でりら日記

日々の雑記帳

読んだ本メモ『黒と茶の幻想』/恩田陸

2007年06月28日 | 趣味の雑記
読んだ本メモ。

黒と茶の幻想/恩田陸
2001年12月10日 第一刷 株式会社講談社発行/単行本
デザイン/京極夏彦with FISCO
装幀/北見 隆

四部構成。登場する男女四人の名をそれぞれ冠する章からなる。
第一部 利枝子
第二部 彰彦
第三部 蒔生
第四部 節子

それぞれの思い、家庭、秘密を抱えた四人の男女が数年ぶりに出会い、休暇を取ってY島にJ
杉を観にやってくる。三顧の桜、と呼ばれる一年に三度咲くという伝説の桜を目にすることが出来
るのか。

一つ。
最後までタイトルの意味が解らなかった。今も解らない。どうやら先に読んだ理瀬のシリーズのス
ピンオフ、らしいのだが、それらを読破せねばわからないのだろうか。気になったのでぐぐってみた
ら、どうやら私だけではなかったようだ(笑)。

一つ。
全体を通して言えば、男女のありかたやそれぞれのそれぞれに対する考え方や思想の小ネタ集。
これは悪い意味ではない。丁度年齢的にも合う所為か、非常にリアルな感覚だった。
そして一番怖い女が最後に登場する。それぞれの部で一人称が替わり、それぞれの考えが軸に
なってゆく。大きな出来事が起きるわけでもないし、ラストは「おや」と思うようなものだった。これは
読み手によって意見の分かれる作品だと思う。私は楽しめた。最後、彼は桜を見たのだろうな。


もうじき「夏の名残りの薔薇」も読み終わるので次なる本を、と思って図書館へ勇んだらば、うっ
かりカードを持って行くのを忘れてしまい涙を呑むことに。仕方がない、しばしお預けで手持ちの本
を読むか。

さぁ!今日のDTBは銀の過去編!全裸で待機と行きますか!!!!


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