ボタン一つでエラー消去=修理完治ではない。


地元の工場にて冷却水漏れの修理を行った所、その直後よりエンジンチェックランプの点灯が発生し、再度工場へ入庫するも一時的にはエラーを消去できてもすぐに点灯し、同じ作業を繰り返しているとのことでDAYTONAへ入庫してきました。


このようなケースでは、まずは車両自身へ問いかけるのが一番の近道です。
OBD2ポートより読み出されるエラーコードは、空燃比センサーの異常。
なぜ、工場ではエラー消去はできてもエラーコードが何なのかを調べない、調べることが出来なかったのは謎ですが、もしかして簡単な問題ではないのかも知れないと思い、空燃比センサーの実数を読み出してみることにしました。


このような時、V表示の整備向けの診断機ではなくUpRevのデータースキャンを使うほうが空燃比実数として表記されるためわかりやすいのです。
ですが、650rpm時 B1は14.7前後の表記ですが、B2は60.0 結果はご覧の通り反応なし=センサーの故障と判明しました。 


センサー交換を行った後、再確認を行います。当然ながらB2も反応を見せてくれ修理は無事解決。

異常が発生した時にエンジンチェックランプが点灯し、整備を促すことは現在のシステムとして組み込まれています。
その時、修理を行うことは方法であって、チェックランプを消す事自体は手段ではありません。 根本的な改善を行わないことには、いつまでたっても前へ進んでいくことが出来ません。
世の中にはOBD2診断機と謳いながらも、エラーコードを読み取れない機材も安価で多く流通し、便利なのか?より話を複雑にしているのか?も解らない状況ですが、少なくとも修理を行い代金をいただく事を生業とするプロフェッショナルであるなら、最低でも判断ができるだけの道具、技術、知識を持った上で適切なアドバイスをユーザーへ行う。 仕事とはそのようなものと僕は考えています。


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