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なぜ人を殺してはいけないのか

2006-02-16 13:00:38 | テレビ等
昨夜たまたま見かけたテレビ番組で「子どもに“なぜ人を殺してはいけないのか”という質問をされたらどう答えるか?」というのをやっていました。あなたならどう答えますか?私は,この条件で答えよ考えよという番組のやり方に問題があると思うんですけどね。


とりあえず,私の答えを最初に書いておきましょう。


Q.なぜ人を殺してはいけないんですか?


A.じゃあ,今,お前を殺してもいいんだな?


以上。

「殺してはいけない」ことに疑問をもつということは
自分が殺されてもいいということになるでしょう。
殺されるのがいやだからお互い殺さないようにしましょう,
奪われるのが困るから盗みや強盗は禁止します,
ただそれだけのことでしょう。
どうやったら質問してきた子を納得させられるか,理解させられるか
なんて考えたってしょうがない。


ですが,この手の話って,最近になって急に出てきた
話じゃなくて,もう何年も何十年も前からあった話ですよね。
マスコミがこの話題を取り上げるとき,いかにも深刻な問題であって
親や教育者はそのことを憂い,嘆き,どう立ち向かっていかなければならないか
考えなければならないように提示しますけど,
おかしいでしょ,それ。

だいたい,この質問に対する答えを考えようとした場合,
どういう状況で,質問者がどういう意図でその疑問を呈してきたによって
解答のしかたが当然変わってきますから,
こういう場で,なんの前提もなしにいきなり表題の質問だけぶつけてくることは
出題者の浅はかさを示す以外の何物でもないんですよ。

そもそも,

生き物は,必ず死ぬ。
  人間も,性格や知力・体力・容姿・地位・財力にかかわらず,
どんな人であっても必ず死ぬ。 
 


  生き物は,絶対に,他の生物の命を奪わなければ  
生きていけない。


という厳然たる事実がある以上,

「なぜ人は死ぬのか・死んだらその後はどうなるのか」
「人は必ず死ぬ(ことがわかっている)のになぜ皆平気で生きているのか」
「どうせ死ぬのに人(自分)はなぜ生まれてきたのか」
「他の生き物の命を奪ってまで自分(人類)に生きる価値はあるのか」


といった疑問は誰だってもつわけですよ。
人間,死というものを知って以来,ずっとそのことに悩み続け,
秦の始皇帝やホリエモンなどは不老不死の医学を求め,
下々の者達は死の恐怖から救われるために数々の宗教にすがり
今に至るわけですから。

である以上,
その延長,いや,もっと身近な問題として,

魚やブロイラーや肉牛は殺してもいいのに
ペットが死んだらなぜ悲しいのか,
その延長での,人を殺してはなぜいけないのか
生き物の命の重さには差があるのか
という疑問なのか
※これを純粋に追求・実践すれば仏教になりますね。
 仏教国で僧侶が尊敬される理由は殺さないという戒律を守って
 肉を食べず,さらに性欲も絶って(在家の人々のかわりに)
 この世の欲を放棄しているからであって,
 肉食・妻帯可の日本の仏教は,同じ仏様をおがんでいるだけで
 仏教の本質といってもいい戒律を無視しているわけですから
 世界的にはかなり特殊な形態ということになりますね。

殺人に対して死刑で処するという矛盾からきた疑問なのか

いつから「いけない」ということになったのか
弱肉強食の世界から「殺してはいけない」社会になった経緯や
分岐点(もしあるのなら)をしりたいのか(法政史)

大切な人の命や健康を奪われたり
命以外のすべてを侵害されるようなひどい目に遭っても
相手を殺してはいけないのか
とか
※この場合ひとつとっても,報復の是非や死刑の是非,
 命が一番大切なのか,それ以上に尊重されるべきものがあるのか
 など数々のポイントを含むので,どれに主眼を置くかによって
 回答は異なります。


どうせ人は皆死ぬのに,その瞬間が人為的にもたらされる殺人は
事故や災害,病気での死とどう違うのだろうか?

(なぜ殺人による死のほうがくやしいのだろうか?)

これらの疑問,誰でももったことがあるはずです。
(あなたも考えたことありませんか?いや絶対ある。ないはずない)
だから,今どきの子どもが「なぜ人を殺してはいけないのか」
という疑問をもったこと自体は,きわめて普通の健全な思考であって
何も問題にすることはないと思います。

ですから,「今どきの子どもはこんな恐ろしいことを考えている」と
いかにも子ども世代と大人の思考が断絶しているかのようにあおる
今回の番組の作り方は(も)マスコミの愚かさを示す一例だと思います。
その企画にまともに受け止めて不安をあおられ,
大人が「どう答えたらいいのか」と頭を悩ますこと自体,
まじめだからそうなるんでしょうけど,
思考停止の堂々巡り,愚の骨頂なのではないでしょうか。

なぜそういう疑問をもったのか,
どういう意図で質問を投げかけてきているのか
聞いてみないと答えようがない
でしょうよ。
親や教師が「教え」てあげる問題じゃなくて,
考えを聞いてあげるだけでいいのかもしれない,
逆に「こう考えてみたら?」と考えさせるのが一番の解決かもしれないんですから。


ただね,その企画に乗って考えた場合でも
答えは一緒だと思うんですよ。

僕は,こういうことは
人に教えてもらうことじゃなくて,
自分でじ~~~~~っくり考えるべきものではないでしょうか。
何年かけても何十年かけても。

そんなこと,人に尋ねて,
人に教えてもらった答えで納得するのか?
まだ死んでもいない親や教師に聞いて,正解が得られると思うか?

小学校低学年くらいまでの子で
親戚や知人のお葬式に参列する機会があって
「人は死んだらどこへ行くの?」と思ったりとか
テレビでシマウマがライオンに食われているシーンを
「これが自然の厳しい掟なのです」などとお決まりのセリフで
まとめられているのを見て
「どうして人を殺したらいけないのにライオンは
 シマウマを殺して食べてもいいの?
 どっちが正しいの?」
と矛盾を感じたりして,親に尋ねるというのはいいですよ。

けど,中学生や高校生にもなって,
なぜ人を殺してはいけないのかなんて大きな問題について
それについて自分がどう考えているのか,
どういう切り口での回答を求めているのかも話さずに
一言だけの質問で答えを要求する子がいるとしたら
ばかげているにもほどがあります。

また,こういう疑問を人に質問できるという人間は
「自分は殺される側のことを忘れている(考えることのできない)バカです」
と言っているのと同然ですから,
まともにとりあう必要はないんです。

ばかげた質問には
くだらない疑問で返してやるしかないというのが私の答え。

「どうして人を殺してはいけないんですか?」

「じゃあ お前は殺されてもいいんだな?」



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緊急大激論スペシャル“子供たちが危ない”こんな日本に誰がした!?全国民に“喝”!!

  TBS系 2006年2月15日 水曜日19:54放送
  出演…35年に渡りゴルフを通して千人以上の子供たちを立ち直らせた伴茂樹さん
     プロの格闘家兼都内の中学校でスクールパートナーを勤める菱田慶文さん
     地元の治安と子供たちを守るボランティア自警団を結成した吉川英治さん
     夜回りパトロールを続ける「叱る大人の会」の小嶋映治さん
     荒れた中学校を立て直し「生活指導の神様」と呼ばれた「教師塾」塾長の原田隆史さん
     学校崩壊を阻止を志す現場の教師たち「プロ教師の会」メンバー・喜入克さん
     ダンスを通じて若者たちの心を掴んだ現役の小学校教師・今村勝彦さん
     引きこもりや不登校の子供たちを専門に全国をめぐるカウンセラー・杉浦昌子さん
     悩める若者たちの駆け込み寺浄土宗僧侶・廣中邦充さん

なぜ授業は壊れ、学力は低下するのか
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子供を救うオレのやり方―フェアウェイの先に広がる更正への道
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本気の教育でなければ子どもは変わらない
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トイレに住みついた少年―熱血カウンセラーが見たひきこもりの現実
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夜回り先生と夜眠れない子どもたち
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伊藤 幸弘
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19 コメント

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ほぼ同意。 (ごん)
2006-02-16 13:25:28
“自分に置き換えて考える”ことが、今の若いやつ(結構いい年してても)にできないことが多いですよ。

ほんっとに、不思議なぐらい。



普通は、まだ学校に上がる前の子供のときは近所の同い年ぐらいの小さな子供たちと遊び、学校に行ったら同級生や先生、中学高校と部活などに入ったら先輩後輩。



そうやって社会性が身についていくと思うのですが、今は親が『やりたくないことはやらなくていい』というような放任(無責任)がすごく多い気がします。

石原都知事が言ってましたね。ハングリーがない。



食べたくなくても食べさせる、そのうえ間食。



外に出て遊んだりしてくれば、いつの時代も子供は腹をすかせるもんです。それを一日中ゲームばっかりやって人とも会話しない・・・



少しからだが大きくなってくると、自分の思い通りにいかなければすぐへそを曲げる(キレるとかほう言い回しがキライです)。



「どうして人を殺してはいけないんですか?」

「じゃあ お前は殺されてもいいんだな?」



ほんっと、そう言い続けるしか無いと思います。
返信する
こんにちは (雹菜)
2006-02-16 19:00:42
はじめまして。雹菜と申します。

私のブログにトラックバックされていたので、覗かせて頂きました。



……確かに、そうですね。

私は高校生です。そして、学校には「何で?」と、思っている子もいます。

最近の若い人は「死ね。」だの「消えろ。」だの、普通に言う子がいますしね。人を傷付けて楽しんでいる人も大勢いらっしゃいます。



でも、それは私達の世代……子供だけではありません。大人になっても、平気でそんな事を言う方も多いです。そんな大人が沢山いて、そんな大人が子供を育てるから、そういう子供が出来るのだと思います。

なので、そう親が子供に教える事が出来ている家庭にはそういった子供はそんなにいないのではないかと思います。そんな事を教えられない……考えられない大人が育てれば、蛙の子は蛙。そんな子供になるのではないでしょうか。



……親が全部悪いとは言いません。でも、子供は親の背中を見て育ちます。鳶が鷲を産む事なんて滅多に無いんですから。勿論、学校の先生や周りの環境もありますが、やっぱり一番の問題は子供より親。

「何故人を殺してはいけないか?」そんな質問にさえも答えられない大人がそんな子供を作り出しているのではないでしょうか。

そんな子供でも、昔は皆同じだったんです。生まれた時からそんな子供ではなかったはずです。だから……まず、子供よりも親を教育しないといけない時代になったのではないでしょうか?



子供を馬鹿呼ばわりしても構いませんが、その親はもっと馬鹿な人が多いのでは?



キレる若者が増えていると、テレビでも言っていますが、それを作っているのは大人です。親の教育が良ければ、そんな事にはならないと思います。



後、若者全てがそんな人だと思わないで欲しいです。

それは、偏見に過ぎません。ちゃんとした子供だっています。私は……自分の事を立派だとは思いませんが、「自分に置き換えて考える事」だって、出来ますよ?



子供には馬鹿が多いとか仰る方も大勢いらっしゃいますが、だったら、大人はどうなのですか?

平気で人の悪口を言い、子供を馬鹿と決めつけ、偏見の眼を持っている。……そんな方も大勢いらっしゃいますよね。私には、そんな人に子供を悪く言う権利はないと思います。人のふり見て我がふり直せって言葉もあるんですよ。



私は思います。子供だけがそう思っているのではなく、大人もそうなのではないかと……



それと、私のブログにトラックバックしたのだったら、私が「ちょっと難しい内容の100の質問」でどう答えたかお読みになりましたよね?

どう、思いましたか? 間違っていると思ったからトラックバックをされたのでしょうか?



長々と、失礼致しました。
返信する
Unknown (きよp)
2006-02-16 19:18:50
トラックバックありがとうございます。

ホントにそうですねー。

自分に置き換えたらか。うまい。



まともに答えてしまったのは釣られてしまったという感じですかね(^^;

返信する
コメントありがとうございます (d_d-)
2006-02-16 21:47:23
ごんさん

こんな「旬の話題」でもない記事に早々とレスポンスいただくと

読んでくれている人がいる!と嬉しくなります。

いつもありがとうございます。



この問いに対する答えって,生きている限りずっとつきまとうものだと思うんで

人それぞれ,そのときそのときの考えがあると思うんですよね。

ちなみに私の数週間前の時点での答え

「人を殺していいんだったら,お前,今まで生きて来れたと思ってんの?」

(ほとんど同じですねw)



自分がそのルールに守られていることを棚に上げて

自分が殺すことばかり考えてそういうことをいう者が

いたとすれば,たとえ子どもだろうがバカ以外の何者でもないと思います。



雹菜さん

このコメントやブログの文面を見ると,きっとお若いんでしょうね。まじめさが伝わってきます。

一言言わせていただければ,自分で大人対若者(自分)という単純な対立構造をつくらず,世の中もっといろんな要素でできている(大人もいろいろ,若者もいろいろ)と気楽に考えたらいかがかな?と思いました。



次に,「ちょっと難しい内容の100の質問」の回答ですが,

そうですね…これは人それぞれなんで正しいとか間違っているとかはないと思いますが

結局質問に答えられなかったものが印象に残ってます。

それでも悩みながら答えを考えているんで,まじめな人なんだなと思いました。

あと,人の命の価値に関するいくつかの問題で,

「悲しむ人がいる」というポイントを重視されていましたね。

そうなると友達が多いほど命の価値が高く,身よりのない人の人生には意味が…

ということになってしまうわけですが,

実際問題,生きていて幸せを感じるときって,

食う寝る以外ではすべて他人との関わりから生まれる

といってもいいくらいですから,

ある意味真実を言い当てていると言えるんですけどね。



きよpさん

質問や疑問を解決する方法って

まともに答えるばかりが手じゃないと思うんですよね。

「全然お金がたまらないんですけど,

 もっと効率よく金を稼ぐにはどうすればいいでしょう」

「パチンコをやめなさい」

みたいな。



ピントの外れた質問にまともに答えようとすると

ドツボにはまることがあるといういい例じゃないでしょうか。

この愚かな質問に対して真剣に悩んでいる大人を見て

「こいつら全員殺す側の発想で考えている…」

と思ったら,ちょっと怖かったです。

返信する
読みました (ヴォイス)
2006-02-17 09:27:23
ご訪問ありがとうございました初めましてー☆

ダァーッとね,読ませていただきました。



「中学生や高校生にもなって,

なぜ人を殺してはいけないのかなんて大きな問題について

それについて自分がどう考えているのか,

どういう切り口での回答を求めているのかも話さずに

一言だけの質問で答えを要求する子がいるとしたら

ばかげているにもほどがあります。」



「人に教えてもらった答えで納得するのか」





冒頭や,この辺は激しく共感です。





D.D.サンの書く記事,とても興味深いです。

また見に来させてくださいね☆

                  
返信する
はじめまして。 (粗悪中年)
2006-02-18 23:16:46
 興味深く読ませていただきました。

 難しい問題です。でも、学校で勉強するようなひとつの解答を思考する難問というよりも、世の中の人それぞれが様々な解答を持つという意味での難しさなのでしょうか。 
返信する
はじめまして (ロッキン)
2006-02-23 16:52:04
偶然こちらのブログを拝見したのですが

>「どうして人を殺してはいけないんですか?」

「じゃあ お前は殺されてもいいんだな?」



こちらのお言葉に非常に共感を覚えました。

失礼かとは思いましたが、

私の以前の記事もTBさせていただきました。

これからもちょくちょく来させてもらいますので

どうかよろしくお願いします。
返信する
コメントありがとうございますPart2 (d_d-)
2006-02-24 12:51:27
ヴォイスさん

共感いただきありがとうございます。TB設定がなくてコメント欄にリンクを張ったかいがありましたw。よろしければこれからもよろしくお願いします。



粗悪中年さん

本当にその通り。

文中では,こういう質問をする少年少女(がいるとしたら),

自分で考えないという意味も込めて

「バカ以外の何物でもない」と表現させていただきました。



ロッキンさん

私にとってはふだんから考えている問題なんで

すぐ答えが出て即答できる問題といえるのですが

けど,実際に目の前にいる相手がこんな質問をしてきた場合,

自分の口ではこの通りに返せるかどうか

どんな言い方になるかな,とも思ったりしてます。

まずショックを受けることは確かでしょうね。

質問者の愚かさかげんに。
返信する
Unknown ()
2006-07-18 09:57:16
殺されそうになったら相手を殺してでも生き延びようとするのが普通ではないでしょうか。その質問返しは「殺されたくなかったら俺の言うことを聞け」と脅迫しているのと変わらず、常軌を逸した対応であると判断せざるを得ません。たとえて言うなら北朝鮮ですか。ちょっとちがいますか

難しく何十年もかけないとわからない問題だと自覚していらっしゃるのに、質問者をバカにした挙句、カッコつけて偉ぶる必要性がどこにあるでしょう。わからないならわからないと答えた方がよっぽど質問者のためになります。

私は自分に近しい者が誰かに殺されたなら、警察よりも早く見つけて殺害したいと考えています。それが私の正義だからです。同時に、日本国民として生きている以上、報復行為は許されざる事だとして我慢しなければならないという自覚もあります。

逆に、たとえ自分や自分の周囲の者が殺されようとも己が人を殺すようなことは絶対にしてはならないという信念をお持ちの方もいらっしゃる事でしょう。

お互い殺さない方がメリットが高いだなんて大嘘です。そんなにメリットが高いなら殺人事件など起きませんし、どの国だって軍事予算を組んだりしません。

これはもう、回答する側の信念でしかないのです。少なくとも自分が人を殺さないことで悲しむ人が少なくなるという倫理観によってのみ突き動かされる気持ちに他なりません。

そして、質問者にも絶対に人を殺さない人間になってほしいと懇願するしかないのではないでしょうか。
返信する
 (d_d-)
2006-07-18 12:42:26
蚊さん



どういう立場(立ち位置・見方)からこのようなご意見を書かれたのかさっぱり理解できません。

身内を殺された遺族?

自分が殺されそうになったとき?

どこの国も軍事予算を組むから殺人はメリットがある?



私の拙文のそもそもの主旨は「なぜ人を殺してはいけないのか」という質問が,発するほうも答えるほうもどういう前提において出された質問かはっきりと決めて,共通認識の上で意見をやりとりしないと全く意味のない質問だということです。



とりあえずつっこみをいれさせてもらいましょうか。

> 「殺されたくなかったら俺の言うことを聞け」と脅迫しているのと変わらず

→違います。「殺される立場になって考えたらおのずと分かるだろ」

 という話です。



> わからないならわからないと答えた方がよっぽど質問者のためになります。

→私なりの答えはちゃんと冒頭で書いてあります。

 それを示した上での「殺されてもいいんだな」です。

 答えがないための小手先のごまかしではありません。



> 私は自分に近しい者が誰かに殺されたなら、警察よりも早く見つけて殺害したいと考えています。それが私の正義だからです。同時に、日本国民として生きている以上、報復行為は許されざる事だとして我慢しなければならないという自覚もあります。

→どっちなんですか?

 「身内が殺されたら犯人を殺してやりたい。

  けど日本では我慢しなければならない」

 両方だというのなら,ごく当たり前の感情で,

 ここであなたにわざわざ宣言してもらう必要はないですけど。



> これはもう、回答する側の信念でしかないのです。少なくとも自分が人を殺さないことで悲しむ人が少なくなるという倫理観によってのみ突き動かされる気持ちに他なりません。



→なんか突っ走っちゃってますねぇ…

 「報復としての殺人は是か非か」という話でしたら

 刑廃止論の対極の話として,そういうテーマに限定して

 語っていただけるといいんですけど,

 「なぜ人を殺してはいけないのか」という一般論について

 語る場合,そういう特殊な状況をそうでない場合と

 同一視したらまるっきり収集がつかなくなるわけですよ。

 日常生活で「人を殺していいか悪いかはその人の信念でしかない」

 なんていったら…すみませんが大笑いさせてもらいます。



コメントを読む限り,蚊さんは殺人肯定派ではなさそうですから私とは意見の対立はないと思いますが,「自分のほうが命を大事に考えてるのになんだコイツは偉そうに」と感じられた口なんでしょうか。

時間がございましたら,その時々のニュース(殺人事件など)に関して私が言及しているエントリーをお読みいただいて,死刑や命の大切さについて私がどういうふうに考えているか読み取っていただければと思います。
返信する

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