木もちe-デッキ日記

木もちe-デッキ、木もちe-外壁、蜜ロウワックス、ウッドロングエコなど使用したDIY日記

みつばちが減り続けている

2010-09-03 09:06:35 | 日記
2年ほど前から蜜蜂が急激に減っているというニュースがテレビや新聞で
報道されているのを耳にされた方は多いと思います。
最初はアメリカから忽然と蜜蜂がいなくなったというニュース。
北米ではアーモンドやリンゴ、プラム、なしなどにみつばちによる花粉交配が
多く行われています。
日本では農作物に蜜蜂の花粉交配に使用されていることが多い為農家に貸し出す
蜜蜂が足りなくなり非常に困っていることが多くの方に知られるようになりました。

今回は蜜蜂による花粉交配のことについて

養蜂家の方はこの作業をポリネーションといいます。
代表的なものはハウスでのイチゴ栽培でしょう。
本来路地のイチゴ栽培は5月が旬です。
でも今は12月から始まり3月には終わりに近いです。
私が小さい頃(30年程前)はイチゴの大きさは今よりも小さく、酸っぱい物もあり
形も不揃いのこともありました。
今は品種改良の努力もありますが蜜蜂が花粉をしっかり奥まで運んでくれるので
形の良いものが多く出来るようになったのです。
ハウスという小さな場所で蜜蜂は動くので効率的にイチゴ全体を回って花粉の媒介を
してくれるのです。
他にも梅から始まりさくらんぼ、メロン、スイカ、なし、びわ、みかん、リンゴ、柿、
かぼちゃ、なす、きゅうり、とまと、菜種、ブロコッリーとハウス栽培だけでなく
露地栽培のものも多く蜜蜂受粉にお世話になっているものが多いのです。
皆さんも野菜や果物の段ボール箱に「みつばち交配」と書いてあるのをみたことがありませんか
みつばち交配の物はブランドとなり形がよく味もいいと認められるようになりました。

養蜂家の方も蜂蜜の収穫量が減り続けているためこのポリネーション用みつばちの貸し出しを\積極的に行ってきました。
しかし貸し出しとはいっても農作物の花粉交配が終わってしまうと外に捨てられることも多いのです。
みつばちは世話なしでは生きていけないのでみつばちが減り続けている今日は農家の方にもみつばちの
飼い方を養蜂家の方から教え、ポリネーション用のみつばちを自給自足まではいきませんが
少しずつでもすすめていかないと共倒れになるかもしれません。

養蜂業界は農業のようにJAなど組織が弱いので国や県からの支援が乏しく、みつばちが農作物にどれくらい貢献しているか担当者も知らないことが多いので抜本的な対策が出来ないのが現状です。

次回は女王蜂の話です。

参考文献 吉田忠晴著「ミツバチの不足と日本農業のこれから」

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