悠々自適

日常の雑感をそれとなく

69 豊洲問題

2017-03-11 00:39:08 | 思うこと
石原慎太郎さんは立派な人だと尊敬していましたが、豊洲問題
での対応を見て彼は普通の人だと判り、とても残念です。

先週の記者会見での説明で、東京ガスとの用地買収交渉は当時
の副知事で側近の浜渦武生氏らに一任していて、詳しい経緯
などは“報告も相談も受けていない”と言われたのには驚きま
した。石原さんは都知事の職を何と心得ておられたのでしょう。

民間会社であれば、重要案件について部下の状況報告が無いと
上司は「あの件はどうなっているのだ」と部下を叱責して報告
を求めます。汚染が分かっていた土地を汚染対策費は東京都負担
で1859億円の高額で購入したのに、それを放ったらかしにし
ていましたとは、あきれてしまいます。実際は報告を受け、取引
決済にしっかりとかかわっていたはずです。ただ関わっていたと
しても、真面目に仕事をやってなかったのは間違いありません。

石原さんの勤務実態を調べると、驚きの事実が浮かび上がります。
石原さんが都庁に姿を見せるのは1週間のうち、2~3日だけ。
1日の平均執務時間を計算したら、たったの「59分」だった。
この勤務実態では、まともな仕事が出来るはずがありません。
しかし年間約2400万円の知事報酬は全額受領され、就任期間
の報酬は5億円となっています。

本来の石原さんなら、「トップだった者としての結果責任を取る」
と言って都民に謝罪をされるのでしょうが、記者会見の内容から
すると恥も外聞もなく責任回避の逃げに徹しようとされています。

石原さんに対しては、“東京ガスとの土地売買契約で、都が578億
円を(石原元知事に)請求せよ“という住民訴訟が2012年に東京
地裁に出されているので、石原さんは責任を認めると大変なことに
なると思い、持ち前のプライドに加え、この事が責任回避に拍車を
かけているのだろうと思われます。