騒音や人込みの中でも恋人や子どもの声が聞き取れるのは、左脳の聴覚野が大切な音を区別しているためとの研究結果を、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の柿木隆介教授と岡本秀彦研究員らのグループがドイツとカナダの大学と共同でまとめ、15日、英国の電子版の生物学・脳科学雑誌「ビーエムシーバイオロジー(BMC Biology)」に発表した。
柿木教授によると、左脳が雑音から音を聞き分けていることを明らかにしたのは初めてという。
柿木教授らは、雑音の中から会話のような音を聞き取る実験を約10人に実施。脳の神経細胞が音を聞いて活発化した際、神経細胞の電気活動に伴って出る微弱な磁場を測定して脳の働きを調べた。
その結果、右脳の聴覚野は雑音に邪魔され、音を聞き取る神経細胞の働きが低下したが、左脳の聴覚野は活動があまり衰えず、必要な音を聞き逃さない傾向が確認できたという。
[共同通信 47NEWS / 2007年11月15日]
http://www.47news.jp/CN/200711/CN2007111501000772.html
柿木教授によると、左脳が雑音から音を聞き分けていることを明らかにしたのは初めてという。
柿木教授らは、雑音の中から会話のような音を聞き取る実験を約10人に実施。脳の神経細胞が音を聞いて活発化した際、神経細胞の電気活動に伴って出る微弱な磁場を測定して脳の働きを調べた。
その結果、右脳の聴覚野は雑音に邪魔され、音を聞き取る神経細胞の働きが低下したが、左脳の聴覚野は活動があまり衰えず、必要な音を聞き逃さない傾向が確認できたという。
[共同通信 47NEWS / 2007年11月15日]
http://www.47news.jp/CN/200711/CN2007111501000772.html