アルプスのぺりかんぶう

アメリカ生活同様、沢山のハプニングに見舞われながら、たくましく生きて行くぺりかんぶうのスイス滞在日記です。

スイスの水、アメリカの水、そして東京の水

2009-10-01 16:15:59 | 生活
スイスは何処の街にいても、基本的に街の噴水の水を飲む事が出来ます。初めはそれを知らずに、しかもスーパーで水を買う場合、日本よりも安く購入できる事も知らずに、高額なキオスクで購入するという大失態を犯したものです。500mlのペットボトルの水に4-500円も支払うなんて愚の骨頂。観光客はまんまとその値段で購入し、観光立国スイスの財政を潤いのあるものにしているようです。

街の至る所に存在する写真のような噴水。まさか飲み水とは思わずにいましたが、地元の人が自分の水筒に水を入れているのを見て納得。主人の学校でも「水は買わないように。水道水の方がむしろ美味しい。」という指導を受けたそうです。

という訳で、スイスに住んでいる間は蛇口の水を飲んでいました。もちろん街中で喉が渇いた際も、噴水?の流れてくる水を両手で溜め、それを口に運びました。水が飲める国はいい国だなあと思ったものです。

一方、アメリカ在住時は、水は必ず購入していました。1ガロン(4リットル)入りのボトル6個を車に乗せ、どこにでもある水屋さんに通いました。もちろん食事に使う水も、この購入したものを使用。友人宅などでは、日本とは比較にならないような安値で水の設置機を置いている家が多かったように思います。

さて、アメリカで生活している間は、一度たりとも口にした事のなかった水。2009年に住んでいたクレアモントの映画館に入った時に、ショッキングな味に驚く事になります。住んでいる時は、映画に行く際は飲料持参だった為、映画館の飲料水機など無縁でした。しかし、すっかり要領を忘れていた為、うっかり飲み物を持たずに入館し、わざわざ買うのも馬鹿らしく、飲んでしまった訳です。ところが、その味は「まさかテロ!?」と思う程、何か悪い物が混入しているような酷い味でした。私は思わずその水を吐き出し、そしてその場で咳込む事数分。どうしようもなく、結果映画館でコーラを購入する始末。ロスアンジェルスの水ってこんなに不味いんだと、悲しくなったのを覚えています。

スイス生活を終えて帰国後、東京の水に不安を覚えたのは言うまでもありません。しかし、あれれっ?東京の水道水、美味しいではありませんか?アメリカから移動した広島の水は、もう飲めたものではなく、やはり水を購入しなければならなかったのですが・・・。なぜ田舎の水が飲めなくて、東京の水が飲めるのだろうかと言う疑問が浮上します。しかも渋谷区です。一昔前は、とても飲める物ではなかったはずです。

その謎は、住んでいる内に徐々に解決しました。あらゆる人から「東京都は、水道水が飲めるように頑張っている」と耳にするようになったのです。これは素晴らしい。本日、新聞と共にやって来た東京都水道局の「水道ニュース」の見出しも、「からだとくらしにいい習慣。東京水」というもの。何でも、東京都水道局では「安全でおいしい水プロジェクト」」を推進中との事。水なくして人間は生きる事が出来ないのですから、蛇口から出てくる水が安全かつ美味なんて素晴らしいではありませんか。日本に居る間、東京水を楽しもうと思います。