて 大成 博文著

2011年02月07日 00時57分05秒 |  人間の創意工夫
はしがきより

本書において到達した結論、すなわち、「マイクロバブル」と「マイクロバブル水」が「生物活性」を引き起こすという結論は、多くの読者に「驚き」とともに、「ふしぎ」な意を与えるであろう。それは、マイクロバブル発生装置を開発した私自身が、それらに出会ったときに最初に感じたことと同じだからである。
 事の始まりは、1995年に、「マイクロバブル」という「未知の物質」を大量に発生させる装置を開発したことにある。
 それ以降、幸いにも、この物質は、私たちの予見をはるかに超える「優れた物理化学的性質」を有していたことから、その理解に到達することよりも先に、実際の現場において、ふしぎな出来事を次々に出現させた。
 それらは「ミラクル(奇跡)」という表現にふさわしいものばかりであり、その理解において、それまで有していた「常識」は、ほとんど通用しなかった。
 マイクロバブルの真価が最初に試されたのは、広島のカキ、北海道のホタテ、三重真珠という一連の二枚貝養殖においてであったが、それらはいつも、すでに発生していた「大量斃死」問題をいかに克服するかという「待ったなし」の攻防であった。
 当時、肝心の「マイクロバブル」の科学的性質については不明な点が少なくなく、その十分な解明を踏まえて現場に対応するという余裕はなかった。正直なところ、「マイクロバブルに賭ける」しかなく、その遂行にも「勇気」が求められた。
 この水産養殖の成果を踏まえて、マイクロバブル技術の適用は、閉鎖水域の水質浄化、温泉へと拡大し、最近では、排水処理や洗浄、食品分野へと進出し始めている。同時に、マイクロバブルの生物活性が確認される範囲も、微生物から動植物、そしてヒトへと大きな展開を見せている。・・・



著者からのコメント

本書は、マイクロバブルが生み出したいくつかのミラクル(奇跡)を物語風に書き下ろした、ちょっと風変わりな技術解説書です。
 毎日、厳しい環境のなかで働かれているビジネスマンの方々や科学技術の最先端の事例に興味をもたれている青年学生のみなさんを対象にしてわかりやすく書かせていただきました。本書の中で紹介されているように、マイクロバブルが生み出したミラクルは、人々の生活や生き方までも変えていきました。当初は不明でしたが、幸いにも、マイクロバブルには、従来のミリサイズの気泡にはない優れた物理化学的特性と生物活性作用があり、これを軸として広範な分野における技術的適用が可能であることが明らかになったからです。すでに、マイクロバブル技術は、多くの分野で大規模に日本社会へ浸透し始めました。それらの一部も本書で紹介されていますが、おそらく、今後はこの展開がさらに大規模に日本社会に浸透し始めました。それらの一部も本書で紹介されていますが、おそらく、今後はこの発展がさらに大規模にになり、人を含む生物の「いのち」や「くらし」、そして「環境」を蘇生させる貴重な事例がたくさん生まれてくると思います。その意味で、マイクロバブル研究やマイクロバブル技術の展開は、ようやく本格的な発展期の入り口に突入したという段階であり、本書は、それにふさわしい入門解説書といえます。本書を通じて、マイクロバブルのふしぎで、魅惑的なミラクルに遭遇した喜びと感動をみなさまとともに分かち合うことができれば幸いに思います。
 


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