『世界最軽量のアルミフレーム』の名の下にCAAD10が華々しくデビューしたのは、ちょうど今頃の季節でした。あれから5年の歳月を経て、cannondaleはアルミロードバイクをさらなる高みへと進化させました。それが”CAAD12”です。
世界最軽量1130gのアルミフレームとして脚光を浴びたCAAD10ですが、翌年にフレーム単体重量で700gを切るSUPERSIX EVO Hi-Modが登場したことで、話題性こそ失ってしまいましたが、CAAD10人気はずっと続いていたのです。
個人的に何度もcannondaleの試乗会に足を運んでいますが、確かにSUPERSIX EVO人気は高いものの、やはり高嶺の花で、実際に購入することを考える人たちにとっては、SUPERSIX EVOに試乗した上で、CAAD10を選ぶことの方が圧倒的に多いようです。
このブログで何度も書いてきたことですが、CAAD10の性能はミドルグレードのカーボンバイクに引けを取ることはありません。勿論、あくまでもアルミですから、素材としての振動吸収性はカーボンには劣りますが、製品としてみるとSpeed Saveサスペンションの性能でかなり高い振動吸収能力を発揮しているのです。その他の走行性能についてはミドルグレードのカーボンバイクには全く引けを取りません。
私がCAAD10のフレーム組をしたのが2012年ですから、今年で4シーズン目を終えることになりますが、CAAD12を直に見て、試乗した途端にもうこれに夢中になってしまいました。21万円(税抜)という現実的な価格で、このバイクが手に入るのですから。
今回発売になるCAAD12はフレーム単体重量が1098gとなり、CAAD10よりも52gの軽量化に成功しています。さらに、SUPERSIX EVOと同じフォークを導入したことで、キャノンデールの提唱するシステムウェイト(フレーム、フォーク、ヘッドセット、シートポストの合計)では200g以上という数値を削減してみせたのです。こうなると、並みのカーボンバイクより軽いことになります。これにホログラムクランクを組み合わせると、さらなる軽量化が期待できはずです。実際に試乗会で手にしたBLAK Inkは手にした感じでは、SUPERSIX EVO Hi-Mod Teamと大差なく感じたほどです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます