未来組

宝塚の舞台、DVD、SKYSTAGEを観た感想と、最近はカメラに凝ってます。

花の業平

2007年10月14日 | DVD、スカイ・ステージ(星組)
花の業平~忍の乱れ」2001年星組大劇場公演
(柴田侑宏作/尾上菊之丞振付、演出/主演・稔幸、星奈優里他)

録画しておいた舞台作品を観ました。日本物の悲恋物っていいですね。
“新春王朝ロマン”とある通り、新春にかかった公演で、オープニングから華やかでめでたい雰囲気。主人公は伊勢物語の作者とされている在原業平(研究により、異なる人物であることがわかっている)。当代一の歌人にして眉目秀麗。光源氏のモデルとも言われるほどのプレイボーイ。舞台上では、何人もの女に慕われて、どんだけ~?!です。

ときは藤原氏の天下。藤原氏から見れば、血筋もよく、人気のある業平(稔幸)は邪魔な存在。業平は藤原義房(汝鳥怜)の娘、高子(星奈優里)と運命的な恋に落ちますが、藤原氏には、業平の行為は政治的な復讐としか映らない。藤原氏は業平を追い詰めていく。

稔幸の水も滴る色男ぶり。烏帽子からこぼれて横顔にかかる後れ毛の束が太い。色男ぶりを強調。当時の新聞に、“稔幸は業平を一分の隙もなく演じた”とありましたがその通りですね。
藤原高子役の星奈優里。品があって、えも言えぬ色気があって、禁断の恋におちていく「よろめき感」がいい。今の娘役さんにはない大人の雰囲気。

その他にも重厚な役者陣。
藤原義房を汝鳥怜
藤原基経を香寿たつき。基経は「摂政」から、初めて「関白」に就任。皇位継承問題にまで介入し、権勢を誇った人物。紅蓮の炎の中、野心とエゴをさらけだして歌うシーンは迫力あります。
藤原氏に放火、暴動を疑われえ失脚する伴善男を鈴鹿照
歌人、安倍清行を初風緑
架空の人物、梅若を絵麻緒ゆう。このあたりは一服の清涼剤。

「べルサイユのばら」を挟んで東京に来た時には、香寿たつき、渚あきの主演コンビ。悪役は汐風幸が演じていました。

わたし、稔幸も好きなんです。一見派手さはなくて、最初は印象に残らなかったけど、とにかくなんでもうまい。麻路さきがトップでナンバー2のときは、明らかに何をやっても麻路さきよりうまかった。TCAスペシャルのトークが面白くて、見方ががらっと変わりました。

星奈優里とのコンビもとてもよかった。とくにダンス。二人とも本当にうまい。フィギュアスケートのペアでもここまでは無理でしょうと思うほど一糸乱れぬ呼吸。踊っている時に心底楽しそうな笑顔も見ていてうれしい。
退団しても仲がよさそうで、ほほえましいです。

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