なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

柳家さん喬師匠独演会@そば屋寄席 2011.11.26 その2

2011年11月28日 23時48分23秒 | なんとなくの落語
続きです。


仲入り後、再び、さん喬師匠が高座に上がります。


③福禄寿


「この話は演る人がほとんどいないんです。

昔、あたしが二つ目のときに東横落語会で三遊亭圓生師匠が演っているのを見て、

『ああ、いい噺だなあ、演ってみたいなあ・・・』と思いました。

で、師匠の小さんに、

『師匠、福禄寿っていい噺ですよね。あの噺を演ってみたいんです』

と言うと

『おう、あの噺いいな』と・・・。

師匠がいいって言うんだから、いい噺なんだなと思ったら、実は小さんは知らなかった・・・(笑)。

知ったかぶりでうなずいてたんですね(笑)」


「笑えるところは一つもありません」とことわりを入れて、噺に入ります。

年の暮れもせまった頃の噺ですが、雪の降る寒い日という、その情景が、さん喬師匠によって見事にあらわれてきます。

最初に触れたとおりに笑う個所は一つもない噺ですが、ワタクシを含め、会場すべてのお客様が、師匠の噺に引き込まれておりました。


東京にいても、なかなか聴く機会はないであろう、ぜいたくな三席・・・。


なんか付け足しのような感想ですが、立川談志師匠というレジェンドは亡くなっても、落語界は悲観するものではありません。

さん喬師匠のような、素晴らしい噺家がまだまだ数多くいらっしゃいます。

地方においては、その機会は多くはありませんが、この落語会のような素晴らしい機会に恵まれたことに感謝です。

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