題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

083:拝

2005-12-31 | 081-090の歌
「083:拝」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

083:拝(エクセレント安田) (風流三昧)
神仏に礼拝せしめ信仰を先祖供養は必修科目

083:拝(美山小助) (小助の和歌)
礼拝の オルガン響く チャペルにて 永遠(とわ)の言葉を 噛みしめんとす

083:拝(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
拝しつつなおも遠きに息をのむ惟神(かむながら)ぞと呟き続くも

083:拝(しゃっくり) (春雨じゃ)
拝みますノルマ厳しくクビになる後の便りは栄転につき

083:拝 行方祐美 (やまとことのは)
拝啓で始める手紙何年も書かないわれと草色の君

083:拝(はこべ) (梅の咲くころから)
日想観拝みておりぬ弱法師 うしろ姿に夕陽が赤い

083:拝 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
強引な靖国参拝進めるが「英霊」に意に沿うとも思えず

083:拝(再投稿)西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
強引な靖国参拝進めるが「英霊」の意に沿うとも思えず (誤植が一字あり、訂正させて頂きました。「に」→「の」)

083:拝(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
「拝借をするよ」を担保(かた)に五十年逝きませり友・・われも逝かむか

083:拝(みずき) (空)
魂(たま)からむ糸の苦しさ拝んでも帰らぬ明日がまた絞めつける

083:拝(まつしま) (心の空)
拝啓の後の沈黙 便箋に風がなぜてく昼下がり

083:拝(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
いつもなら前略さえも抜く手紙 最初で最後の拝啓入れる

083:拝(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
出る杭は打つがよろしき風潮もひとたび光らばこれをも拝み

083:拝(紫女) (クロッカスの歌)
もう一度わたしが前を向けるのは君の科白を拝借したから

083:拝(飯田篤史) (ひこうき雲)
てのひらに拝してうけるかなしみをひかりのなかのぼくのなまえを

083:拝(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
手を合わせ 拝みたいのは わかるけど パンチ頭の おばさんだから

083:拝(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
手のひらの音を渡らせ拝む子の背に狛犬の視線やはらか

083:拝(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
スタンドで両手重ねて拝みおり球児の夏とスタンドの夏

083:拝(川内青泉) (青泉の部屋)
朝夕に太陽月を拝みつつ息子娘の結婚願かけ

083:拝(本原隆) (それについて)
参拝時後ろ2匹のこま犬が賽銭の額睨んで見てる

083:拝(aruka) (外灯都市)
終わりなく雨の降る礼拝堂でかすかなきみをずっと抱いてた

083:拝(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
新しき空気頬打ちベランダの花も朝練拝めよ朝日

083:拝(新津康) (NOTHING WORKS)
誰を、何を、拝んだとて、変わらぬものは変わらず。東に日は出づ。...

083:拝(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
拝むもの人それぞれに異なって憎しみあうこと神は望むか

083:拝(春畑 茜) (アールグレイ日和)
崇拝のための弥勒の片頬を花時ひとり灯のもとに彫(ゑ)る

083:拝(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
世の中の神仏いくら拝んでも信じなければ意味はないだろ

083:拝 (新井蜜) (暗黒星雲)
拝啓お元気ですか?わたくしはひとりで亀と遊んでいます

083:拝(秋野道子) (気まぐれ通信)
それぞれの魂の芯声にして礼拝堂に揺れるゴスペル

083:拝(西宮えり) (aglio-e-olio)
花の日の礼拝のためひよひよと純正律の練習をする

083:拝(暮夜 宴) (青い蝶)
春の陽はステンドグラスからこぼれ礼拝堂の小さな祈り

083:拝(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
幾万の人に拝まれ崇められ千年余り動けずに居る

083:拝(水都 歩) (水都blog)
拝啓と書いて止まった便箋にはらりはらりと散るさくらばな

083:拝(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
崇拝の対象なれど端見には<将軍様(チャングンイム)>の木偶にぞ見ゆる

083:拝(髭彦)再投稿 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
崇拝の対象なれど傍目には<将軍様(チャングンイム)>の木偶にぞ見ゆる

083:拝 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
久々の青空だからこの場所をほんのしばらく拝借します  

083:拝(スガユウコ) (ココロに花を)
「すみません、拝見させて頂きます」へりくだるのもイヤミなんだよ

083:拝(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
「お手持ちの券を拝見いたします」鋏の音があこがれでした

083:拝(ドール) (花物語?)
拍手(かしわで)を打ち一心に拝む子等 細くて白いうなじを持ちて

083:拝(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
発つ前に拝んでおきたい顔がね、と云ってわたしに見向きもせずに

083:拝(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
拝啓の続きのことばお昼にも出られないほど探してたのに

083:拝(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
本当か嘘かに意味はないですね貴方の神は拝まないので

083:拝(改行やたら好きな人) (軟骨れいあうと)
 ぺちぺちと  おてて合わせて  拝むまに  こくりしたらば  ぼくとさよなら

083:拝(やな) (やなさんの基地)
空を刺す礼拝堂の塔の先 血が怖かった貴方がいたのに

083:拝(わかば) (わかばのうた)
あなたのもわたしのももう拝む手は見ないでふたりただ笑いたい

083:拝(みゆ) (*** ことばあそび ***)
いつの日も礼拝堂のマリア像すべてを知りて静かに微笑む

083:拝(あんぐ) (あんぐの短歌)
拝まれてもこんなに多くはきけません 初詣にて神様つぶやく

083:拝(goldfish) (月と金魚鉢)
礼拝堂の塔が指す空、それを見るあなたの眼差し。わたしも生きる。

083:拝 (寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・礼拝の人出(い)できたる聖堂の外は物乞ひ居りて雨降る

083:拝(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
「天子様に拝顔せし」と祖母の言ふ 大正生まれの少女となりて...

083:拝(Yosh) (★光に向かって★)
拝すなり 健康体の我が身躯と "なぜ生きる"を知る縁ありしこと

083:拝(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
宇宙艇「ミール」に今も暮らすとふ拝一刀(おがみいつたう)父子のモデル

083:拝(小早川忠義) (ただよし)
なかなかに手紙書き終ふ術のなく末尾に付くる「拝」の一文字

083:拝(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
仰ぎ見る礼拝堂の擦りガラス明るい方へいつか行きたい

083:拝(るくれ) (とっても単純なこと)
拝啓と書き出す距離がもどかしくあなたの好きな本を買ったり

083:拝(花夢) (花夢)
体温がわたしらしさをなぞらない拝むかたちで寒いって言う

083:拝(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
キスチョコを崇拝しちゃうようなきみ勇気があればコクれるのかな

083:拝(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
今すぐに悔い改めて今すぐにすぐに、ああ、もう拝んでも無駄

083:拝(碓井和綴) (雨歩日記)
百万回生きる猫の目「一生のお願い」とまた拝まれている

083:拝(日下智世) (万美愛任叶結実)
礼拝堂一番後ろの窓際に我は座りて祈りささげり。

083:拝(星桔梗) (風船がわれるまで)
正座して拝み倒して手に入れたあの日の事を忘れてないか

083拝(帯一 鐘信) (361℃)
 拝んだら恐い男が全身で跳ねるリングが宇宙に変る

083:拝(はるな 東) (菜の花の道)
拝むような目をして言い訳する人を可愛いと想う母じゃないのに

083:拝(智理北杜) (智理北杜)
一日の終わりに西を向きながら両の掌(て)合わせ先祖を拝む...

083:拝(栗凛) (ス芸紙一重?)
幼さと背徳感に凌駕され拝む気持ちで見上げた夜空

083:拝(なまねこ) (路地裏稼業)
拝啓と書いては消してあきらめて飛行機折って飛ばす 遠くへ

083:拝(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
「拝啓」という字が思い出せません 流れる時間 白い便箋

083:拝(原田 町) (カトレア日記)
朝な朝な仏壇拝む過去帳と未来帳とのはざまにありて

083:拝(小雪) (朱紗)
靖国の 参拝何ゆえ 頑なに 進める真意 計り知れない

083:拝 (紫峯) (時空の扉)
鶴首の備前の花瓶両の掌を揃えて受くる 拝むかたちに...

083:拝 (紫峯) 再投稿 (時空の扉)
鶴首の備前の花瓶両の掌をあわせて受くる 拝むかたちに...

083:拝(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
拝読いたします貴方の御返事 白装束に着替えし後に  

083:拝(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
ミサののち礼拝堂にのこりたるひかりのごとき熊蝉のこゑ

083:拝(笹井宏之) (【些細】)
恋人の顔が礼拝堂であることに気づいて思わず拝む

083:拝(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
拝観料行く先々に納めつつ古都の観光ひと日を終へぬ

083:拝(鈴雨) (鈴雨日記)
おとめごのなまえに拝のつけられし文の末尾の余韻やさしき

083:拝(みなとけいじ) (海馬)
わが生は拝むこと絶えてなかりせば深まる青のからっぽの空

083:拝(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
手紙では 拝啓、きみの横顔も忘れてしまう 夏も終わるね

083:拝(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
  「拝み屋」が夏の盛りをやつてきて祟りを鎮め祟りて帰へる

083:拝(彼方) (心を種として)
恩師書く著書を拝読するまえに静かに冷たく顔と手洗う

083:拝(素人屋) (素人屋雑貨店)
重くても抱え続けたどろどろの荷を棄てに行く 主日礼拝

083:拝(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
参拝は二礼二拍手一礼と教えたけれど 君は拝まず...

083:拝 (お気楽堂) (楽歌三昧)
今これを読んでいるあなた ありがとうお礼はいずれ お気楽堂拝

083:拝(振戸りく) (夢のまた夢)
現金で新車を買って札束を営業マンに拝ませてやる

083:拝(やすまる) (やすまる)
酒漬けの青梅のたねは噛み割って天神さまを拝まずたべる

083:拝(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
光なす闇なす天地分け隔つ拝火教にもうすくらがりを

083:拝(野良ゆうき) (野良犬的)
拝まれて神も困っているでしょう それともあきれているのでしょうか

083:拝(村上はじめ) (spidyな日々)
携帯を拝借するよ、なんて言う あなたの口調に見えない嫉妬

083:拝(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
一度しか来ないからDMの中「山ねこ拝」をみのがさないで

083:拝(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
「拝」の字に手を合わす癖3歳のひいばあちゃんとの葉書の記憶

083:拝(岩井聡) (North Marine Drive)
贖いの日は受像せよ拝跪せよ大食いチャンプを吊るす十字架

083:拝(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
お返事を待っていますと夜ごとにくるメールたまにひらいて拝む

083:拝(市川周) (ミルミルを飲みながら)
観音のUVケアを怠りし因果拝観料は据えおき

083:拝(凛) (臥薪嘗胆)
お地蔵さん見ればやたらと拝む祖母隣で人目気にする私

083:拝(kitten) (kitten song)
もう誰も天使を拝みはしない席巻する悪、黒塗りの手袋

083:拝(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
ひとつだったあなたとわたしの境界を真っ黒く引く「拝啓」の二字

083:拝(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
死を拝む姿でネジが止まってもまた巻いて生きたいんだ轍

083:拝(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
拝啓と書き記したい年頃の君は敬具を知らないままで

083:拝(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
小石でいい拝みたいんだ「家出」ではない「出家」さえさせてくれれば

083:拝(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
無人駅から乗り込めば乗車券を拝見しますとついてくる声

083:拝(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
拝啓 ご先祖様おかえりなさいベッドは冷えて地面のようです

083:拝(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 拝啓としたためてみて文末をじゃぁねと結ぶそんな仲だね

083:拝(ぱぴこ) (テクテク)
よく笑う気丈な祖母の仏壇を拝む背中は小さくまるく

083:拝(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
かあさんを拝みたおして飼った猫が今や家族の支えとなりぬ

083:拝(理宇) (±雑記蝶)
どうしてる?生きてるならば生きてると連絡くらい寄越せ、理宇拝。

083:拝(今泉洋子) (sironeko)
出征の息子思ひて祖母(おほはは)が日々拝(おろが)みし青幡神社

083:拝(Harry) (四月なかなか)
拝啓と書いてもあとがつづかない電子メールに慣れ親しみて

083:拝(きじとら猫) (きじとら小部屋)
心だけ置き去りにして旅に出る「拝島行」の電車に乗って

083:拝(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
麗しきあなたの笑顔だけ拝見したくプティ・フールを並べる

083:拝(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
坂下の礼拝堂は潰えかけわれらにちかき神と遊びき

083:拝(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
ばあちゃんの背中が曲がっているのはね きっとぜんぶを拝んでるから

083:拝(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
拝啓で始まる手紙書きながらメールと言わぬことを誇らん

083:拝(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
拝まなきゃいけないような月なのにまぶたを閉じてしまう 甘ったれ

083:拝(あおゆき) (メソトリウム)
拝んでも祈りはしない 火の芯は熱く静かに隠されている 

083:拝(斉藤そよ) (つれづれつづり)
裏庭にあまたうまれる曲線を拝す秋には秋の信仰

083:拝(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
担任への恨み書かれし親からの手紙を有難く拝受す

083:拝(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
あちこちで背骨が鳴って拝礼の頭は土の低さに並ぶ

083:拝 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
服のまま拝むかたちで眠るひとの横顔しろく撫でる満月

083:拝(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
礼拝を済ませた後の表情でアヤ・エイジアは死を歌いだす

083:拝(方舟) (方舟)
釈迦 阿弥陀 八百万なる神々を適時礼拝してゐる私

083:拝(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
月拝の夕べとなりて海のもの陸のものらはいのち育む

083:拝(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
霊峰を遥拝しつつ確かめるふたりの愛と神の存在

083:拝(みち。) (虹色アドレナリン。)
拝んでるように見えるならそれでいい ぽきりと折れてしまっていても

083:拝 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
拝殿にかしわ手を打つ 閉じた目はしっかり裡を見つめているか

083:拝(内田誠) (その言葉の行方)
学校の礼拝堂で傷つけてしまった夏が赦されてゆく

083:拝(濱田花香) (紅葵爽♪)
額君(ぬかたぎみ) 先に此所(こしょ)を渡りたり余香(よこう)拝(はい)しす 風に残りて

083:拝(shall3) (山歩き録)
歩きつつ 道端の花 拝見す ヒトデのような 白い花びら

083:拝 (如月綾) (お気に召すまま)
ほんのわずかな拝観料さえ払えずに門の外から眺める仏閣

083:拝(幸くみこ) (そこそこがんばる)
手を合わせ拝んで顔を上げるのは薄目で皆を確かめてから

083:拝 (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
祈ったり拝んだりした お布団はお願い事であったかかった

083:拝(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
秋の路往く拝一刀(をがみいつたう)子を連れて鞘の内なるたましひ鎮まれ

083:拝(夢眠) (夢眠・日々綴り)
日本人拝むことが大好きでところかまわず賽銭を置く

083:拝(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
哀しみも痛みもぜんぶ受けとめる強さはほしくないです(礼拝)

083:拝(フワコ) (きくとわたし)
礼拝の朝の光がぶどう色のステンドグラスから降ってくる

083:拝(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
無意識に拝むがごときしぐさして考へ事に沈みつ君は

083:拝(透明) (limerence)
バス待ちの読書の途中落ちてきた紅葉をちょっと栞に拝借

083:拝(まほし) (うた・たね)
こうばしき陽光(ひかり)わたるる草原に拝の字描くエノコログサよ

083:拝 (みあ) (言の葉たち)
えぞりすの秋は何かを拝みつつひたすらにただどんぐり齧る

083:拝(癒々) (Romantic irony)
うつ伏せで遊ばせる脚の曲線を崇拝していて、越えてくれない

083:拝(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
悪戯っぽく拝む仕草に勝てなくてついつい折れる あなたはずるい!

083:拝 (砺波湊) (となみ☆みなと)
歓声のあがる公園を迂回して 拝一刀のごとく目を閉ず

083:拝 夜さり (夕さり夜さり)
鏡には仮面の私が映りをり他者のまなこで拝み撃ちする

083:拝(村上きわみ) (北緯43度)
遠ざかるための手紙はぎこちなく末尾にゆがむ頓首再拝

083:拝  (翔子) (花こみち)
秋がきて前略拝啓息子殿メールに書いてでも削除した

083:拝(究峰) (思い浮かぶがままに)
参拝の有無を巡りて激昂の反日民衆いずこか消えし...

083:拝(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
拝啓と書き出す手紙の謹厳さ日本の美意識希有となりゆく 

083:拝 (象と空)
拝啓と書いたところで訪問者伸びた日脚と年寄り猫と

083:拝(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
十日前子猫のなきがら見た道を心で拝みとばす自転車

083:拝(pig_pearl) (ブタに真珠)
子の健康 願い拝む その瞬間 信心いつもの 五割り増し

083:拝 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
拝むのは叶える夢のためじゃなく さよなら父さんと言いたいだけ

083:拝(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
手を合わせ一心不乱に拝むれば 心の平安取り戻しおり

083:拝(けこ) (あきのうた声)
雲間なる白き陽からの一直線 礼拝堂の花嫁に添う

083:拝(もりたともこ) (短歌、すきです。)
程程の銭を投げ入れ真剣に拝む 見えないものを見ている

083:拝(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
ボコボコにされた心を拝むまで否おがんでも所詮友引

083:拝 (ことらのことのは)
女子校の礼拝堂の地下室に魔法使いが棲むとの噂

083:拝(ことら)再投稿 (ことらのことのは)
女子校の礼拝堂の地下室に魔法使いが棲むとの噂

083:拝(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
廃村の礼拝堂を抱いたまま冬 深緑に満ちるみずうみ

083:拝(堀 はんな) (たん たん 短歌)
便箋に拝啓と書いて暫らくは言葉をさがす無沙汰の手紙...

083:拝 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
一生のお願いだって言う嘘を私を拝むこの人で知る

083:拝(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
拝みたふして頼んでみたが荘重に「否」と言ひつつ水に入つた

083:拝(浅葱) (空耳の森*番外地)
初恋の甘酸っぱさを飲み込んで「拝啓」などと気取ってみたり

083:拝(ゆづ) (透明ランドセル)
真冬日はくちづけひとつが拝観料大仏さまが差し出す頬に

083:拝(ヒジリ) (*tRIGger.)
軽口でサヨナラしたく推敲後「げんきでいてねそれじゃまた 拝」

083:拝(内田かおり) (題詠2006深い海から)
遠足の前日思い思いに拝むあした天気になあれの呪文で

083:拝(小太郎) (ねこのにくきゅう)
朝、夕に拝む背中の悲しみをその身に抱いて笑む地蔵尊

083:拝(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
いつか君とノルマンディーの地を訪ね『林檎の礼拝堂』で語らう (田窪恭治 集英社)

083:拝 (小軌みつき)  (小軌みつき-つれづれ日和-)
もう遠く逝ってしまった報せに拝む無力で非力な窓をふるわせ

083:拝(折口弘) (はっちんずBLOG)
「拝啓・・・」の後の文章つながらず 「前略」までの微妙な距離感

083:拝 (のんちゃんの衣裳部屋裏)
「拝啓・・・」と書くこと遠くなりまして「前略ごめん・・・」でなんとか早々

083:拝 (佐田やよい) (言の波紋)
拝啓と書かれた父の手紙にはもどらぬ時が閉じ込められて

083:拝(春村蓬) (風見鶏)
来年の春を思つて蒔く種の拝むかたちに双葉出揃ふ

083:拝。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
泡沫(うたかた)の浮世は脆く か弱くて 崇拝すべき価値を探して 

083:拝(星川郁乃) (Air Station)
できるなら謝絶していたことでしょう 非才にあまる神の拝命

083:拝 (陽だまりのふちっこで)
背のまるい人が拝んでいる神はきっとやさしい顔をしている...

083:拝(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
踏み面の狭き明日の険しさに空の亀裂も拝める肺胞

083:拝(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
拝啓で始めるメールみたいだね もどかしさすら様式化して

083:拝 (nine) (songs)
幾年もじっと祈りを受け止めた拝仏堂から道は別々

083:拝(ベティ) (Betty's second Bar)
礼拝は修道尼らの胸に在り寡黙なひとのうつくしい朝

083:拝(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
青空が似合わないのに手を繋ぎながら歩いた礼拝堂へ

083:拝(今泉洋子)振り仮名間違いで再投稿 (sironeko)
出征の息子思ひて祖母(おほはは)が日々拝(をろが)みし青幡神社

83.拝(文月万里) (Kagerou つれづれ)
蘭塔の石の扉を押し開き四月の光にマリアを拝す

083:拝(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
拝んでもレプリカだから意味ないよ条件付きで光るロボット

083:拝(くろ) (鎌倉日記)
拝啓 と書きてとまれるペン先をたちまちに夕霧がおほひぬ

083:拝(千) (Mille et une nuits)
参拝にこだわる人と反省を求める人と相容れはせず