1937年(昭和12年)の名古屋駅開業当時からあった、構内浴場の「早川」。
蒸気機関車のすすで汚れたり、夜行列車の長旅に疲れた乗客が利用していました。
1950年前後には1日1000人を超す利用客でにぎわいましたが、新幹線の開通や夜行列車の減少によりその数は1日50人にまで減少。
時代の流れには逆らえず、名古屋駅解体前の1991年(平成3年)11月に廃業。
※写真は廃業前の休業を伝える看板と浴室
「早川浴場」のさらに詳しい記録↓
【誕生期】
1937年(昭和12年)…………浴場開業。
入浴中にはプレス(衣類のシワとり)のサービスも。
また、浴場の隣には理容室を併設。
【全盛期】
1950年(昭和25年)前後……利用客が1日1000人を突破。
1953年(昭和28年)…………クリーニングサービス開始。
機関車のすすで汚れたシャツのエリも真っ白に。
また、隣接する理容室では美容(パーマ)サービスも開始。
1955年(昭和30年)…………浴場の改築。
昭和30年代の営業時間は、午前5時~午後11時。
【衰退期】
1964年(昭和39年)以降……新幹線の開通や夜行列車の減少により利用者の数は次第に減少。
それにともない、営業時間も徐々に短縮。
1973年(昭和48年)…………午前5時半~午後10時。
1980年(昭和55年)…………午前6時~午後9時半。
1986年(昭和61年)…………午前6時~午後8時。 ※入浴料はタオルセットで390円。
1991年(平成03年)…………午前7時~午後2時。
晩年の利用者数は、1日わずか50人ほど。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます