Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

桃紅空間

2015年04月10日 | 美術館など

中将姫の桜の帰り道、

ぐるっと遠回りして関市まで行って来ました。

刃物で有名な関ですが、私は書の作品を見てきました。

篠田桃紅美術空間、関市役所の最上階にあります。

 

桃紅さん(なんて気軽に呼んでいいのかしら)の存在を知ったのは

新聞の読書のページで彼女のエッセイが紹介されたのを読んで。

季節がら「櫻」、そして「雨」など・・・

独特の世界観で、私は一目で魅了されました。

お父様が岐阜市、おばあさまが関市にゆかりのあるそうで、

それで関市に美術空間ができたとか・・・

我が家からはちょっと遠いのですが、私にはありがたいことです。

しかも2013年にナント100歳を迎えられ、

岐阜ではあちこちで展覧会がありました。

私はなんとか文字が読める作品が好きなのですが、

だいたいこのような抽象的な作品が多いですね。

 

淡墨とか青墨とか、ばんやりとにじんだ淡い墨で書かれたものに

とても強く心ひかれます。

このように後から書いた線が浮き上がります。

 

淡い墨を重ねるということは、

歳月や風霜を経ることの意を宿しているらしい。

水墨は、重ねても重ねても、一回性の重なりで、

下の墨は消えはしない。

人が一刻、一日と生きて、ひとつの生涯となるのとおなじように思われる            

                           「桃紅----私というひとり」より

 

私もいつも感じることです。

一日、一日の積み重ねがあってひとの一生になる。

 

さぁ今日も重い体をひきづって頑張りますか。

 

 

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