アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

バンコクとシンガポールでアジアの格差を体験する

2019-08-23 | 旅行

シンガポールに移動してきました。昨日韓国映画『パラサイト』について書いたせいか、今回の旅行では格差についてつい考えてしまいます。今回はそんなつぶやきをちょっとだけ。

バンコクではいつものことながら、エカマイ駅に隣接している映画館メジャー・シネプレックス・スクンビットに通いました。ここはインド映画の上映が多いシネコンで、土日だけかも知れませんが、スタッフがいろいろコスプレをして迎えてくれます。


下のようにインド映画をいつも最低2本は上映してくれているようで、インド映画の観客は99%がインド系の人たちです。インド映画は、他の作品が240バーツ(約840円/日や時間帯によって変化する)とかの200バーツ(約700円)台であるのに比べ、340バーツ(1,190円)と1.5倍ぐらいします。それでも家族連れで見に来るインド系の人たちは、結構裕福なんですね。


ところで、この映画館のある建物の1階にフードコートがあるのですが、そこで食べたガパオ(挽肉の炒め煮)等おかずがも~のすごく辛かったのです。久しぶりに、舌のひだひだに唐辛子が入り込む感覚を味わいました。塩も結構効いていて、肉体労働者のメシ!という感じです。


MBK等ショッピングモールのフードコートではもっとマイルドな味なので、なるほど客層によって味付けを変えてあるんだ、と思った次第です。右側のアイス・ラテは下の写真のお姉さんが丁寧に淹れてくれて、これで40バーツ(約140円)。スタバで飲めば100バーツ(350円)以上はします。ゆったりしたソファ席で、いろんな種類のコーヒー、紅茶のほか、抹茶ラテなど変わり種も楽しめるスタバはバンコクでもとても人気があるのですが、気軽に行ける人と敬遠する人とが存在するようです。


そんなことをバンコクで考えていたら、シンガポールに着いてホテルに入ったとたん、一挙に格差を思い知らされることに。バンコクで泊まっていたのは、エカマイ駅の隣の駅プラカノン駅からすぐのホープ・ランド・ホテルという大きなホテル。下の写真の上方に写っているのがBTSトレインの高架で、その向こうに見えるのがホテルです。


「禁煙階で」という希望が伝わっていなくて、部屋は禁煙だけれど喫煙者も泊まっている、という階にされそうになったため、ゴネて禁煙階の部屋に変えてもらいました。「アップグレードしましたから」と言われた通り、入った部屋は次の間つきの巨大な部屋。スイートと言うには語弊がある、まさに次の間という感じで、ダイニングテーブルと食器戸棚、そして巨大な冷凍冷蔵庫が置いてあります。食器戸棚の上には電子レンジと湯沸かしがあって、どうやら長期滞在者のための部屋のようです。


ベッドルームもバスルームも広くて、バスルームにはシャワールームのほかにバスタブもあります。全体的には「昔は豪華でした」という感じで、バスの蛇口から水が横に噴き出したり、シャワールームの床の傾斜がなくて水がはけなかったりと、欠点多々ありのお部屋でしたが、広くてゆったり感だけは百点満点。


朝食も豪華ビュッフェで、プールを見ながら食べられる席もあります。左の麺は具だけを入れたどんぶりが置いてあって、そばに熱いおつゆが用意されているというもので、おつゆがとてもいい味で毎朝味噌汁がわりにいただきました。右手奥はお粥です。もちろん味噌汁もあり、洋食とタイ料理のおかず数々のほか、肉まん、シューマイなどの蒸し物も各種あるという、これもバンコクの昔風ホテルでは定番の豪華朝食ぶり。これで1泊4千円ほどなのですから、応えられません。


ところがシンガポールに来ると、一挙に上流から下流へ。バンコクの次の間よりも狭い部屋に泊まって、今、パソコンを打っている次第です。前から気になっていた、リトル・インディアにあるペラック・ホテルという古い建物のホテルなのですが、商人宿(ふるっ!)という感じで一度泊まってみたかったのでした。私が泊められたのはどうやら一番小さい部屋らしく、ベッドの脇は横になって歩けるぐらいの幅しかありません。これで1泊8千円強ですから、値段と反比例する部屋の広さ、ですね。シンガポールは土地が狭いため、ホテル代はとても高いのです。


まあ、シンガポールではこれより狭いホテルに泊まったこともありますし、狭いながらも機能的にできている部屋なので、ま、いいか、という感じです。ただ、冷蔵庫がないのはちょい困りもので、朝は冷たいお水が飲みたいため、くまモン柄のステンレスボトルを買いました。ここも朝食付きで、レストランが狭いことから、朝食希望時間を3つの時間帯に分けて、指定された時間にレストランに行くシステムになっています。アイテムもシンプルで、バンコクのホテルと比ぶべくもありませんが、カヤ・トーストが食べられるのでご機嫌です。「カヤ」はココナツと卵で作ったペーストで、マレー系のパンの友です。


それと、朝食で他の泊まり客と接してみると、皆さん感じのいい方ばかりで、ここは客種がいいのだな、という気がします。このペラック・ホテル、冷蔵庫さえあれば定宿にするんですが(って、あと何回来られるやら)。基本的に、シンガポールの人は親切で礼儀を知る人が多く、何か尋ねるとわざわざ案内してくれたり、空港でカートを返すと「ありがとう!」とカート係の人が言ったりと、感心することが多いです。このホテルのスタッフも、ビジネスライクですが気持ちのいい人が揃っていて私好みです。中年や老年のスタッフもいるので、家族経営とかなのかも。


シンガポールでは『Saaho』が見られるはずだったのに、といまだに残念に思いますが、映画も韓国映画、フィリピン映画、インドネシア映画(上写真右から)といろいろやっているので、すでに見た『パラサイト』は除いて、いろんな映画をせっせと見ることにします。今年も地下鉄の駅で宝石屋の宣伝のタマンナーの写真にいっぱい会えるし(昨年まではカリーナー・カプール7VS.タマンナー3だったのに、今年は写真の数が逆転していました)、プラバースが見られなくても元気を出すぞ、なのでした。


(↗バーフバリの代わりにアヴァンティカがいるもんね)



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