8/18 午後半休で家に帰り急いで富士登山の準備をする。数日前の天気予報では悪天候が予想されたので富士宮口に変更しようかという話になっていたのだが天候が回復傾向になってきたため当初の予定通りに御殿場口から登ることにした。16時過ぎに友人に迎えに来てもらって出発。途中更に2名を拾い一路御殿場へ。ICを降りてすぐ、御殿場駅の近くに佇む鰻屋「ひろ田」ここのうな重はふっくらしていてタレも旨いしそれほど高くない。サイコーである。
腹ごしらえをした後はコンビニで食料などを調達し御殿場口登山道へと向かう。21時前に御殿場口駐車場に到着。ガラガラである。御殿場の街や駐屯地の灯りが綺麗だ。21時過ぎにもう1台のクルマが到着し総勢7名のパーティーが集合。準備を終え22時に登山開始。夜空には星が輝き富士山の輪郭もぼんやり見えている。LEDヘッドランプの灯りを頼りに登山道を進んでいく。御殿場口は標高1450m。約2300mも登らねばならない。先は長いのだ。歩き始めて程なくして細かい雨が降ってきた。西側に黒い雲が見えるが星は見えている。やがて雨は激しくなり風も吹いて横殴りの雨になった。みんな雨具を着る。雨に打たれながら九十九折れの登山道をひたすら登る。やがてガスも出てきて前方視界が5~10m程度になってしまった。雲の中に入ってしまったようだ。LEDランプがガスを照らしボワーと白い空気が目の前を包む。何だか吸い込まれそうな気分が悪くなる光景だった。雨は止まない。何度か休憩を入れながら登るが御殿場口には標高にして1500m、3時間ほど山小屋がない。自分はザックカバーを忘れ下半身の雨具がショボかったため浸水。パンツも靴もビショビショになってしまっていた。九十九折れの道は分かりづらく何度か道をロストし一時は「これって遭難なのでは?」という思いが頭をよぎる。やっとのことで6合目の山小屋についたが鉄条網で閉鎖されてるOrz・・・・。狭い軒先で夜食をとり更に上の山小屋を目指す。ここから下山しようにも暗くて危険だ。行くも地獄、引くも地獄の有様だ。雨に打たれ風に吹かれて体温が低下してくる。歩いていないと体温を維持できない。危険だ・・・・。空いている山小屋があったらリタイヤしよう。と考えていたが山小屋がない。雲を抜けて星空の下やっと雨があがった。しかし到着した7合目の山小屋は休業中なのか就寝中なのか開いてはいなかった。空気は乾いていたのでズボンはすぐに乾いたが靴は相変わらずグショグショだ。これでは夜明け前の寒さに耐えられないかもしれない。既に足の指先はかじかんでいる。そんなこんなで東の空が明るくなってきた。本当なら山頂で夜明けを向かえ御来光を拝むはずが雨でペースが乱れてしまった。結局7合5尺の山小屋前で御来光を迎える。御来光は感動的だった。雲海から登ってくる太陽。人間は一生のうちに何度日の出を見ることがあるだろう。その少ない回数の1回がこの御来光なのだ。リタイヤを考えていたが靴も大分乾いてきて気温も上がってきたので登山続行。8合目からうえは富士宮口に似た感じの岩場だ。(富士宮口より段差は少ない感じ)すぐ上に山頂は見えいているのになかなか近づいてこない。岩だらけの登山道を一歩一歩踏みしめながら登る。それでも空気が薄いせいか足取りは重い。8合目から2時間ほどでやっと山頂の鳥居が見えてきた。何とか力を振り絞り残りの30mをダッシュで登りきる。しかし山頂の鳥居を潜ったところで呼吸困難に陥り力尽きた・・・・・。御殿場口の頂上は寂しく何もない。すぐ隣の富士宮口頂上へ移動。身体を温めに売店に入る。しかし食べ物のメニューはカップうどんとカップラーメンのみ。値段は¥800いい商売だなオイ。少し休憩した後は外で記念撮影。そしてこの時のために重たい思いをして持ってきたスパークリングワイン「COOK’S」の栓を抜き皆で(  ̄ー ̄)/C□☆□D\( ̄ー ̄ )カンパーイ!した。
/
/