ついこの前まで通勤途上の真っ裸な桜の木を見上げてはあと2ヶ月ほどで開花し、満開になってゆくなんて信じられないなと思っていた。朝の冷たい風が吹き付けてくると尚更だった。でも人は厳しい冬の寒さや夏の暑さの中に微かにでも次の季節の先駆けを見出して自分を励ましているのかもしれない。寒さや暑さの微かな緩みのなかに。
今日もいつも見上げる桜はやはり真っ裸。でも枝に目をこらすと濃いピンク色した花の蕾がたくさん見えた。あとひと月もすればまた日本中が桜に夢中になる。春は確実に近づいている。ゆっくりに感じられても。
今日もいつも見上げる桜はやはり真っ裸。でも枝に目をこらすと濃いピンク色した花の蕾がたくさん見えた。あとひと月もすればまた日本中が桜に夢中になる。春は確実に近づいている。ゆっくりに感じられても。