「オラがチーム」への憧れ

俺が住んでいる金沢市、もっと広く言えば石川県には、プロ野球のチームもＪリーグのチームもありません。子供の頃は西崎がいた日本ハムファイターズを、最近ではＪリーグのベガルタ仙台を応援してはいるけれど、身近にあるチームではないから何か物足りない。金沢は観光地だから他県の客を喜ばすのは上手だけれど、俺達市民のための娯楽がまるでない都市です。「我らが誇り」となるプロスポーツのチームがないことは、とても切ないことだと思います。

新潟にはアルビレックス新潟があります。ビッグスワンに何度か足を運んで、J1昇格を決めたゲームなんかを見に行ったりもしました。しかし新潟は「北信越」と分類すれば同じ地域だけど、所詮「北陸」と「信越」を強引にくっつけただけの地域分け。現に金沢市から新潟市までは４時間かかります。とてもじゃないけど「オラがチーム」には成りえません。家族連れで応援に行ったりしてるあのほのぼのとした雰囲気、とっても大好きなんだけどなぁ。

カテゴリーを落としてJ2の下のJFLを見てみると、お隣り富山県には「アローズ北陸」と「YKK AP FC」が参戦しています。この２チームの対戦を富山県では「富山ダービー」と呼んで、ケーブルTVで放送されるぐらい盛り上がっているそうです。俺も生のサッカーを体感したくて、年間３，４試合位は見に行ってます。JFLには様々なスタンスのチームが所属していて、大学のサッカー部や企業のサッカー部、もちろんＪリーグ入りを目指しているプロチームも何チームかあります。残念なことに、この２チーム共Ｊリーグ入りを考えていない「企業のサッカー部」です。やはり思い入れが持てません。それと同時に北陸３県はお互いをライバル視しているという、県民感情もありますので・・・(汗)。

そんな折、JFLのまだ下の北信越リーグに参戦していた松任FCが、将来のＪリーグ入りを目指して「フェルヴォローザFC」となりました!!。去年の年末、天皇杯の松任FC－ザスパ草津を観戦しました。結果は大敗でしたが、今期からJ2に参戦しているザスパに対して、前半は互角の戦いをしていました。元Ｊリーガーの２人を中心に、元日本代表GK小島選手が守るゴールを何度か脅かしました。全国的に見ると、Ｊリーグ入りを目指しているチームは数多く存在しているので、それらの頂点に立たなければいけない道のりはとても険しいと思います。まだ県内でも小さな動きでしかないけれど、いつかは石川県民の「オラがチーム」になってくれることを祈りたいですね。北信越リーグも観戦に行かなきゃなぁ。入場無料らしいし(笑)。

フェルヴォローザFC公式HP