本来写真を載せる為に開設したブログですが・・
まぁいいか。
一年前との比較写真は定点観測写真photosynth by MicroSoftのリンク先で確認して下さい
先日の再訪で調べてきた事感じた事のまとめ。
【七ヶ浜エリア】
・多賀城・下馬駅周辺は多分震災前とほぼ変らない落ち着きを感じました。
コンビニ・スーパーも以前と変らない数が営業しており補給には事欠きません。
(菖蒲田のセブンイレブンは現在も有りません)
・菖蒲田、花渕エリアの倒壊・半壊、住人が解体を希望した建築物の
殆どは解体撤去されていました。
・沿岸部においては瓦礫の除去が進んでおり、悪臭は殆ど無く
住人の方に伺ったところ去年に比べハエの発生はかなり少ないとの事。
・七ヶ浜中学仮設住宅では全戸に繋がった軒先が設けられ、梅雨の時期
等の利便性がかなり向上したように思えます。
ただ雨どいの排水に問題がある様です。
・浜にサーファーが戻ってきていました。
・菖蒲田浜の防風林(松)はかなり間引きされ、残っていた
樹木の多くは枯れ始めていました。
おそらく防風林としては機能しないと思います。
浜の公園に有った公衆トイレは撤去されていましたが
防波堤の柵(杭)や割れて水の溜まっていた広場など
一年前に壊れていた部分はほぼ手付かず。
1年で劣化している可能性もあるので割れた道路や
コンクリートのエリアに行く際は十分注意を。
定点観測写真【菖蒲田浜エリア】の写真を参照してください
・社会福祉協議会が運営する七ヶ浜ボランティアセンター(以下7VC)から菖蒲田浜に抜け、
花渕に向かう道路及び海岸沿いには街路灯がなく、
所々歩道が陥没しています。 夜間注意。
・この日の7VCは400人を越す人が集まり、県外ボランティアの
受け入れを中止していました。
現地入りの際は必ず7VCへ連絡を入れてください。
・瓦礫除去などはほぼ落ち着き、農地回復の手伝いが多いようです
・7VCのある町役場の入り口にプレハブで出来た七の口商店街が出来ていました。
おみやげ物屋や理容店など数件が営業しています。
・7VCには貸し出し用装備がかなり充実していますが持込が
基本ですのでお忘れなく。
・7VCのサイトに活動中の写真撮影はNGで7VC内の撮影も問い合わせの後でとなっています。
何かトラブルが有ったのかも知れません充分
【宮城野区岡田南在家エリア】
今回のVC:津波復興支援センター(旧岡田サテライト)
・最寄の陸前高砂駅前は至って平和でコンビニもあります。
・駅から車で10分ほどいくと殆ど家屋が無く、ダンプが走り回っています。
・悪臭は殆ど無くハエの異常発生も確認できず。
・今回お世話になった津波復興支援センター(旧岡田サテライト)は
地域に根付いたVCでこの日は自分含め20人程が活動していました。
・瓦礫除去などはほぼ落ち着き、農地回復の手伝いが多いようです
・社会福祉協議会が母体のVCと違い”ボランティアを
ガッチリサポート!”感が欲しい人には不向きかもしれませんが
経験者や大きな母体に違和感を感じた人には活動しやすいかも。
小回りが効いて”残業”もOKとか(リーダー次第かも)
【放射線量について】
帰宅後それぞれ以下の様な条件・機材で測定してみました。
測定器:エステー製AIR COUNTER \4980(CAINZ HOME)
測定器の使用方法に従い各々3回ずつ測定
参考数値:名古屋緑区 0.008μSv/h
1.七ヶ浜で雨の中歩きまわた靴及びザック
*ザックはレインカバーを靴は普通に使用し
帰宅した状態で。
0.008~0.01μSv/h
2.宮城野区の活動中に使った長靴
*活動後、泥が付着したまま保管し名古屋で測定。
0.009~0.01μSv/h
誤差程度の推移で線量は問題はないと思います。
*家庭用簡易測定器なんで数値の信頼度は”?”ですが
今回知りたかったのは自然界に比べ異常な数値が
出るか出ないかだけなんで、充分だと判断してます。
【問題の変化】
・七ヶ浜は一年前に比べ現地は落ち着きを見せており
このまま行けば短期的にボランティアができる
派手な肉体労働は減っていくように思います。
(津波被害を受けたが現在の情報の少ない地域も
あるのであくまで七ヶ浜の話と宮城野区の話として)
・水産が主の七ヶ浜と農業が主の宮城野ではニーズに違いが
有り、農作業の手伝いなども出てくるかもしれません。
(人手・機材の損失もあるので理解は必要)
・様々な保険や保証を受けられた人や、仮設にいながらも
家は何とか復旧の目処がついた人達とそうでない人たち
の確執がちらほら出てきているようです。
(親族間のトラブルがあったりするので情報の取り扱いには
十分注意を)
・震災前からそんなに近所づきあいの無い方がコミュニティーから
離れたり、若干取り残され気味になりつつあるように感じました。
地域性や個々の問題もありますが、完全に孤立してしまう前に
何らかの繋ぎやキッカケが必要に思います。
短期的な話で行けば、これから仮設住宅内での熱中症が増える
シーズンとなる為注意が必要かと。
ただ人と人との問題であったり、短期ボランティアでは仲介も難しい
など決定的な打開策はないかも知れない。
【ボランティアについて】
・ニーズ(現地住民からの作業要望)が無くなった為か閉鎖するVCが
多くなり、逆に活動中のVC(特にHPがキチンとしていて情報が多い所)
に人が集中してるようです。活動の際は必ず事前連絡・確認を。
・震災直後とは異なり瓦礫撤去や家屋解体など派手な作業は余り
無いと思われます。訪問先での作業が想像とは異なっていても
そこは支援として活動していきましょう。
(ただ、NPOを通して現地入りする場合団体の指示で動く事があり
中にはタレントが来てイベントするからと来場者向けの駐車場の
案内なんてのもあったようです。そういうのは断ってもいいと思う。
個人的には)
・写真の撮影には十分な配慮を。
(今回定点写真を撮るにあたり、早朝入りし住宅地は避けています)
・キチンと挨拶しましょう、VCのビブがあるなら着たままがお奨め
(よそ者ですし、盗人と間違われます)
・暑い季節になりますが作業の際、長袖の着用はマストです。
・屈んだりしゃがんだりとする事が多いです。シャツの胸元が
開く服装や下着が露出・透けすぎる服装には気をつけてください。
(残念ですが去年もボランティア女性がセクハラに遭った事例が
あり、実際はもっとたくさんの事例が有ると思われます。
個人宅にお邪魔する場合、夕暮れから外を歩く場合などは
単独は避け二人以上で行動しましょう。自分の身を守ったり
訪問先で異常が有り周知させたい際などの事を考え、
防犯ベルの携帯をお奨めします。)
・おやつや水分・塩分補給を忘れずに。できれば地元のお店で
買ってあげてください。募金するよりダイレクト。
(個人的塩分補給のお奨めはチューブ入り梅肉。
酸味でシャッキリするし塩分やクエン酸も摂取でき
開封後の保存性・携帯性が非常にいい。)
・作業内容に因ってはケガからの破傷風感染の不安が
まだ高いと思います。できるだけワクチンを接種して
いってください。なおワクチンは大体2回接種で
初回接種後3∼8週後にもう1回となります。
余裕を持って接種してください。
【最後に】
ここに書き忘れたことも有るとは思いますが、この一年を
通し必要だと思ったことを書きました。
まだ一年目、けが人で言うとようやく部分的に止血が済んだかな?って
感じで、これからが復興の始まりだと思っています。
親戚からの妬みを受けても”ウチが本家だからがんばんねぇと”と笑って
話してくれた農家の方、”今まで30年以上かけて築き上げた物が無くなった、また復興には30年はかかるだろう”と力を落とす人。
去年はボランティアとして他県から来ていたが、今は地元に再就職して
復興を助けている人
そして今も日本はもちろん世界中からいろいろな人が現地に入って
時には歯車に、時には心の支えとなり活動しています。
でも言っておきたいのは、現地に行くから偉い!行かないのはダメだ!
なんていう気はサラサラ有りません、自分は行きたいし、行けるから
行くだけ。行きたい人がいける時に行けば良いんです。
そうじゃないと長く続かないもんね。
一年前一緒に活動した方に色々情報をいただきました。
長谷川さん、中野さんこの場を借りてお礼申し上げます。
長くなりましたがBlogでの報告はひとまずこの辺で。
では…
まぁいいか。
一年前との比較写真は定点観測写真photosynth by MicroSoftのリンク先で確認して下さい
先日の再訪で調べてきた事感じた事のまとめ。
【七ヶ浜エリア】
・多賀城・下馬駅周辺は多分震災前とほぼ変らない落ち着きを感じました。
コンビニ・スーパーも以前と変らない数が営業しており補給には事欠きません。
(菖蒲田のセブンイレブンは現在も有りません)
・菖蒲田、花渕エリアの倒壊・半壊、住人が解体を希望した建築物の
殆どは解体撤去されていました。
・沿岸部においては瓦礫の除去が進んでおり、悪臭は殆ど無く
住人の方に伺ったところ去年に比べハエの発生はかなり少ないとの事。
・七ヶ浜中学仮設住宅では全戸に繋がった軒先が設けられ、梅雨の時期
等の利便性がかなり向上したように思えます。
ただ雨どいの排水に問題がある様です。
・浜にサーファーが戻ってきていました。
・菖蒲田浜の防風林(松)はかなり間引きされ、残っていた
樹木の多くは枯れ始めていました。
おそらく防風林としては機能しないと思います。
浜の公園に有った公衆トイレは撤去されていましたが
防波堤の柵(杭)や割れて水の溜まっていた広場など
一年前に壊れていた部分はほぼ手付かず。
1年で劣化している可能性もあるので割れた道路や
コンクリートのエリアに行く際は十分注意を。
定点観測写真【菖蒲田浜エリア】の写真を参照してください
・社会福祉協議会が運営する七ヶ浜ボランティアセンター(以下7VC)から菖蒲田浜に抜け、
花渕に向かう道路及び海岸沿いには街路灯がなく、
所々歩道が陥没しています。 夜間注意。
・この日の7VCは400人を越す人が集まり、県外ボランティアの
受け入れを中止していました。
現地入りの際は必ず7VCへ連絡を入れてください。
・瓦礫除去などはほぼ落ち着き、農地回復の手伝いが多いようです
・7VCのある町役場の入り口にプレハブで出来た七の口商店街が出来ていました。
おみやげ物屋や理容店など数件が営業しています。
・7VCには貸し出し用装備がかなり充実していますが持込が
基本ですのでお忘れなく。
・7VCのサイトに活動中の写真撮影はNGで7VC内の撮影も問い合わせの後でとなっています。
何かトラブルが有ったのかも知れません充分
【宮城野区岡田南在家エリア】
今回のVC:津波復興支援センター(旧岡田サテライト)
・最寄の陸前高砂駅前は至って平和でコンビニもあります。
・駅から車で10分ほどいくと殆ど家屋が無く、ダンプが走り回っています。
・悪臭は殆ど無くハエの異常発生も確認できず。
・今回お世話になった津波復興支援センター(旧岡田サテライト)は
地域に根付いたVCでこの日は自分含め20人程が活動していました。
・瓦礫除去などはほぼ落ち着き、農地回復の手伝いが多いようです
・社会福祉協議会が母体のVCと違い”ボランティアを
ガッチリサポート!”感が欲しい人には不向きかもしれませんが
経験者や大きな母体に違和感を感じた人には活動しやすいかも。
小回りが効いて”残業”もOKとか(リーダー次第かも)
【放射線量について】
帰宅後それぞれ以下の様な条件・機材で測定してみました。
測定器:エステー製AIR COUNTER \4980(CAINZ HOME)
測定器の使用方法に従い各々3回ずつ測定
参考数値:名古屋緑区 0.008μSv/h
1.七ヶ浜で雨の中歩きまわた靴及びザック
*ザックはレインカバーを靴は普通に使用し
帰宅した状態で。
0.008~0.01μSv/h
2.宮城野区の活動中に使った長靴
*活動後、泥が付着したまま保管し名古屋で測定。
0.009~0.01μSv/h
誤差程度の推移で線量は問題はないと思います。
*家庭用簡易測定器なんで数値の信頼度は”?”ですが
今回知りたかったのは自然界に比べ異常な数値が
出るか出ないかだけなんで、充分だと判断してます。
【問題の変化】
・七ヶ浜は一年前に比べ現地は落ち着きを見せており
このまま行けば短期的にボランティアができる
派手な肉体労働は減っていくように思います。
(津波被害を受けたが現在の情報の少ない地域も
あるのであくまで七ヶ浜の話と宮城野区の話として)
・水産が主の七ヶ浜と農業が主の宮城野ではニーズに違いが
有り、農作業の手伝いなども出てくるかもしれません。
(人手・機材の損失もあるので理解は必要)
・様々な保険や保証を受けられた人や、仮設にいながらも
家は何とか復旧の目処がついた人達とそうでない人たち
の確執がちらほら出てきているようです。
(親族間のトラブルがあったりするので情報の取り扱いには
十分注意を)
・震災前からそんなに近所づきあいの無い方がコミュニティーから
離れたり、若干取り残され気味になりつつあるように感じました。
地域性や個々の問題もありますが、完全に孤立してしまう前に
何らかの繋ぎやキッカケが必要に思います。
短期的な話で行けば、これから仮設住宅内での熱中症が増える
シーズンとなる為注意が必要かと。
ただ人と人との問題であったり、短期ボランティアでは仲介も難しい
など決定的な打開策はないかも知れない。
【ボランティアについて】
・ニーズ(現地住民からの作業要望)が無くなった為か閉鎖するVCが
多くなり、逆に活動中のVC(特にHPがキチンとしていて情報が多い所)
に人が集中してるようです。活動の際は必ず事前連絡・確認を。
・震災直後とは異なり瓦礫撤去や家屋解体など派手な作業は余り
無いと思われます。訪問先での作業が想像とは異なっていても
そこは支援として活動していきましょう。
(ただ、NPOを通して現地入りする場合団体の指示で動く事があり
中にはタレントが来てイベントするからと来場者向けの駐車場の
案内なんてのもあったようです。そういうのは断ってもいいと思う。
個人的には)
・写真の撮影には十分な配慮を。
(今回定点写真を撮るにあたり、早朝入りし住宅地は避けています)
・キチンと挨拶しましょう、VCのビブがあるなら着たままがお奨め
(よそ者ですし、盗人と間違われます)
・暑い季節になりますが作業の際、長袖の着用はマストです。
・屈んだりしゃがんだりとする事が多いです。シャツの胸元が
開く服装や下着が露出・透けすぎる服装には気をつけてください。
(残念ですが去年もボランティア女性がセクハラに遭った事例が
あり、実際はもっとたくさんの事例が有ると思われます。
個人宅にお邪魔する場合、夕暮れから外を歩く場合などは
単独は避け二人以上で行動しましょう。自分の身を守ったり
訪問先で異常が有り周知させたい際などの事を考え、
防犯ベルの携帯をお奨めします。)
・おやつや水分・塩分補給を忘れずに。できれば地元のお店で
買ってあげてください。募金するよりダイレクト。
(個人的塩分補給のお奨めはチューブ入り梅肉。
酸味でシャッキリするし塩分やクエン酸も摂取でき
開封後の保存性・携帯性が非常にいい。)
・作業内容に因ってはケガからの破傷風感染の不安が
まだ高いと思います。できるだけワクチンを接種して
いってください。なおワクチンは大体2回接種で
初回接種後3∼8週後にもう1回となります。
余裕を持って接種してください。
【最後に】
ここに書き忘れたことも有るとは思いますが、この一年を
通し必要だと思ったことを書きました。
まだ一年目、けが人で言うとようやく部分的に止血が済んだかな?って
感じで、これからが復興の始まりだと思っています。
親戚からの妬みを受けても”ウチが本家だからがんばんねぇと”と笑って
話してくれた農家の方、”今まで30年以上かけて築き上げた物が無くなった、また復興には30年はかかるだろう”と力を落とす人。
去年はボランティアとして他県から来ていたが、今は地元に再就職して
復興を助けている人
そして今も日本はもちろん世界中からいろいろな人が現地に入って
時には歯車に、時には心の支えとなり活動しています。
でも言っておきたいのは、現地に行くから偉い!行かないのはダメだ!
なんていう気はサラサラ有りません、自分は行きたいし、行けるから
行くだけ。行きたい人がいける時に行けば良いんです。
そうじゃないと長く続かないもんね。
一年前一緒に活動した方に色々情報をいただきました。
長谷川さん、中野さんこの場を借りてお礼申し上げます。
長くなりましたがBlogでの報告はひとまずこの辺で。
では…