友だち一万人!

福笑い、大感謝、大歓喜!友だち一万人を合言葉に
「平和で幸せな社会」になることを願っております。

新宿区民オペラ

2006-08-27 | 映画のご案内
この3ヶ月間ほど仕事に集中し、心底仕事人間になっていた。
些細な仕事でも、軌道に乗せ、目的を達成しようとすると、一日中頭から離れなくなる。
侘しきかな会社人間!

メディアは、総裁選一色になり始めた。
メディアの力は凄い。国民をすべて自民党員にしてしまうのだから!
しかも、安倍は憲法改正、麻生は教育基本法改正、谷垣は消費税10%に引き上げ。
誰が総裁になろうと、「自民党はこれらの政策を実施しますよ」と言っているのだ!
自民党の政治こそが国民の生活を守れるんだ!と世論作りまでしている。
総裁選をメディアが取上げれば、取上げるほど自民党以外の政党を取上げる必要がないのですから。
あぁ、恐ろしいことです。

6月始め頃、新宿区民オペラの園江治さんとお会いする機会があった。
準備準備で1年に1回ぐらいしか公演できないという。
パート、パートから積み上げ、公演の3ヵ月ぐらい前から全体での練習となるそうです。
全体練習になると、日々疲れ果ててしまうという。
それで、この間お会いすることなく過ごしていた。

こちらの仕事の目途がつきはじめ、来週の予定を考えていたら思い出した。
第12回新宿区民オペラの公演が9月2日・3日とあることを。
ご成功を念じ、遅れましたが、その内容を転載いたします。

<<<<<
第12回新宿区民オペラ G.プッチーニ作曲
3幕 原語字幕上演
「TURANDOT/トゥーランドット」

日時 2006年9月
2日(土) 開場17:00 開演18:00
3日(日) 開場13:00 開演14:00

場所 新宿文化センター大ホール

指揮 宮松重紀
演出 園江治

出演
9月2日 李 恩敬 中原 和人
山口俊彦 笛田博昭
西本真子 星野聡
丘山哲哉 辻端幹彦
石倉孝行 高畑香代子
陰山雅代

出演
9月3日 生野やよい 山岡健
大澤恒夫 東小野修
岩崎由美恵 小野弘晴
高森弘明 山原卓実
荒井敏雅 高畑香代子
陰山雅代

合唱 新宿区民オペラ合唱団
演奏 新宿区民オペラ管弦楽団

後援 新宿区 (株)新宿区新聞社
主催 新宿区民オペラ

チケット ¥4000- (全席自由)

前売り
新宿区民オペラ 03-3952-7894(FAXも同じ)
チケットぴあ 0570-02-9999
新宿文化センター 03-3350-1141
>>>>>

人気blogランキングへ


新宿で「白神の夢」定例上映会

2006-07-23 | 映画のご案内
このブログで長編記録映画「白神の夢」について何回か掲載させていただきました。
多くの方が既に鑑賞されたこととは存じますが、上映会についての記事の投稿がありましたので転載いたします。

*********

白神の懐に抱かれて
   ひとは この流域に
        生きています

世界自然遺産白神山地 登録10周年記念作品
    長編記録映画(200分)
     白神の夢

愛ー地球博(愛知万博)でこの映画のダイジェスト版が上映されていた。そして、国連は全世界で上映したい映画として「白神の夢」を指定することになったという。
 制作者の山下さんは「多くの方に見ていただきたいですね」と語る。

 チラシは、次のように呼びかけられています。
白神固有の「流域」を舞台に太古の昔から続けてきた多様な植物や動物が織り成す「種」のつながりによる、生命引継ぎのドラマは、私たちに一体何を教えてくれているのでしょうか*

人間の歴史の時間を遥かに超えた自然の時間がつくりだした、多様な「種や遺伝子」の秩序からなる極めて巧妙な「命」の引継ぎの仕組みは、私たち人類の確固たる手本として、今も止まることなくその営みを続けています*

私達は今、「未来の人々」への責任として、この「流域」固有の自然環境の仕組みを守り、そしてそれを生かしながら、自然と共に生きる「術(すべ)」を再び取り戻していかなくてはなりません*

 暗いニュースが次から次へと報じられています。様々な方が悲痛な顔をしてその背景を語られていますが、その将来的な対策となるとチグハグ感さえあります。夢や希望を与えることができていないように思うのです。
 そんな折、「白神の夢」が小さな小さな居酒屋(30名ほどの)で毎月上映されるという知らせを受けた。世代を超えて鑑賞できるこの映画が、これをきっかけに多くの会場で上映されればと願っています。
 ちなみに定例的に上映される会場は次のところです。
会 場 石の花
    (新宿区新宿3-10-2 TEL03-3354-1026)
時 間 毎月第一日曜日
    14時から17時30分まで上映
入場料 1,000円


 この映画は何年もの歳月をかけて完成した。事実の記録により作られているが故に、見る者の角度から様々に考えされ、その感動を共有できるのであろう。そして、制作者たちは、チラシで次のように問いています。

    ~森と海に生きる~

「自由」を求めて生きてきたはずのわたしたちは、ほんとうに「未来の人々」の生きる「自由」を保障する生き方をしているのでしょうか?

水俣、チェルノブイリ・・・と、人類が遭遇した、苦しみの現場に目を向け、そこに生きる人々の生活を記録し続けてきたスタッフが、世界自然遺産白神山地に隣接する小さな町の歴史を通じて、未来の人々の生きる「自由」を保障する真の「自由」とは何かを問う

 さて、地産地消と言う言葉があります。その土地で生産して、その土地で消費するという意味だそうです。自然が生み出す壮大な生態系と食物連鎖から人々は様々なこと学んできました。それらが知識として、経験として蓄積され風土や文化との要因にもなってきたのでしょう。
 しかし、これらの知識や経験、知恵が継承されてきたかというと残念ながらどこかで中断され、切断されたように思うのです。

 制作者の山下さんは「知産智承」という言葉を用いられています。過去から現代、現代から未来へ、と私たちが継承していかなければならないことが多くあります。これらの継承すべきことが世代間の価値観の違いということで中断されたり切断されたりしては済まされないような気がします。

 「白神の夢」を多くの方が鑑賞され、その中から世代間で、親と子で、語り合う良いと機会と思う一人です。そのためにもこのブログを見てくれた方が、是非とも呼びかけの側になっていただきたいと願うのです。

*********

各地でこの映画の上映会が開催されたら、如何に今の政治が多くの弊害をもたらしてきたかが理解できるのではないでしょうか?
今も世界では、人的に自然破壊が繰り返されています。ストップさせなければ「未来の人々」の生きる「自由」を保障できないのではないでしょうか?

人気blogランキングへ





朗読会のご案内

2006-07-17 | 映画のご案内
14日から16日まで、暑い京都と大阪を徘徊していた。祇園祭を見学するわけでもなく、道頓堀周辺で飲むこともなく、プライベートの用件を只管に処理をしてきた。それにしても暑かった。

今日は雨の東京で過ごしている。前日まで暑い中にいたせいか雨の中を歩きたい気持ちだ。そして、「久しぶりの東京での休み。のんびりと過ごしたい」という思いとは裏腹に勤め人の身、一昨日から仕事の電話が鳴り、その処理に追われていた。やっとひと段落して家のパソコンに向っていると一時のやすらぎさえ感じる。

この頃、ちょっとした居酒屋でお会いする方から一枚のチラシをいただいた。
タイトルが飛び込んでくる。「ふるさとの言葉で語る」とある。今、教育基本法の改正が問題になっている時期だから、「郷土愛」や「愛国心」を普及するチラシかと早合点するが、朗読の題目は「聞け わだつみの声」とあった。
これは早速ご紹介し、多くの方に足を運んでいただきましょう。

******************
武運長久を祈願し 祝出征の幟を立て 日の丸の小旗の波に見送られ 勇んで出征していった男達は 遠い地の果てから 手紙に 日記に 心の叫びを遺書としてしたため 再び 住み慣れた故郷の土を 踏みしめることはなかった
夫を見送った妻 息子を失った父や母 愛する人を戦争に取られ 途方に呉れる恋人たち また会える日を夢見ながら 待っていたのに
ふるさとの言葉で語る それぞれの太平洋戦争

******************
ふるさとの言葉で語る
聞け わだつみの声(日本戦没学生の記録)
《現代の民話》あの人は帰ってこなかった
      構成 富田 祐一
日 時 8月26日(土)
    1回目開演 午後2時(開場1時30分)
    2回目開演 午後5時(開場4時30分)
場 所 青年劇場・スタジオ「結」
    東京都新宿区新宿2-9-20
     TEL03-3352-6922
参加費 2000円

********************
出演者
秋山京子(進行)  大原穣子(大阪弁)
隈本吉成(福岡弁) 河原田ヤスケ(福島弁)
小林由利(京都弁) 芝田陽子(山形弁)
園江 治(東京弁・ギター・ピアノ演奏)
冨田祐一(岩手弁) 名川貞郎(宮城弁)
松原未知(名古屋弁)

********************
主催 日本俳優連合・ドラマの方言を考える会
   <申込先> TEL 03-5909-3070
助成 芸団協・実演家著作隣接権センター
協力 秋田雨雀・土方与志記念青年劇場

>>>>>>>
このチラシをご紹介していると、ふっと、ふるさとの言葉や方言を単に強調してテレビ受けしようとしゃべられる議員さん、上目遣いで流し目をしながら防衛の強化を語る議員さんなどは、この折に鑑賞されるといいですね。

このチラシを読みながら出演者のお一人と話していると、次のようなお知らせが届きました。
このブログでもご紹介している長編記録映画(200分)世界自然遺産白神山地登録10周年記念作品「白神の夢」(小池征人監督)が東京・新宿「石の花」で毎月第一日曜日、14時から17時30分の定例上映会が決定したとの知らせだ!
8月6日(日)から上映される。
問い合せ「石の花」東京都新宿区新宿3-10-2 TEL 03-3354-1026
あえてこの映画の紹介をするまでもないと思う。愛知万博でもダイジェスト版が上映され国際的にも評価されているものです。是非、ご鑑賞ください。

演劇やライヴ、映画鑑賞と誘われままにご一緒していると、文化に対する予算の少なさ、施設の貧困に直面する。オペラとかプレスリーとか言う首相は文化人なのですかね。アメリカの言いなりになり「新自由主義」と「軍備拡張」をすることが文化人と思っているのでしょうね。 

人気blogランキングへ



良心と信念の凄さ

2006-02-22 | 映画のご案内
何と幸運なのだろうか!昨日、打合せが早く終わり、何度か仕事帰りにアタックしては断念していた「白バラの祈り ゾフィー・ショル 最期の日々」を鑑賞することができました。
そして、2月22日はハンス、ゾフィーのショル兄妹、クリストフ・プロープストの63回目の命日に感想を書くことができました。ご冥福をお祈り申し上げます。

さて、約2時間、スクリーンに釘付けになりました。刻々と変わっていくゾフィーの表情と尋問官モーア、同房者ゲーベルなどの表情を見逃したくないという気持ちで一杯でした。もう吸い込まれているというほうが良いのかも知れません。
日ごろは映画鑑賞をしないので頓珍漢な感想になりますが、感想を記してみます。

ビラ配りを決める会話。
反対を押してまでという意見がありますが、判断ミスや防御配慮など指摘する面があるとしても、早く戦争を止めさせるために一人でも多くの市民に知らせたいという気持ちが先行したとしても当然のように思います。

尋問官モーアとの会話。
逮捕されたとき、容疑を否認する、嘘を言っても保釈されたいという行為は当然のように思います。このときハンスの供述との違いが生じると思いますが、ハンスに対する信頼があればこそ、このような行為が成り立つと思うのですが。
そして、自らの良心に従い、信念に基づいて行われた行為だからこそ、尋問官モーアの心を動かしたと思っております。
仮に政党的な組織の一員であったなら、事務的に処理されていたのであろうと思います。(組織を否定している訳ではありません)

裁判での陳述。
クリストフの「子供には父親が必要です」という言葉。クリストフの立場が端的に表現されてると思います。それをなじる傍聴人。権力の追従者は弱いと思った途端に嘲笑する。虐めのですね。
ハンスやゾフィーのときは、傍聴人はシーンとしてしまっている。良心と信念による陳述の前には、裁判長フライスラーは、大声を張り上げ、決まり文句でしか言えない。あたかも権力を誇示するために。

執行を前にして叫ぶゾフィー。すべてを吐き出すかのように!この瞬間、本当の強さを見たような気がする。自分だったら、泣き崩れるのだろうか?

上手に感想を書くことができませんでしたが、日本の現状は、人道的立場の下、戦争を容認する感がある。憲法9条改正論議は時代の逆行であることに気が付かないのであろうか。良心の名の下に9条改正にノーを表明したい。
そして、多くの方がこの映画を鑑賞されることを念じるものです。なお、日比谷シャンテ・シネでは3月17日まで上映を予定しているとのことです。

人気blogランキングへ




1933年2月20日

2006-02-19 | 映画のご案内
1933年2月20日、「1928年3月15日」「蟹工船」「不在地主」などの作品で知られている小林多喜二が亡くなった日です。あれから73年。命日にあわせ各地で「多喜二祭」が行われていますが、恥ずかしながら「多喜二祭」を知ったのは、数ヶ月前のことです。

多喜二祭を知るきっかけは、没後70周年記念映画「時代(とき)を撃て・多喜二」のチラシをいただき、この映画を観たことから始まりました。この映画の上映会場が共産党の活動家で溢れんばかりの一杯であったなら、「おぉ、頑張っているな」でそれほど気にしないでいたと思ったのですが・・・。

昨年9月11日の衆議院選挙は自民党の圧勝で終わりました。この結果を持って政局は「国民無視の色を強めた」ように感じています。戦前の治安維持法の再来といわれている共謀罪、憲法改正論議の活発化と9条改正を主眼にした「憲法改正草案」、それを通す上での国民投票法の改正などなど、これは大変な時代に入ったと思っているところです。

26年ぶりに共産党と社民党が共闘するということが報じられました。詳細を決め早期に共同行動を起こし、「平和主義者、民主主義者」を自称する私なども参加できる超党派の平和と民主主義を守る国民運動が展開されることを念じております。

さて、このような立場から東京・なかのゼロホールで2月17日「第18回杉並・中野・渋谷 多喜二祭」が開催され、土井大助氏の「小林多喜二の真骨頂その世界」の講演を聴きたくて参加しました。
土井氏が講演の最後で「多喜二の真骨頂は、彼が作家であったこと」と閉められたことに感動さえ覚えました。

この講演での話ではないのですが、土井氏の著書「よみがえれ 小林多喜二」の中で、芥川作家高井有一氏の言葉が紹介されています。
「多喜二の思想・信条に全面的な賛成をしているものではない自分がなぜくり返し多喜二を読んできたのか。それは小林多喜二の文学が美しいからだといっていい。小林多喜二が、人間が美しいものであると信じて、そういう人間に寄せる信頼あるいは共感、さらにそれを言葉として表現する能力、そういうものにひかれて私は読んできたんだと思います。・・・小林多喜二は昭和文学のなかで有数の小説家らしい小説家」と述べられました。

私は青春時代に多喜二の小説を読み、再び読み返すと高井氏の言葉が少し理解できるように思います。蛇足ですが、同時代の詩人植村浩「間島パルチザンの歌」に収められている詩が好きですし、京都市議であった西口克己著「山宣」「廓」などに惹かれたものです。
私なりにこの方々の共通項を言えば「万時、俺達の運動は外で、大衆の支持で!」(多喜二「1928年3月15日」の一節より)と理解しております。

小林多喜二、植村浩、山本宣治などが殺害された後、暗黒政治が始まりました。今、再び色を変えながら国民無視の政治が復活さえしています。
このような時、未だに信念が確立していない私ですが、恩師のような参議院議員大田昌秀氏は沖縄戦の悲惨さ・憲法9条の大切さを伝えることが生涯の責務として、40数年ぶりに再会した四谷のおばさん(失礼)こと四谷信子氏は「憲法を守る東京ネット」を呼びかけた精力的に活動をされていることに心から敬意を称します。

あぁ、また知人から「掲載しても大丈夫ですか?」との声が聞こえてくる。本心は当然、心配ですよ。しかし、団塊の世代末期のひとりとして戦後の平和と自由をそれなりに享受してきた者が、今、意思表示をしなければいつ行うのですかね。
まぁ、そのときはそのときでケセ・ラ・セラ!それよりも輪が広がることを願いますね。

人気blogランキングへ






「白バラの祈り ゾフィー・シェル 最期の日々」

2006-02-09 | 映画のご案内
平和とは何か?との疑問にぶち当たる。私なりに「生きることが守られ、保障される社会」というように考えている。身近なことをいえば、交通事故や労働災害で命を奪われ、リストラで職を奪われ自殺にいたるような社会を平和だとは思わない。

ましてや争うことを前提に組織され、命を奪うために武器を持ち、大量殺戮と破壊を目的とした兵器を行使する戦争。あらゆる大義名分を持とうが、国を守るという旗を掲げようが、生きる権利を奪うことができないのだ!もし、戦争の名の下にあなたの命が奪われるとしたら、それでもあなたは戦争を美化・容認しますか?

戦争を経験した私たちの先輩は、二たび戦争を起こさないという崇高な理念を憲法に表しました。「軍隊を持たない、戦争を放棄する」と。
生きるということの大切さ、何人にも犯されてはならない、犯してはならないという平和の対極にある戦争を封じたのです。

そんな折、昨年のベスト映画オブ・ザ・イヤーに選ばれた「白バラの祈り ゾフィー・シェル 最期の日々」が東京・日比谷シャンテ・シネで2月21日まで上映されています。

ゾフィー・シェル役を演じたユリア・イェンチさんはあるインタビューで「人間には時代を超えて変わらない大切なことがあります。それは、自分ことばかりでなく、そこを越えて考えることです。日本の憲法をめぐる議論で言えば、もし戦争が始まれば、どんな人が犠牲になるのか、犠牲を払う価値があるののだろうかと考えるのです。今の自分の行動について、この映画は考え直してくれるでしょう」と答えています。

時間を作って見てから、再び憲法のことや平和のことを考え直してみましょうよ。

【映画のあらすじ】1943年のミュンヘン。“打倒ヒトラー”を呼びかける組織「白バラ」のメンバーであるゾフィーと兄ハンスは、大学構内でビラをまいているところを見つかり、ゲシュタポ将校に連行される。そこで尋問官モーアの取り調べを受けるが、無罪であることを主張。モーアはゾフィーを信じかけるが、証拠が発見される。ゾフィーは自分は信念によって行動したことを認め、密告を拒否した。死刑が宣告され、ゾフィーに最期の時間が迫っていた。

ヒトラー独裁政権下のドイツで、それを批判して打倒を呼びかけるビラを製作・配付した罪で処刑され、21歳の短い生涯を閉じたゾフィー・ショル。彼女の名とグループ「白バラ」は、自由のシンボルとして、何度か映画化もされている。本作は東西ドイツ統一後、新たに発見されたゲシュタポの尋問記録をもとに、彼女の最期の6日間を描いたものだ。本作の大半は逮捕された後のゾフィーの姿に焦点を絞っている。『ベルリン、僕らの革命』でも強い印象を残したユリア・イェンチは、強い意志を持つ女性ゾフィーに適役だ。映画史上の名作『裁かるるジャンヌ』のように、運命に向かって進む姿は神聖ささえ感じさせる。

人気blogランキングへ



子どもと自然

2006-01-25 | 映画のご案内
 先週の土曜日(21日)は、前日の深酒により睡眠不足状態のまま東京駅で「超バカの壁」(養老孟司著)を購入し、新幹線に乗り込む。

 居眠りの合間合間に本を眺めていると、「子供の問題」「少子化はなぜ起こるのか」「『らしさ』が消えた」などの見出しが気になり拾い読みをした。

 「少子化と都市化は一体の問題です。・・・都市化ということは、根本的に子供を育てることに反するからです。子供は自然です。」とか、「都市化はいじめ問題の原因にもなっています。・・・要するに人間が生きるためにやらなくてはいけないことが二つに分かれていたのです。対自然と対人間の二つの世界があった。
・・・そういう世界が半分になってしまったのです。つまり対人間世界だけになってしまった。」云々。

 ここで「超バカの壁」の解説や諸説を述べるつもりはありません。これらの文面からこのブログで紹介している「白神の夢」という映画の場面が一気に思い出してきたのです。

 秋田・八森町の児童が「ミジンコ」を研究し、命の尊さを考える。そして、白神山地のことを調べる。微生物の宝庫であることを知り、白神酵母菌を考える。
 ブナの木の伐採が川や海の生態系を変えていることを理解していく。お年寄りからもいろいろ教わりコミュニティーを形成していく。

 この記録映画の撮影が終わるころには、児童たちは活き活きとした逞しい顔に変貌している。生まれた育った過疎の村を誇らしげに語る。地元の将来をも描いているようだ。

 子供は自然とのかかわりの中で成長していく。お年寄りや親からの経験や知恵を授かり人間関係を形成していく。都会から失われたものが存在し、新たな村おこしを始めている。喜ばしいことだ!

 もちろん都会を否定しているのではない。「白神の夢」を見て、都会の「地産地商」とは何かを考えなければならないのかもしれない。
 また、過疎化した村や町が活性化し、その地での生活が確立されてくれば、少子化と相俟って都市の労働力バランスはどうなるのであろうか。
 
 過疎化した村に人が戻ってきたという。破壊された自然の生態系を50年後、100年後を見据えた対策を講じ始めたという。秋田名物ハタハタが海に戻ってきているという。真剣な取り組みが各地で繰り広げられているのだろう。

 一冊の本から強引に「白神の夢」とを結び付けてしまったようだ。
 今日も取り留めのない内容でした。

人気blogランキングへ

今こそ多くの方に!

2005-12-23 | 映画のご案内
東京で上映されるのを待っていた。その間、思い出したように「蟹工船」「不在地主」を読み、また、初期の短編を読んでいた。35年の歳月を物語るように多喜二全集の表紙カバーはボロボロになっていた。

12月20日、「時代(とき)を撃て・多喜二」という自主映画が東京・文京区にある全労連会館で上映された。この日も友人と連れ立って鑑賞することになった。

先日も友人と白神山地とその麓の本館、八森町の住民との係わりを記録した「白神の夢」を鑑賞し、感動していたところだ!
今回の「時代を撃て・多喜二」も「白神の夢」とは違った角度から感動するであろうと思っていた。

11月に中国で「小林多喜二シンポジューム」が開催されていた。
そして「しんぶん赤旗」でそのシンポジュームのことが紹介されたという。
当然、この上映会の会場は超満員になるとの期待をもっていた。が、席を埋めていたとはいえ私のイメージとは程遠いものを感じる。

今、国会では沖縄の基地の移転をめぐり、住民の意思や地方自治の尊重がなされないで国が一方的に海上や土地を使用できるという方向に動いている。
かつては天皇のために、今は国際平和のために、という麗句の下に軍事的再編がなされようとしているのだ。

戦前の治安維持法を彷彿するような共謀罪なる法も上程されるという。
更に二大政党論も活発化し、自民党も民主党も基本路線は同じと確認しあっている感がある。ご丁寧に「だから憲法改正もできる」とまで確認しあっているのだ!

このような時代に「時代を撃て・多喜二」の上映会が行われるのは、本当に有意義なことなのです。

この映画を鑑賞して、先ず私たち団塊の世代への強烈なメッセージを投げかけていると感じている一人です。
今のメディア、何か変ですよね?
ブッシュが「誤認」と言っているのに「57%がイラク派兵を支持している」ことを強調し、日本の自衛隊派遣延長は不問に記していますよね。論理的な矛盾と思うのですが・・
街の中では、抗議の街頭宣伝もない。反対政党がなくなってしまったのだろうか?
それともそのような表現の自由、言論の自由にすごく強い規制がかかってしまっているのだろうか?

この映画、若い方たちにも見ていただきたいですね。
日本が軍国主義の道を歩んでいく過程で、どれほど平和主義者や民主主義者が犠牲になったかを知る教材にもなると思っています。
また、「蟹工船」「不在地主」などの著書が、その時代の社会的な矛盾を浮き彫りにし、その矛盾の犠牲になるのが働く者であること。今の時代では国民が犠牲になっているのです。
多喜二のこれらの著書から、事実を書くことによって拷問と虐殺という途方もない権力の攻撃を受けながら書き綴ったことの勇気を考えていただきたい。

私はこのようなことを書きながらも、「あなたは何をしているのですか?」と問い掛けられているようでなりません。
書くだけでは何も変わらないのかもしれませんね。しかし、一人一人が意思表示をしていくことが今求められているようでならないのです。




なぜ!なぜ!と叫びたい!「白神の夢」に寄せて

2005-12-10 | 映画のご案内

 待ちに待った「白神の夢」を昨日(9日)なかのZEROホールで鑑賞した。
仕事の関係で最初の1時間ほどを見ることができなかったのですが、すごく感動した記録映画でした。

 最初から見ていた友人から「残念でしたね!ミジンコの話の箇所は、感動ものでしたよ」とのご意見をいただく。

 白神山地ー世界遺産ということは知っていながらも、「なぜ、世界遺産に認定されたの?」という問いには、「原生林なんだよ!ワハハ・・・」と曖昧に答えるしかなかった。

 この映画を見て、なるほどという理解が深まる。「微生物の倉庫」「日本列島は白神山地からできた」などなどを知ることにより、改めてその価値を知ることになった。

 課外学習を通して児童たちが成長していく姿。過疎化した中で村を守ってきたお年寄りの方々の暖かい心。白神山地という森林、そこから誕生した真瀬川、腐葉土と化した落葉樹の葉と豊富な微生物が川の流れに乗って八森の海に注ぎ込み海の森を形成する。

 そこには自然が織り成す雄大な植物連鎖があるのだ!自然と人の生活。なんと調和された世界なのだろうか。
 多くの問題意識を投げかける映画なのだが、いっさい見る側への強要や教訓めいた言葉もない。
 淡々と事実と生活を映し出すことによって、見る側が考えていくのだ!
 なんと清々しい映画なのだろうか!そして、感動が共鳴へ、共鳴が行動へと、自らの心を変えていくように思うのであった。

 なぜ!なぜ!このような素晴らしい映画がいたるところで公開されないのだろうか?もっともっとテレビでも放映されて良いはずなのだが・・・。

   2005.12.9 なかのZEROホールにて鑑賞する。 
 
 

時代(とき)を撃て・多喜二

2005-11-20 | 映画のご案内
 多喜二?一瞬、この名前を聞いたとき「なぜ、今ごろ」と叫んでしまった。「そうですね。この頃の若い方たちは、小林多喜二の名前を知らない方が多いです。」という答えが返ってきた。
 2週間前に知人から自主映画を企画・製作されている方のご紹介を受けて、お話している時の会話の一部です。

 「小林多喜二」という名の響きから35年前に購入した全集を思い出した。「えー、あの全集は本棚にあるのかなぁ、それともダンボールに入れて物置にあるのかなぁ」というぐらい読み返されることもなく、忘れ去られていた存在だったのだ!

 感傷的に過去を思い出していてもはじまらない。すぐに生誕100年、没後70年記念記録映画「時代(とき)を撃て・多喜二」のチラシを頂戴する。

 「秋田に生まれ、小樽で銀行に勤めながら
  小説『蟹工船』『一九二八年三月一五日』などを
  書いて世界に知られる作家・小林多喜二(1903-33)は、
  1933年2月20日、特高警察に捕らえられ、その日のうちに
  殺され、彼の作品は“国禁の書”として抹殺されてきた」

 映画のあらすじについては、下記のホームページを参照していただくことにします。
 「なぜ、今ごろ」という冒頭の疑問にチラシは次のように答えています。

 「災害が地球を襲い、重税・経済難、戦争が生活を暗くしています。
  しかし、小林多喜二の文学と生涯は、
  この困難な時代に生きる私たちに、運命と立ち向かう
  勇気を与えてくれます」

 そのとおりですね。2日ほど前に普天間移設先の新しい基地を造るために「海の特措法」の概要が明らかになったと沖縄タイムスが公表しました。
 この特措法は、公有水面の使用権限、環境問題、文化遺産などの手続きを国が自治体から取り上げてしまうというものです。
 地域住民の声が無視され、地方自治が認められないという事態を招くとしたら、戦前の姿を見るように思われてならないのです。

 戦後60年という節目は、「いかなる戦争への加担をしない、戦争のない平和な社会を築く」という説目でなければならないのです。

 「時代を撃て・多喜二」の東京での上映は、12月20日、東京文京区・全労連会館(03-5803-9511)が予定されているそうです。確認の上、観に行きましょう。 


時代を撃て・多喜二公式HP

白神の夢

2005-11-15 | 映画のご案内
 「白神の夢」という言葉を耳にしたのは、今年の8月頃であっただろうか?この意味がわからなかったのだが、白神山地の麓の八森町などを舞台にした記録映画で「自主上映にご協力ください」と制作された山下さんが話されたのだ!

 それから2週間ほど前までは、すっかり忘れていたが、新宿で飲んでいるとママから「あなたも協力しなさいよ!」と差し出された一枚のチラシ。恐る恐る見ると一気にしらふに戻っていた。
 鮮明に8月の暑い日を思い出し、そのときの話がよみがえって来た。

 「白神山地には 人類史の時間を遥かに超える 自然史の時間がある
  その麓には 限られた時間を生きる 人間の奇跡の時間がある」

 地元学童の「ミジンコの世界」を自作ビデオに収め、白神山地をも考えていく学童たち。そして、200分の長編記録映画が誕生したのだ!是非、見たいとおもっていた映画だ!それが近々、実現する。
 
 2005年12月9日(金)・14日(水)・19日(月)
 東京・なかのZEROで上映されるのです。
 開場 午後6時 上映 午後6時20分~ 入場料 1000円

 見に行く日にちは未定ですが、必ずいずれかの日に行くことにします。みなさんも見ましょうよ!