本のこと,歩く・走ること

マラソン大会,登山,オリエンテーリング,トレランのこと,ほんわかするような本のこと.

タヌキたちの愛

2016-06-25 17:08:05 | 
最近のお気に入りの本について.

森見登美彦氏の「有頂天家族」です.

表紙のタヌキとカエルから,何やら楽しそうな雰囲気が.

タヌキたちの諍いに人間,天狗が入り乱れ,愛と戦いが繰り広げられる(たいした争いじゃないよ)

でも,大切な争い.

楽しく,寂しく,読ませて頂きました.面白かったです.

次は森見さんの何を読もうかな?


世にも奇妙なマラソン大会

2015-10-13 19:54:24 | 
高野秀行著「世にも奇妙なマラソン大会」(集英社文庫)を読んだ.
ノンフィクション.
この人,既に13冊も書いている.元大学の探検部だそうで,秘境,辺境に行くのだが,怖いもの知らずと言うのか,だまされそうと思っても何とか対応するところがすごい.
この本もサハラマラソン(フルマラソン)に何故か出てしまう話しで,ほとんど走った経験ないのに出てしまうなんて無謀だ...しかもサハラ砂漠とは.
高野氏の積極性が私にもあれば,現地の人や旅行者とのコミュニケーションもできて楽しいこともいっぱいある旅行になりそうだが,反面,怖いとも思う.
表題作のほかにも数話収録されていて,どれも面白い.
他の作品も読んでみよっと.

(高)田郁 出世花

2015-09-24 20:59:41 | 

「みをつくし料理帳」シリーズで有名になった田郁(かおる).そのデビュー作がこの「出世花」.
亡くなった人をきれいにする女性納棺師が主人公で,江戸時代を舞台に様々な人の人生を死を通して見つめるお話.納棺師と言う職業もたいへんだと思うし,心を込めて行うことのできる人たちに対し畏敬の念を抱きます.自分もそんな心持ちになれたら,ちょっと飛躍かもしれないけれど,人に対してすぐに怒ったりせずにいられるのかなぁなんて思います.宗教は今はいろいろニュースになっているけれど,ある宗教を信じると言うより,宗教を通して人との接し方を勉強できそうな気がしました.

話しのほうですが,どんどん引き込まれます.謎が徐々に解き明かされます.主人公「縁」も成長していきます.主人公と読者が一つになって,悲しくて,うれしくて,くやしくて泣いてしまいます.

是非,読んでみてください.
ハルキ文庫より発売です.

高はが正式ですが,表示されないこともあるので両方記載しました.