「ハラケン」原健三郎氏死去

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元自民党衆院議員で衆院議長を務めた原健三郎（はら・けんざぶろう）氏が
六日、心不全のため死去した。九十七歳。兵庫県出身。

　早稲田大卒。米国に留学し、雑誌編集者(講談社)を経て昭和21年，戦後初の総選挙で初当選。
以来、連続２０回当選し、平成１２年６月、政界を引退。
衆院副議長、労相二回、国土庁長官、衆院議長などを歴任。
歯にきぬ着せぬ性格で、労相時代に失言で辞任に追い込まれたこともあった。

　議員在職中に映画「渡り鳥シリーズ」の原作を数多く書いたことでも知られ、
選挙戦ではいつも小林旭さんら芸能人が応援演説に駆けつけ、交友の広さを見せつけた。

　初当選以来、故郷・淡路島と本州、四国をつなぐ橋の重要性を訴え続け、
明石海峡大橋などの実現に尽力した。

**********以上，産経新聞ニュースネット版から一部省略。

うーん。
関西に暮らしていると，河内家菊水丸氏など，
この人をすごくほめる人が結構いたりするのでなんなんですが，
学生の頃くらいから新聞・テレビで見てきたこの人についての印象は，
（以下，本当に申し訳ありませんが）
僕にとっては決していいイメージないんですよね。

衆議院議長のときには（名目上，在任中は党を離脱するのですが）
自民の都合のいいように強行採決を連発していた議長という印象でしたし
（自民の国会議長といったら桜木さんにしても誰にしても同じようなものですけど），

一番いやだったのが，
「今度当選すれば，（議員勤続５０年で）国会に銅像が建つんです！」
と絶叫していた選挙運動シーン。
過去には「憲政の神様」こと尾崎行雄・三木武夫両氏しかいない偉業な
わけですけれども，選挙に勝つ（地元で票が取れる）ことを
続けてきたというだけの話で，銅像を建てて欲しければ自前か支持者に建ててもらえと
言いたかったです。　

　　実際，国会にもそんな空きスペースはないですし。
　　だいたい，誰かが「50年で銅像」の悪習を辞退して止めないと，
　　お後がかなり続いているんですからたかが銅像で税金を何億とかけることになりかねません。
　　※ただし，その銅像，本人の死後でないと建たないそうです。

その議員生活５０年を達成したのが1996年，その次は
「明石海峡大橋は私の力で建てたんです！完成のときまで
　議員でいさせて下さい！」

いい加減にしろよジーサン。
だれか名誉議員とかなんとか肩書きをくれてやって引退させろ！
と思ったものです。

まぁ，２０００年に９３歳で引退するまで現役というお元気さは
国民の手本といってもいい健康ぶりですし，
これらの選挙コピーも，そんなせこいことが目的ではなく，
「障害現役」という崇高な？目的のために選挙民の心をつかむ
(同情票？)作戦だったのかもしれません（それならそれで兵庫県民，
なめられたものだと思いますが）。

吉本興業の木村政雄元常務著の
『笑いの経済学　吉本興業・感動産業への道』
で紹介されていましたが，
原さん，ある年の総選挙で，テレビの政見放送に出る際に，
「お願いします。当選させてください」と
一言言っただけで，あとは持ち時間いっぱい，
頭を下げ続けていたという一流のパフォーマンスをした人ですから，
マーケティング力には抜群のものがあったのでしょう。

オ～レ～オ～レ～～（チャッチャッチャ）
ハラケンサブ～ロ～♪
（正しくはケンザブロウ）

ご冥福をお祈りします。


リンク：『木村正雄の事務所』

※原健三郎氏の功績について，（地元への利益誘導以外で）
　なにか情報をお持ちの方がいらっしゃればコメントいただけるとありがたいです。