~終わらない明日へ

Dirge of my raven heart~

2005-11-19 00:23:32 | Weblog
 自分の夢、幼い頃なりたかったものってなんだったっけ…?

 今日、渋滞にハマりながらフとそんなことを思った。
以前、姫の親に俺の仕事は夢のない仕事だと言われたことがあった。
 今となってはそんなの些細な問題で、誰も気にもしないと思うけど、なぜか急に思い出した。
 今の俺の仕事は夢を売る仕事。 
欲しかった車を手に入れて喜ぶ顔を見るのが楽しみな仕事。
 確かに夢を持って…なんて、誇れるものではないのかもしれない。

 じゃぁ、俺の夢ってナンだったんだっけ…?
幼い頃からちょくちょくなりたいものは変わってた記憶がある。
 高校の頃に将来の進路について母親と話していたときに言われた言葉がある。
 「俺のなりたかったものは、確かにちょくちょく変わっていたね。 でも、どれも共通しているのは、その時の自分が絶対的な正義だと思うモノになりたい、と言っていたこと」

  最初は警察官。 そして探偵・バウンティハンター…を経てまた警官に。

実際は絶対的な「正義」なんて存在しないのはわかってる。 
 TVのヒーローみたいにヒトを傷つける「正義」なんて正義じゃない。
かと言って、傷つけなければ守れないモノもある。 だったら「悪」と言われてもいい。
 そんなことを思ったのは中学生の頃。
そんな歪んだ「正義」を肯定し、高校生に。

 そして、警官になるために法律の勉強をしたくて大学は法学部法律学科へ。専攻はもちろん刑法。 在学中にプロファイリングに興味を持って心理学の勉強や関連書籍を読みまくったが、それも全て警官になるため。

 でも、いざ進路を決める頃になって潰された。 俺の夢。

 もし俺が普通の環境で育っていれば潰されることはなかったと思う。
親父がフツーのサラリーマンなら。 でも、そればっかりは相手が悪かった。

 もし、警官になっていたら全く別の人生があったのかもしれない。
今とは違う、人生が。
 今の状況に後悔なんてしていない。 今の自分でなければ得られなかった幸せがあるから。

 でも、今の俺はかつて描いていた「正義」とは全く関係のない世界に住んでいる。 夢を描いていたあの頃の「正義」なんてどこにも持っていない。

 「正義」だけじゃない。 「夢」なんてものもどこかに置き忘れてきた。

 だから、今「夢」に向かって頑張ってる人にはそれを叶えられるよう応援してあげたい。 自分にとっての損得、掛値なしで、応援したい。

 将来、子供ができて、その子が夢を描いたなら、たとえどんな夢でも叶えさせてあげたい。 決して潰したりはしたくない。

 そのためにも、今の俺は「夢」も「正義」もない世界で頑張らなくちゃ。
 

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