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Square Haven 菊田裕樹特集

2007年03月07日 19時23分59秒 | Game Music
The Pioneers: Hiroki Kikuta
http://www.squarehaven.com/news/?id=1206

先週Tara Strongさんのインタビュー記事を紹介した
Square Havenというサイトで、作曲家・ゲームデザイナーの菊田裕樹氏が特集されていました。


スクウェア入社前、"結城二十六"時代のマンガやアニメ関連の活動から
入社後の『聖剣伝説2』『聖剣伝説3』『双界儀
自身で設立したサクノスでの『クーデルカ
そして、スクウェアと台湾のSoftstarで共同開発されていたMMORPG
超武侠大戦』への参加 (開発中止、Youtubeにデモムービーがあります)
自主制作CD『Lost Files』、そして最新作『コンチェルトゲート』までの細部に渡る菊田氏の経歴と、
OverClocked ReMixでの菊田作品の人気ぶりを
アレンジ曲それぞれにコメントを付けて解説しています。


菊田氏といえば、SFC全盛期のスクウェアを支えたコンポーザーの一人で
聖剣伝説と言えばこの人というくらい、国内では今でも人気のある作曲家ですが、
海外ではちょっとばかり事情が違います。

記事中でも触れているんですが、菊田氏が関わった作品で、海外で発売されているのは
『聖剣2』だけ、それも『Secret of Mana』というタイトルを付けられた単発作品でした。
(前作、GB聖剣伝説はFinal Fantasy Adventureというタイトルで、聖剣シリーズでは無く、聖剣伝説3は海外未発売)


何故、14年も前の『SoM』一作しか知られていない作曲家が
今だに海外で人気が有るのかについて、この記事では
1.Secret of Manaが大ヒットした事(SNESで最も記憶に残るゲームだと評してます)
2.菊田氏の音楽性 ―独学であり、メジャー・コードから敢えて外れた進行をしたり、
電子音楽や民俗音楽をミックスするスタイル―
に、他の作曲家にない魅力を感じるゲームファンが居た事、
3.そのようなファンがOCRemixのようなアレンジ活動をすることで
現在も菊田音楽が再発見され続けている為、だと解説しています。



私も普段、ゲームミュージック系Forumを覗いていて
菊田氏の話題を目にしても、当たり前のことのように思ってたんですが
こうして改めて考えると、一つの作品でコレだけ長い間
支持され続けているのは凄い事だと思います。

尚、文中では触れられていませんが、Secret of Manaは当時としては珍しく
北米向けに公式なサウンドトラックが発売されています。
参考:RPGFan Soundtracks - Secret of Mana OST

パッケージが異なるだけで収録内容は国内版と同じ 
レビューによると、今となっては結構なレア盤らしいです。




記事は最後、聖剣伝説4に菊田氏の曲が使われた事や
コンチェルトゲートで久しぶりにスクウェアに戻ってきた菊田氏を祝福して
Secret of Manaのプロローグからの引用で締め括られています。

"Time flows like a river and history repeats."
(時は流れ、歴史は繰り返す・・・)



[関連]
ゲーム音楽作曲家 Jeremy Soule : http://blog.goo.ne.jp/dekubar/e/a9205f2a9fc8e50d1488701d92e050f2
『聖剣伝説3』の代わりに、北米のみで発売されたのが『Secret of Evermore
この音楽を担当したのが、今をときめく
The Elder Scrolls IV: Oblivion』の作曲家、Jeremy Soule氏です。

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2 コメント

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SquareHaven (AkitoInoue)
2007-05-21 10:55:04
 ハジメマシテ。
 その記事を書いている、Jeriaska氏は、日本人でも信じられないほどに、ヘビーなスクウェアファンの人です。
 海外で高い人気がある、というのもあると思いますが、Jeriaska氏のエネルギーのなせるわざだという気もしますね。
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Unknown (dekubar)
2007-05-23 01:03:00
ハジメマシテ。
その筋では有名な方だったりするんでしょうか?
返信する