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早川浴場②~歴史

2012年11月10日 | 国鉄名古屋駅

1937年(昭和12年)の名古屋駅開業当時からあった、構内浴場の「早川」。

蒸気機関車のすすで汚れたり、夜行列車の長旅に疲れた乗客が利用していました。
1950年前後には1日1000人を超す利用客でにぎわいましたが、新幹線の開通や夜行列車の減少によりその数は1日50人にまで減少。
時代の流れには逆らえず、名古屋駅解体前の1991年(平成3年)11月に廃業。

※写真は廃業前の休業を伝える看板と浴室


「早川浴場」のさらに詳しい記録↓


【誕生期】

1937年(昭和12年)…………浴場開業。
入浴中にはプレス(衣類のシワとり)のサービスも。

また、浴場の隣には理容室を併設。


【全盛期】

1950年(昭和25年)前後……利用客が1日1000人を突破。

1953年(昭和28年)…………クリーニングサービス開始。
機関車のすすで汚れたシャツのエリも真っ白に。

また、隣接する理容室では美容(パーマ)サービスも開始。

1955年(昭和30年)…………浴場の改築。

昭和30年代の営業時間は、午前5時~午後11時。


【衰退期】

1964年(昭和39年)以降……新幹線の開通や夜行列車の減少により利用者の数は次第に減少。

それにともない、営業時間も徐々に短縮。
1973年(昭和48年)…………午前5時半~午後10時。
1980年(昭和55年)…………午前6時~午後9時半。
1986年(昭和61年)…………午前6時~午後8時。 ※入浴料はタオルセットで390円。

1991年(平成03年)…………午前7時~午後2時。

晩年の利用者数は、1日わずか50人ほど。

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