元館長の統合ブログ

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反り腰を治す

2017-02-05 20:26:33 | 身長
 

反り腰は骨盤の傾きがありますから、これを修正すれば背が伸びるのは確かなことです。


しかし、反り腰とは「状態」であって「形態」ではありません。具体的には、腹を引っ込めるようにすれば傾きが治るはずですから、身長の問題だけであれば腹を凹ますようにすれば良いことです。

したがって問題となるのは、どうして知らず知らずのうちに「反り腰の状態で立ってしまうのか?」ということです。

その原因の一つが、加齢とともに内臓が下垂することです。下垂することで内臓全体の重心位置が下がり、内臓の重さを受ける脊椎位置が下部に集中してくるので腰が反ります。

下垂は二足歩行に起因することなので致し方無い事ですが、過食を避けたり、消化を助ける工夫で消化器系の負担を軽減すること、また腹筋を鍛えることでも、多少の改善がみられます。


もう一つの原因は椎間板の変形で、背中側が薄くなってくることですが、これは寝る時の姿勢が大きく影響します。

反り腰は慢性化してくると腰痛を伴いますから、布団は固い方が良いとか、うつ伏せ寝はしない等の工夫をしている方も多いと思いますが、大切なのは寝始めの姿勢です。

仰向けに寝て、腰と布団の間にできる隙間が大きいと、寝ている間も背中の筋肉が緊張し、反り腰が進行してしまうのです。これがあるので体を休めているはずなのに「寝すぎると腰が痛い!」という事が起こります。

この隙間を埋めるために、仰向けに寝て、膝を立て、腰が布団に密着する状態を10分程度保ってください。そのまま寝てしまっても良いのですが、膝が高い位置のままだと心臓に負担がかかりますので、気付いた時に普通の仰向けに戻しておきましょう。

この姿勢をとった後だと、足を伸ばしても腰の隙間が無くなっていることに気付きます。
この状態を朝まで保てると翌朝の腰の痛みは軽減されているはずですが、寝返りをうつこともあるでしょうし、目覚めたら、うつ伏せだったという場合もあると思います。時間があれば起き上がる前に、同じように膝を立てて隙間を無くして10分を実施してください。少しずつでも反りが無い時間をつくることが改善の道です。

普通に寝ると腰が反ってしまうのに、なぜこの方法だと隙間が無くなるかと言えば、脊柱起立筋が弛緩したからに他なりませんが、ここが背骨の厄介なところです。

背骨というのは自分の意識で動かせるのに、その筋肉の緊張度は意識的にはコントロールできないのです。意識的に緩めることができないので、ギックリ腰をやると、骨に異常が無いのに、筋肉が硬直したままになり痛みます。背中の筋肉を痛めてしまうと長い間痛みが残るのも、「動かせるのに、緩められない」という特性が原因です。
 
この筋肉を意図的に緩ませるためには、それを目的に設計した「かたち (=フォーム)」と「重力からの解放」が必要です。仰向けでできる「腰の隙間」だけで重力に対抗する緊張が起こり緩められない状態に陥ります。

※膝を立てただけでは、腰の隙間が無くならない人は、お尻で歩く動作(実際はその場で足踏み)をすると腰が伸びるのですが、文章では分かり難いと思いますので後日、動画をアップする予定です。
 

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