ブログ

ブログ

旧製品の方が良かった

2010-01-04 20:27:51 | Weblog
情報関連等のハイテク製品は日進月歩といわれ、新製品の性能は常に旧製品を上回り、かつ価格は安いというのが常識である。
デジタル一眼レフも同様に、常に新製品を追い求めるのが最良の選択と言われていた。
しかしながら、ここにきて、必ずしも新製品が良いとは限らない事例が出てきた。

まずニコンではD3(s)である。
D3(s)はFXとなったため、DXのD2X(s)よりも画質は悪くなってしまった。
もちろん、超高感度ノイズは低減したが、普通に使う低感度での恩恵はない。
むしろFXとなり、広角・開放・周辺の画質は低下した。
価格もレンズ込みで時に5倍も上昇しており、まさに進歩ではなく退歩である。

キヤノンも例外ではない。
7Dと50Dの関係である。
7Dは画素数を極端に増やしたため、普通の用途ではオーバースペックとなった。
そのため、デフォルトでは低感度ノイズが目立つ場面が多くなった。
ALOをオフにする等、設定をいくつか変えてやれば良くなるし、RAWではなくmRAWを使えば問題ないとはいうものの、
7DのmRAWでは50DのRAWより画素数が減ることになり、高画素モデルの意味がないことになる。

唯一絶対的な優点であったはずの視野率100%も、実際に使ってみると、とても100%ファインダーとはいえない。
(50Dよりは広いものの)
連写速度が秒8コマに向上(グリップ併用)したものの、1D系と違ってコマ速度が可変でないため、
常に秒8コマになってしまうため、私の用途では速すぎて無駄打ちが多くなる。
コマ速は50Dでも調整できないものの、秒6コマは私の用途ではベストな速度である。
つまり、50Dから7Dになり、かえって不便になったわけである。

このように、新製品が旧製品を上回るどころかむしろ実用性能が低下する現象が発生しているというのは、
デジタル一眼レフの進歩が止まったためと思われる。

こうなると、1Dmk4が心配になる。
果たして1Dnk3よりも本当に進歩しているのか・・・疑問である。
既にニコンのベスト機種は旧製品のD2X(s)であるが、キヤノンもベスト機種は旧製品の1Dmk3だった、
などということのないように祈るばかりである。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本当にそう思います。 (アッシー)
2010-01-07 17:18:29
何か政治の世界と似てませんか?
一般大衆受けするような改革っていうか?改良を加えるだけで、よりプロに近い人間には、意味の無い改良ばかり。。。本当にこのままでは心配になります。もう少し待てば、まともな商品は出てくるのでしょうかね? 今年のニコンは、キヤノンの後追いで画素数アップに走るのかな?
ここを冷静に見てみたいです。それをニコンがしなかったら、キヤノンもやっと気づくのでしょうか?