宮藤官久郎・脚本,庵野秀日月・監督のコンビで話題となり,この6月に公開される映画『ヤッターマン2006』,2回にわたってお送りするインタビュー,今回は脚本の宮藤官久郎さんのインタビューを掲載します。
このインタビューはフィクションです。
-舞台や映画の脚本に監督・俳優業,ラジオDJにバンド活動とマルチな活躍を見せる宮藤さんですが,原作付き,それもアニメを実写映画化するという話についてどう思われましたか。
宮藤 『ヤッターマン』が始まった(1977年1月)のは6歳,もうすぐ小学校に入るという時期でしたから,その前に始まっていた『タイムボカン』の頃から土曜の夕方はテレビの前に釘付けでしたね。「やっておしまい!」とか「ポチッとな」なんてフレーズは今でもどこかで使ってやりたい衝動にかられたりしますよ。タイムボカンシリーズは『イタダキマン』の最期まで見届けて,幼少期の人格形成の一部を担ったと言っても過言ではありません(笑)。ですから今回のお話をいただいたときは自分があれを動かせるんだと嬉しかったですね。
実在の宮藤官九郎さんとは一切関係ありません。
-豪華なキャスティングですが,宮藤さんも選考には関わったとか。
僕の意見がどのくらい決定に影響したのかはよくわかりませんが,特にドロンボー3人組には思い入れがあったんで,100%意見が通ったのは嬉しかったですね。まずドロンジョ役の藤原紀香さん。実は,もう1人やってもいいという大物女優さんがいらしたんですが,やっぱりドロンジョ様の一番の見せ場って,最後の爆発シーンでボロボロになるところじゃないですか。もう一人の女優さんはホームレス役とかけっこう汚れ役に慣れてるかなってところがあったんで,ゴージャスな雰囲気の中にぷにぷに感のある紀香さんを選ばしてもらいました。
もちろん実在の藤原紀香さんとも一切関係ありません。
-さらに,ボヤッキー役に及川光博さんというのは驚きました。
笑福亭笑瓶さんって案もあったんですが,まんまじゃないですか。で,関西弁のイントネーションなんでどうしてもボヤッキーより笑瓶さん本人になってしまうし,見た目より中身,若さと知性が欲しかったんですよね。子供から見たら20過ぎたら皆オジサン,たとえば坂口憲二さんと唐沢寿明さんの区別がつかなかったりしますけど,冷静に見たらドロンジョ様との関係からいってせいぜい30前後じゃないとリアリティがない。僕はボヤッキーの目にはクールさが絶対ほしかった。それで彼に是非とおもったんだけど,ミッチーにもつけ鼻とヒゲというのは新鮮な経験だったんじゃないかな。さすがに前歯はつけませんでしたけど。ヤッターマン2号が酒井若菜さんになったのは僕じゃないですよ,松尾スズキが圧力かけて決まったみたいです。
当然ミッチーにつけ鼻なんて話はありませんでしたよ!
-その松尾スズキさんも出演されたそうですが気付きませんでした。
渋い刑事役で出ていますよ。ドロンボーメカに踏みつぶされてますんでこれから見る方はよく注意して見てください(笑)。
そして,トンズラー役には小川直也さん。ちょうどスケジュールが合って出演がかないました。彼がドロンボーのコスチュームで「そうでまんねん」としゃべる姿は本当に味がありますよ。また,ドクロベエ役で,アニメの声をやっていた滝口順平さんに登場してもらってます。
スズキさんもハッスルも滝口さんフィクションです。
-その映画ですが,アクシデントにより完成せず,今回の公開はメイキング版とか。
そうなんですよね。『ロスト・イン・ラマンチャ』じゃないかってよく言われるんですけど,たしかに劇的な場面はかなり収められています。2003年にできたばかりで最大の東宝第7スタジオが全焼した場面はニュース映像も交えてCG以上の迫力シーンになってしまいました。それが公開中止になった直接の理由というわけじゃないそうなんですけど…。映画会社での最初の打ち合わせでお偉いさんに「タツノコプロ42周年記念作品だから!頼むヨ!」って肩叩かれましてね。そのとき心の中で(「死に」で厄年じゃないか)って突っ込んだんですけど,まさかこんなことになるとはねぇ…。
マジで繰り返しますが,エイプリルフールですんで。
-この数々のトラブルやメイキング版で公開するということもすべて宮藤さんの企画じゃないかという声も。
それって,演出家としておいしい話なんですかねぇ(苦笑)。ご想像におまかせしますと言っておきます。あ,それじゃシャレにならないかも。
-ありがとうございました。
再三書きますが,このインタビューはウソですから。
→→(2)庵野監督インタビューへ続く
(AFNエンターテイメントニュース 2006年4月1日)
AFN=April Fools' Network
※4月1日にUpしたエイプリルフールネタです。実在の人物・団体・作品とは一切関係ありません。
◇宮藤官九郎(くどう かんくろう) 1970年7月19日生まれ 宮城県栗原市(旧栗原郡若柳町)出身。O型。日本大学芸術学部放送学科中退。
『クドカン』『くんく』の愛称で人気の脚本家。俳優。演出家。劇団員
大人計画所属・「ウーマンリブ」公演も多数。
「グループ魂」名義での音楽活動も(ギター&構成・演出担当、1998年-) 。
代表作は映画『GO』(2001年)『ピンポン』(2002)『ゼブラーマン』(2004),ドラマが『池袋ウエストゲートパーク』(2000)『ロケットボーイ』(2001)『木更津キャッツアイ』(2002年)『ぼくの魔法使い』『マンハッタンラブストーリー』(以上2003年)など枚挙に暇がない。
このインタビューは実在の宮藤官九郎さんとは一切関係ありません!
◇ロスト・イン・ラマンチャ(2001年,アメリカ,イギリス)
監督:キース・フルトン
出演:ジョニー・デップ ジャン・ロシュフォール テリー・ギリアム
『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』で知られるテリー・ギリアムが念願の「ドン・キホーテ」の映画化をすべくヨーロッパでロケを開始するが,ロケ地で戦闘機が爆音をたてて飛び交い録音不能,豪雨による機材流失,ドンキホーテ役の老優が病でリタイア(この老優の出演が制作費の出資の条件だった)と次々とアクシデントに見舞われ,制作中止に至るまでの過程を赤裸々に記録した「未完の映画のメイキング」作品。
※この嘘ニュースをお読みいただいて
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このインタビューはフィクションです。
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もちろん実在の藤原紀香さんとも一切関係ありません。
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笑福亭笑瓶さんって案もあったんですが,まんまじゃないですか。で,関西弁のイントネーションなんでどうしてもボヤッキーより笑瓶さん本人になってしまうし,見た目より中身,若さと知性が欲しかったんですよね。子供から見たら20過ぎたら皆オジサン,たとえば坂口憲二さんと唐沢寿明さんの区別がつかなかったりしますけど,冷静に見たらドロンジョ様との関係からいってせいぜい30前後じゃないとリアリティがない。僕はボヤッキーの目にはクールさが絶対ほしかった。それで彼に是非とおもったんだけど,ミッチーにもつけ鼻とヒゲというのは新鮮な経験だったんじゃないかな。さすがに前歯はつけませんでしたけど。ヤッターマン2号が酒井若菜さんになったのは僕じゃないですよ,松尾スズキが圧力かけて決まったみたいです。
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そして,トンズラー役には小川直也さん。ちょうどスケジュールが合って出演がかないました。彼がドロンボーのコスチュームで「そうでまんねん」としゃべる姿は本当に味がありますよ。また,ドクロベエ役で,アニメの声をやっていた滝口順平さんに登場してもらってます。
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-その映画ですが,アクシデントにより完成せず,今回の公開はメイキング版とか。
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代表作は映画『GO』(2001年)『ピンポン』(2002)『ゼブラーマン』(2004),ドラマが『池袋ウエストゲートパーク』(2000)『ロケットボーイ』(2001)『木更津キャッツアイ』(2002年)『ぼくの魔法使い』『マンハッタンラブストーリー』(以上2003年)など枚挙に暇がない。
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普通に騙されてしまいました。
「マジでーー!」とかいいながらタバコの灰が落ちるのも
気づかなかったぐらいです。
でも本当に酒井若菜のヤッターマン2号がみたいです。
いつもB.J感想のTBありがとうございます。
ヤッターマンは好きですが、庵野にもクドカンにも
興味ない上に、全然エントリと関係ないTBだったんで、
即削除しようと思ってたんですが、4月バカネタとは
やられましたねぇ~。いや、お見事!
とりあえず0時を回って2日になったので、トラブル
回避の為、TBの方は削除しておきますね。
わずか4時間でしたが、充分楽しませて頂きました。
それでは!
松尾さんが刑事役でちょこっと出てる
っていうところがホントっぽくて騙されました。
気づかないなんて、
最悪なインタビュアーだ!!
ってちょっと怒りました(笑)
こんなヤッターマンが見たいという夢を一瞬でも共有していただき,私の分身でもある間抜けなインタビュアーにツッコんでいただければと思っておりましたが…愛のあるコメントをいただき,幸せでございます。
…エイプリルフール!!
一瞬なんのTBだろうと思いましたが、エイプリルフールでございましたか!これはやられてしまいました…
嘘と知りながらも読ませていただきました。笑
素敵です。素晴らしいです。笑笑
それにしても、ここまでやられるといっそ本当に見たい、と思いました(笑)
TBありがとうございます。
4/1ネタなので、もしやと思いましたが
コチラの方が面白そうですよね。
笑わせて頂いてありがとうございました。
実写版の配役ですが、ドロンジョ様役は、ぜひ若手お笑い芸人の『椿鬼奴』さんにしてもらえませんか?
あの、黒い衣装と声のトーンがピッタリだと思います。
宮藤さん、お願いします!!
よみ終えてから、ウソだったのぉ!?と残念になるくらい面白かったです。