計画

フランス革命の頃の話である。すでに民衆が決起し
ルイ16世国王一家は城に幽閉されていた。

ある人物がマリー・アントワネット王妃に国外逃亡
計画を持ちかけた、王妃の郷里であるオーストリアの支援を
受けるという話で、今の金で100億円の資金提供もあった。

計画は深夜に城を脱出し、変装して馬車に乗り込み、
国境から50キロの地点でオーストリア軍と合流。彼らに
保護される仕組みだ。

亡命を提案した人物は軽くて速度が出る馬車を使い、夫婦別々に
行動することをすすめた。

しかし王妃は拒否した。ワガママ女だったのだ。夫婦同伴必須。
大型馬車を特注で作らせ、装飾を施し、衣装や貴金属、ワインの
酒樽まで積み込んだ。しかも侍女や子供の養育係まで乗せた。

決行の日がやってきて深夜に城を出たがいいが、積荷が
重すぎ、また御者が馬の扱いに慣れないためものすごく
遅い速度になった（たぶんゆっくり歩くぐらいの速度）。

しかも途中で尻が痛いだの、休憩ばかりするものだから
まったく進まない。城では国王一家が脱走したと大騒ぎに
なった。

合流地点で待っていた兵士は業を煮やし、計画が失敗した
と思って撤退してしまった。

そしてあまりにも豪華な馬車でノロノロ走るので、目立つ。
村人に気づかれ始めた。・・で結局捕まってしまう
パリへ強制送還の後はよく知られているようにギロチンだ。

夜逃げというのは何も持って出てはいけない。
まだそこで生活しているような雰囲気のところから着の身
着のまま、突然逃げるのだ。それが成功のコツだ。

この話はまた別の機会にするが、私が東京に来たときも
大したものは持ってこなかった。別に夜逃げじゃないんだけど。

何を言いたいかというと、計画が決まった後の行動の早さ、
的確さ、緻密さが男女の間においても成否を決めるという
ことだ。

遠距離になる場合は特に重要だ。”体ひとつで来てください”
というのは文学的表現でもなんでもない。

あれもこれもと欲張ると、欲の重みにつぶされることになる。

ルイ16世にとっては王妃はとんでもない”さげまん”だったろう。
王妃のわがままのせいで処刑されちゃうんだから。

日本は不景気で衰退しているはずなのに、マリー・アントワ
ネットのような欲が深く、ぜいたく好きで高収入高学歴の
キャリアウーマンなどが・・たくさん存在する。
三體牛鞭
勃動力三體牛鞭