夢中人

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ホテル・ルワンダ

2008年08月28日 | 映画
ホテル・ルワンダを観た。
1994年、アフリカのルワンダで長年続いていた民族間の諍いが大虐殺に発展し、
100日で100万もの罪なき人々が惨殺された。
アメリカ、ヨーロッパ、そして国連までもが「第三国の出来事」としてこの悲劇を黙殺するなか、
ひとりの男性の良心と勇気が殺されゆく運命にあった1200人もの命を救う。

・・・1994年。今から14年前の話だ。
何百年も昔の話ではない。つい最近の話。事実あった話だ。
正直、全然知らなかった。知らずに今まですごしてきた。
民族間での紛争。
今は、そのことについてはなにも言えない。わからない。

映画の中で、アメリカやヨーロッパがこの紛争から身を引くのですが、
その時に「この国に価値がないからだ」なんて言っていたけど、
それ以前の紛争の手助けでアメリカは大変なめにあっていたみたいですね。
それはそれで攻められない部分もあるんじゃないかと思いました。
この時思ったんですけど、こういう時、日本は手助けできないんですね。
憲法によってそれはできないことになっているんだ。
本来ならば、自分達で和解したり、近隣諸国が抑えたりするのが一番いい解決方法なんだろうけど、
そうじゃなくて、どんどんふくれ上がり罪のない市民達の命が落とされていくんだ。
もし、命があったとしても、難民となってしまって、生活を奪われてしまう。

映画の中で争っている兵隊達を観ていると「信念のために戦う」とかそんな風な雰囲気ではなく、
強奪をしたり、賄賂をもらったり、女性を痛めつけたりで、ただ有利に立つために存在するようでした。
兵隊じゃなくとも、その兵隊の上に立つ人もそんな感じでした。
これじゃ、何の目的に争っているのかと思ってしまう。
戦争という状況はどんな人の心も蝕んでしまうものだ。
兵隊達は病んでしまう。そして、人じゃなくなってしまう。
指揮を取る人までもがそうなってしまうと、その争いは本当に意味がなくなってしまう。
そして、大変な被害にあうのは一般市民なんだ。

ここのところ、2冊の本を持ち歩いていて時間があったらちょこちょこと読んでいました。
1冊は「難民キャンプの子どもたち」という本。写真がたくさん載っています。
今回観た映画の舞台となったルワンダのことも書かれてありました。
もう1冊は「聖徳太子の仏法」。
この2冊がセットでした。
最近では、すべての出来事は偶然ではなく、すべて必然というのを強く感じるこの頃。
この2冊はなにか繋がりがあるのかなぁ?と思っていたけど、自分の中で繋がる部分がありました。
聖徳太子が作ったといわれる「憲法十七条」。1千年以上も前に作られた憲法。
読む前は、難しくて読めないかもと思っていたんですが、そんなことは全然なく、
非常に興味深く読むことができました。
本全体を読んでいても、面白く読むことができ、なんというか。。。意外に固くないなと思いました。
この「憲法十七条」は「和」なんですね。
ちょっと前に聖徳太子は実在しないとかなんとか言われてましてが、この「憲法十七条」は実際にあるんです。
今回映画で観た出来事とこと、この「憲法十七条」が、私の中で関係あることのように思えました。
そしてまた、聖徳太子が首相みたいな(と言っていいのでしょうか?)お仕事をしている時の天皇は、
推古天皇という女性の天皇。
ここでも思ったんですけど、いろんな国で女性の政治家さんが活躍していますが、
アフリカこそ、女性の政治家さんが国をまとめるということができればなと思いました。
いろいろな状況があるのかもしれませんが、女性の要素が入ってもいいような気がするんです。
男性だけでまとめていくと、かたよりがあるんじゃないかな。
権力者の影の女でそこで政治を動かすとかじゃなくて、ちゃんと前に出て、国創りをされていかれる方。
そんな女性はすでにどこかにいるんじゃないかな。。。
そんなことを思いながら、この2冊の本の繋がりを感じていました。
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