みなさんのクリニックにも当然、換気扇がついていると思います。
今回は換気について簡単に説明したいと思います。
換気の考え方は1.自然換気と2.機械換気の2つに大別されます。
クリニックの場合は機械換気が一般的かと思いますので今回は機械換気についてちょっと詳しく説明します。
機械換気は第1種換気・第2種換気・第3種換気の3つに分類されます。
■第1種換気(機械給気+機械排気)
給気・排気共にファンなどの機械を用いて換気を行うシステム。
室内の圧力は正圧にも負圧にもどちらにも任意で可能です。
映画館や劇場などに用いられることが多い。
ロスナイなどはこの部類に含まれます。
※ロスナイの詳細については後日、別投稿にて。
■第2種換気(機械給気+自然排気)
給気ファンによって外気を供給し、自然排気口から排出する。
室内の圧力は正圧になります。
病院の手術室や研究所のクリーンルームなどのように空気の清浄を維持する必要性のある室に用いられます。
■第3種換気(自然給気+機械排気)
室内空気を排気ファンによって排出し、自然給気口から外気を提供する。
室内の圧力は負圧になります。
(ちょっと分かりづらいかもしれませんが「換気も単純じゃなくていろいろあるのね~」程度に頭の隅っこの方で覚えておいてください)
以上でお分かりのように換気は排気だけでは成立しません。
必ず給気と排気がセットとなって成立するものなのです。
つまり、換気扇をつけただけではしっかりとした換気は確保できないのです。
あなたのクリニックには給気がしっかりと付いていますか?
給気がまったくないクリニックを拝見することがよくあります。
入口の扉の隙間から風切音がする場合や入口の扉が圧力によって重くなっているのは空気のバランス(エアーバランス)が悪い証拠ですので要チェック!です。
皆様ありがとうございます。
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換気扇だけじゃダメなんですね。
エアロクリーンっていうのが天井にあるけど、ここにはあてはまらないのかな?
コメントありがとうございます。
エアロクリーンは換気扇ではなく
きっと空気清浄機だと思います。
空気清浄機は室内の空気を循環させて
空気を浄化しているものが多いので
換気扇とはちょっと違いますね。
確かに分かりづらいですよね。
そんな方の強い見方になれればと思っていますので
今後ともよろしくお願いいたします。
最近、友人の一級建築士に依頼して自宅を建てましたが、計画換気してくれないので、私の感覚では変な家です。
10年以上前に建てた診療所も、吸気はすきま風か? という無計画ぶり。
依頼主が頼んでるのに、無視されてばかりですよ。依頼主に知識があっても、施工会社がやる気ないと、結構いい加減な家になっちゃう。知らない方がストレス無くていいかもと最近はあきらめ気味ですよ。
いつもコメントありがとうございます。
ドクターがピンからキリの方まで存在するように
一級建築士もピンキリです。
私の周りはほとんどが一級建築士ですが年齢に関係なく「資格は持ってるけどね・・・」方も正直、沢山います。
住環境であれば個人的には採光、通風、換気の確保はは最低条件だと思います。
工務店の件も結局は「設計監理」をしっかりと行っていな証拠だと思います。
設計監理などの詳細については後日詳しく記事にするつもりです。
今後ともよろしくお願いいたします。