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私的しごと感 -クリスマスの約束 2009-

2009-12-26 18:59:54 | 日々のあれこれ

クリスマスの約束 2009→Wikipedia)」を見ました。

「クリスマスの約束」は、毎年クリスマスの時期に
小田和正さんが何人かのゲストを交えながら歌っていく、
小田和正ファンならずとも楽しめる(と思う)番組です。

番組内容の詳細はともかく、
2009年のこの番組では、
一人のリーダー(小田さん)の企画に、
賛同したメンバー(大勢のアーティスト)が、
共に“何か”を作り上げていく、というものでした。

この“何か”とは…
各アーティストの代表曲(?)をメドレーにして、
そのアーティストがメインボーカルとなった際に
その他の全員がコーラスとして、
というよりも合唱のような形で
一曲にまとめあげたものだったのです。


この「22’50”」とタイトルのつけられた曲。


小田和正ファンだけじゃない多くの視聴者が
「感動した」と言っていたし、
曲が終わった際には、
小田さん自身も感極まっていました。


もちろん私も、
 「すごいな」
と感じました。


大勢のアーティストたちが、
スケジュールを調整しながら
何度もリハーサルに臨み、
実際に声を出しながらの“練習”。

元歌をただ覚えてくるだけではないので、
リハーサルの映像を見ても、
なかなか大変だったようですね。


小田さんもかなり心労があったようですが、
苦労したことへの報いは、必ず何かありますよね。
それが見ている人たちへの感動も与えたのだと思います。



でも、
実は私が心に残ったのは、
その感動を呼んだ“結果”ではないのです。

リーダーである企画者の小田さんが、
チームとしてサブリーダーを設け、
実現したいことの方向性を、
そのサブリーダーときちんと議論していたことでした。

サブリーダーは、
「スターダストレビュー」の根本要さん、
「スキマスイッチ」の大橋卓哉さん、
「いきものがかり」の水野良樹さん、の三人。

それぞれ、50代、30代、20代の3人です。

根本さんはともかく、
ほかの二人は、小田さんの子供でもおかしくないような年齢。
その二人が、厳しい意見を小田さんにぶつける。
それに対して、小田さんもきちんと悩み、
自身のこだわりも吐露しつつ議論して、
お互いに納得するまで突き詰めていく。

サブリーダーたちも、企画に賛同したからこそ、
妥協して適当なものにしたくない気持ちを
持っていたのだと思います。


私も、仕事の中でよくあるのですが、
自分の考えた方向性で進めたいな、という思いと、
皆が納得するものにしたい、という思いの葛藤を持ちつつ
自分が信頼した人間達とのプロジェクトであるからこそ、
独りよがりになりたくない、という自分への戒め。


小田さんならば、
 「俺の言うとおりにやってほしい」
というようなことも年長者としてありうると思いますが、
そうしないところが小田さんのやり方です。


この記事のタイトルを「私的しごと感」としましたが、
私は、まさに、そんな“しごと感”を持っています。

チームを組み、
それぞれの役割の中で
それぞれが納得して
ベストをつくす。

つまり、パートパートのクオリティが高くなれば、
その集合体は、必ず結果が出る。

特に“何かを達成する”ためには、
9割9分、準備で決まると思っています。
残りは、運であったり、タイミングであったり。

どれだけ準備をしていても、
イレギュラーなことは起こります。

でも、そのイレギュラーでさえも、
想定して準備をしておくのと、
何もしないで待っているのとでは、
結果いかんではなく、
終わった時の納得度に違いが出ると思うのです。

その準備をした行為が経験となり、
次なることへの挑戦意欲が湧いてくるのだと思っています。

私は、そんな“何か”を成し遂げるためのプロセスに
感銘を受けました。


そんなプロセスをVTRで見せられてしまったために、
ああ…また、そんな仕事をしたいなあ、
とフツフツと気持ちが高ぶってくる今日この頃なのでした。


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