首都圏郊外を環状に結ぶ圏央道のうち、茨城県内の28キロ余りの区間が26日午後に開通し、東名高速道路や常磐自動車道など6つの高速道路がつながって、物流や観光面での利便性の向上が期待されています。
開通したのは首都圏中央連絡自動車道=圏央道のうち、茨城県内のつくば中央インターチェンジと境古河インターチェンジの間の28.5キロの区間です。
26日、常総市に設けられたインターチェンジで、午前11時すぎに記念の式典が開かれ、石井国土交通大臣らがテープカットをして開通を祝いました。そして午後3時に一般車両の通行が始まり、車が次々と真新しい道路を走って行きました。
この区間は、おととし9月の関東・東北豪雨などの影響で、予定より1年遅れの完成となりましたが、今回の開通で圏央道は総延長およそ300キロのうち9割が完成し、都心から放射状に延びる東名高速道路や常磐自動車道、東関東自動車道など6つの高速道路がつながります。
これにより、混雑する都心を避けて地方が結ばれることになるほか、成田空港へのアクセスも向上し、物流や観光面での利便性の向上が期待されています。
常総市のインターチェンジで、一般車両の通行開始を先頭で待っていた茨城県稲敷市の30代の男性は「開通が待ち遠しかったです。たくさんの人に茨城県に来て欲しいです」と話していました。