ひよらぁ Ｄ （ドキュメンタリーかもしれない） ３３

若い人と話をしていて言われたこと。
「他人に迷惑をかけなければ、何をしてもいいじゃない。」
ま、そうなんだけれど、でもそれだけじゃないよねェ。
と思いつつどう言ったら良いものか。
他人と自分の関わりといったことになっていくと思うのだけれど。

知人が同年代の女性にインタビューをした時の話。
彼女は目の不自由な男性と結婚し、
仕事を続けながら、２人の子供を育てていると。
彼女も知人も顔見知りでしたが、親しいというほどじゃない。
知人曰く、
「彼女は結婚相手のことも含めて、よどみなく話をしたの。
　でも、こちらから詳しく尋ねるより前にネ。
　たぶん同じようなことを訊かれることが多いので、
　あらかじめ話の順序が組み立てられていたと思う。」

そんな知人が私に言ったこと。
「私の弟は自殺をしたの。」
この知人に会ったのはひどく久しぶりで（２５年ぶりくらい？）、
弟さんにお会いしたのはさらに以前のことで１回くらい。
でも２人になった時に、何気ない感じで唐突にいわれたの。
話の流れの中であれこれ訊かれるのを嫌ったのでしょうか。
これまで周りから同じようなことを言われ続けてきたのでしょうか。
準備されたフレーズのようでした。

日頃自分に言い聞かせていること。
他人に根掘り葉掘り何かを訊くというようなことは戒めたいと。
言葉で他人を傷つけるようなことは出来る限り避けようと。
それなのに後悔することが多すぎて、自己嫌悪の日々。
人の世はかくもままならぬものなのだ、若者よ！

　　　　すべて人のなせるワザ、なんてネ。　　　by Ｄ