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審判に負けた、で良いのか?

2005年10月13日 22時01分33秒 | Weblog
試合後、ジーコ監督は完璧に切れていた。というのも昨日行われたウクライナ戦、確実に審判の判定は常にウクライナ寄りだった。何度も日本のコーナーキック、スローインが取り消され、後半の中田浩の一発退場もイエローカードで良いのでは、と思わずにいられなかった。そして最後のウクライナの決勝点となったPK。箕輪のプレーはファールだっただろうか。そうは見えなかった。確かに相手のホームだし、主審もラトビア人。ある程度ウクライナ寄りになるのは分かる。しかし、あれは。しかし、怒ってばかりもいられない。
ドイツW杯は完全にアウェー。サッカー後進国である日本に不利な判定があることはある程度予想できる。今日の判定ぐらいはW杯でも予想できるのだ。そして中田浩の退場についてもだが、確かに危険なスライディングであったことは間違いない。フランスで削り慣れてる中田浩には普通のタックルかもしれないが、国際試合ではイエローは覚悟しなくてはいけない。しかも審判の位置からは、あのタックルがバックチャージに見えたのかもしれない。バックチャージはレッドカードが決まりである。さらに相手の選手も上手いこと演技していたから、審判がバックチャージをとっても、なんだ不思議はない。W杯では中田浩のようなタックルをしてはいけない。そして決勝点に繋がった箕輪のファールだが、確かに箕輪の行為はファールではない。しかし、あの場面、相手の選手が上手く演技をしていた。あの場面、箕輪は競り合うために少し肘を相手につけていた。そしてヘッディングのため、ジャンプした。相手は上手くジャンプせずに箕輪の肘の下に入り込み、さも箕輪に押さえ込まれたかのように見せた。確かにサッカーというスポーツ、特にどうしても一点が欲しい場面で、PKをもらいにいくのは良く見ることである。箕輪もあの場面、もう少しファールを取られないように気をつけるべきだった。箕輪にファールする気がなくても、ファールしてなくても、審判がファールといえばファールである。W杯ではしっかりと気をつけなくてはいけない。
さらに昨日の試合自体はジーコが切れるほどのいい試合だっただろうか。前半はジーコが守備的な布陣を敷いたこともあり、日本に決定的な場面が訪れることはなった。ラトビア戦では中盤の底を務めた稲本が左に回り、底には中田浩が入った。守備的な布陣だったこともあり、守備はある程度機能していた。特に中盤の底に入った中田浩のプレイが良かった。攻撃参加もあったし、稲本や中田英へのサポートも良かった。守備でもしっかりとポジショニングしていた。しかし攻撃では前線で上手くボールがキープできなかったことや、ウクライナにボールを回され、疲れきっていたことで、機能していなかった。中村からもいつものイマジネーションを感じることはなかった。
後半は中田浩の退場もあり、日本は攻撃の人数を割かざるをえなかった。そのため、攻撃は単純なものが多かった。しかし中村と交代で松井が入ってから、日本の攻撃は活性化された。中田英と松井でボールがキープできるようになり、攻撃のパターンも増えた。ただ悔やむなら、FWの交代が鈴木だったことか。確かに鈴木は前線でキープするのが上手いが、サイドに逃げるため、怖さはない。しかも昨日は上手くキープすることは出来なかった。評価できるのは献身的な守備ぐらいである。出来れば鈴木ではなく、大久保を入れて欲しかった。鈴木がもし前線でキープしたとこで、あまり攻撃に人数を割けないため、ビッグチャンスになる可能性はあまりなかった。しかし裏をとる動きが上手い大久保が入ると松井や中田英からパスが出るため、ビッグチャンスが一つか二つ生まれてもおかしくない。大久保だって守備ぐらい出来る。来年のW杯を見据えた場合、大久保の起用が見たかったこともある。
今回の東欧遠征は1分1敗で終わったわけだが、決して悪いものではなかった。一番大きな収穫は松井に他ならない。中村の代わりにもなるし、ジョーカーとして試合の流れを変えることが出来る。しかもパスを出せるし、パスを受けることも出来る。守備も献身的だ。ラトビア戦では中田英から松井へのパスが少なく、まだ信頼されてないかと心配したが、ウクライナ戦では中田英から松井へのパスが多く、松井が中田英から信頼を得ることが出来たことが見て取れた。今後もフランス・リーグとの日程を調整しながら、松井は代表に選ばれることだろう。
さらに駒野、茂庭といったところもしっかりとジーコの駒に成ることを証明して見せた。これで加地や宮本、田中誠に怪我人が出たとしても、日本代表の力が大きく下がることはない。
さらには4-4-2という形に、中盤ダイアモンドという選択肢が出来た。そのため、中村がトップ下に専念できたまま、サイドの攻撃を厚くすることができる。今後、中盤の底に福西を入れた形で試されることだろう。
この東欧遠征前に騒がれていたのは3人のサッカープレーヤーだった。松井と大久保とシェフチェンコだ。シェフチェンコは怪我で日本戦に出場することはなかった。(本当か怪しいとこだが。裏でミランが操っているような気が)松井と大久保は明暗が分かれた。今後も代表に定着しそうな松井と、W杯出場がかなり厳しくなった大久保。大久保はスペインリーグでの大活躍が必要だ。

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