ともこもなこ !

ソプラノ大森智子のページです。
ふわふわと流れてゆく雲のように
あんなことこんなこと・・・

車内打ち上げ

2006年11月11日 21時28分39秒 | うた
岩出山スコーレハウスでの
『ほのぼのアフタヌーンクラシックコンサート』
無事に終了し帰ってきました。

今回のコンサート、初めての試みがあったんです。

9月終わりにアウトリーチで伺った際ホールを見せていただいたときに
座席の肘掛がしまってある、いわゆるベンチシートだったのを見たのがきっかけでした。
このタイプのホールってそんなにたくさんはないのですけど、座ってみたら「おうちのソファ」ぽくて、
せっかくなら横になって聴きたいな~と思ったんですよね。

で、いっそのこと、お客さまには横になってもらいましょう

ということで、チラシにはこんな感じで宣伝

     面白いということで新聞にも掲載されたそうです

それで、前半の第1部全体をそのためにプログラミングをして、
お客さまにリラックスしていただくための環境づくりにこだわりました。

プログラム

第1部
アヴェマリア・・・シューベルト
星の夜・・・ドビュッシー
愛を分からずに・・・アイルランド民謡
月の光・・・ドビュッシー(ピアノソロ)
「愛する歌」から・・・木下牧子
  ひばり
  雪の街
  さびしいカシの木
  誰かがちいさなベルをおす
亡き王女のためのパヴァーヌ・・・ラヴェル(ピアノソロ)
大きな古時計・・・アメリカ民謡
「おやすみなさいのほん」の朗読
with 夢・・・ドビュッシー
     子守歌・・・カントルーブ

第2部
バイレロ・・・カントルーブ
ムゼッタのワルツ(オペラ「ラ・ボエーム」より)・・・プッチーニ
すみれ・・・モーツァルト
夜の女王のアリア(オペラ「魔笛」より)・・・モーツァルト
コンソレーション第3番(慰め)・・・リスト(ピアノソロ)
みんなで創る大即興曲「おおさきふぁんたじー」
花・・・喜納昌吉
 
アンコール
家路・・・ドヴォルザーク


ハイ寝てください、って言われたって、コンサート会場来て早々できませんよね。
明かりも徐々に落としていったり、明かりの色もこだわったり、マイクの音量だとか、
しゃべり声もお眠りモードにして、だとか、第1部終わってから、小鳥のさえずりのSE(音響効果)をかすかに入れつつ
照明をまた徐々に上げたりだとか・・・
昨日綿密に打ち合わせしましたよ~ (照明の千葉さん、舞台の藤田さん、ありがとうございました

その甲斐あって、お客さまにはなかなかいい時間を持っていただけたと思います(自画自賛

こどもたち(アウトリーチ先の小学生がいっぱい来てくれてうれしかった!)がコショコショしながら寝そべってたり、
大人のお客さまが腕枕をしながら聴いていらっしゃたり、口を開けたまま眠っていたり、
舞台から初めて見る光景でとっても面白かった


寝そべることが出来るということは、そのぶんの席が空いている、ということです。
地域によって、住む人々の年齢層や環境が違うのは当然で、ホールのキャパシティと集客の実際がかみ合わない場合も
多々あるでしょう。

しかし、やることが大切ですよね。やり続けること。
今日、いらしてくださったお客さまが何かを感じて、またホールへ足を運んでくださったなら、
そういう方が1人、2人、10人、100人、200人・・・と少しずつでも増えていったらうれしいですよね

それにしても、今日は「Brava!」とか「ありがとう!」とかお声も飛び出て、
素晴らしいお客さまにこちらもほんとに感謝です

会館の皆さまも、今日を迎えるまでにいろいろとアクシデントもありましたが
お世話になりましてほんとうにありがとうございました


ところで写真は帰りの新幹線の1コマ。
今日は終演後すぐにホールをあとにしましたので、共演の中川氏と『車内打ち上げ』です。

たまにはこんな打ち上げもいいものです。

カンパーイ