宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

小西代表のご逝去

2023-04-09 | Weblog

本研究会の代表である小西信二さんが
2023年4月7日に急逝されました。享年74歳でした。
長年本会を企画運営され、2013年の宝満山の史跡指定に貢献されました。
長年のご指導に感謝し、ご冥福をお祈りいたします。


2010年5月28日 小田富士雄先生を大南窟に案内する小西代表




2007年7月 会員をガイドして白山へ
https://blog.goo.ne.jp/dazaifu2340/e/96e57e03ba092ea15a55d5f35f8160ee

史跡宝満山の大先達菅谷文則先生の訃報

2019-06-20 | Weblog

(2012.12.8 太宰府市中央公民館 宝満山シンポジウムにて)

奈良県立橿原考古学研究所の元所長の菅谷文則先生が6月18日鬼籍に入られました。76歳だったそうです。
先生には平成23年から24年にかけて太宰府市の法定審議会に委員としてご参加いただき、
数々のアドバイスをいただき、平成25年10月に宝満山が国史跡となった際の立役者のお一人でした。
ご案内した大南窟までの急斜面を嬉々として登られたお姿が忘れられません。
京都での記念論集の出版披露の際に、山伏のいでたちでご登場されたお姿も目に焼き付いております。
おとなった橿考研の所長室で時間を押して楽しいお話をお聞かせいただいたのも、昨日のことのようです。
広い視点から地道な現場ワークを位置づけられご指導いただき、まさに私たちヤマの考古屋の大先達でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。

宝満山の十六詣り2018

2018-04-15 | 行事

今年も十六詣りの行事が4月15日(日)に
27名の中高生が参加しておこなわれました。


宝満山修験会の先達に引率され
約2時間かけて山頂をめざしました。


山頂上宮殿での参拝を無事済ませた後
願文をこよりに書いて北東崖の際にある木に結び付けました。

霧が出て息が白く見えるほど肌寒い気候でした。


お昼をキャンプセンターで済ませた後
愛敬の岩で運試しを楽しみ下山。


3時過ぎには下宮で無事の報告をし
直会で行事を納めることができました。

平成29年宝満山大護摩供5

2017-06-01 | 護摩供

護摩供の開始にあたり、竈門神社拝殿では奉告祭が執り行なわれ
筑前琵琶福岡旭会会長の米村 旭翔(よねむら きょくしょう)さんにより、
この場のためにつくられた「竈門山」が奉納されました。
今年は外国人の方が多く、留学生の一団が拝殿周りを囲んで琵琶の音に
すっかり聞き入っているのが印象的でした。


平成29年宝満山大護摩供4

2017-05-31 | 護摩供
その前に・・・

護摩壇が組まれた本殿前に向かって参道を辿り山伏関係者の親族、知人らによる稚児行列が上がってきます。


ひとしきり揃ったところで毎年全員で記念写真を撮ります。


おおよそいつもの顔ぶれがそろったようです。

平成29年宝満山大護摩供3

2017-05-30 | 護摩供

行事開始約15分前、神社社務所前にて参加の山伏が集合し、
採燈師である本行院さんの差配の下、福楽寺さんから各人に役が申し渡されます。
今年は京都聖護院から法螺の修行ということで関西から数名の山伏さんが参加されています。
峰入りでデビューした新客さんも緊張の面持ちで役をもらっています。


いよいよ護摩供の始まりです。

平成29年宝満山大護摩供2

2017-05-29 | 護摩供

本年も竈門神社社殿前での護摩供が催行されました。
参道の石畳ができたことにより催場は参道を避けたご本殿の南西側に結界を張り、


北に祭壇を戴き、中央やや北寄りに護摩壇を設えてあります。


奉行の席は護摩壇を挟んだ祭壇の正面に据えられています。


護摩壇の前には採燈師が投げ入れる乳木の束が三宝に載せて置かれています。


その他、火を御する又状の木


加持された予備の薪




祭壇に据えられる笈の厨子やかり又、天秤に桶、弓、松明


行者笈など持ち込まれる道具が出番を待っています。

平成29年宝満山大護摩供1

2017-05-28 | 護摩供

本日、太宰府市内山の竈門神社本殿前において
宝満山修験会による大護摩供が開催され多くのご参拝がありました。
いわゆる「火渡り」には200名を越える参列者が参加し
盛況のうちに滞りなく行事がおこなわれました。


平成29年 宝満山峰入り行事 その6

2017-05-27 | 行事

現在の峰入りでは、一般の参加者は仏頂山から宝満山頂に至る間で
待ち構えた竈門神社神主から引換証を受領し、
下山後に竈門神社社務所にて「宝満山金剛界峰入証」をいただけるようになっています。
山伏がおこなう本格的な峰入りにおいても満願達成者には「碑伝(ひで)」と呼ばれる
入峰したことを証明する先端が三角形をした板が渡されることがあるようです。


入峰した回数によって山伏の格を定めるところもあったようで、
それを知ってか、常連さんの中には毎年いただく入峰証の数を自慢される猛者もおられるようです。
宝満山修験会が復興し36度目の入峰はけが人もなく無事終了しました。

護摩焚きの準備

2017-05-26 | 護摩供

今日は竈門神社の神主さん、氏子さんと行者さん共同で2チームに分かれ
1班は北谷の村中に生えている檜の枝打ちをし、2班は宮の森に丸太を調達に行き、護摩焚きの準備をしました。




明日は護摩壇づくり、明後日28日はいよいよ大護摩供です。