花園へ

花は何本あれば園になる？

木は何本あれば森になる？

水は何滴あれば海になる？

塩は何粒あれば柱になる？

砂糖は何粒あれば飴になる

家は何件あれば街になる？

絵は何枚あれば個展する？





一つでもあればできますね






そして一つの花の中にも楽園世界を反照するようなミクロの弥勒が百人くらいは居てはることでしょう






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画像はマット紙に不透明水彩で描いた『花園へ』です






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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋



※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されました






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うすら氷を踏み割らぬ犬の軽さ哉


（うすら氷　　薄氷　　うすらひ）

天国の帽子

天国にのびる帽子に

羽が生えたら飛べるかな

飛べなくてものび続けたら

飛ぶ必要もなく天国に届くだろう


〘それでも頭と体は地上のまま〙


だいたいがまあそんなものだから

さして気にすることでもない








〈カラスが低空で犬の横をあおる、二回、三回、カラスは犬が食べたいのか、遊んでいるだけなのか犬は気が付いていないので抱えて逃げる〉








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画像はマット紙に不透明水彩で描いた『天国の帽子』（部分）です


（帽子の上にはあと四枚の羽がありそのまた上に何かがいます）





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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋



※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されました






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枕真っ暗裏返る朝の闇

upsy-daisy

夜の隅っこに

居てはるような

ぐねぐねの尖がり帽

かぶってまるまって

転んでも転んだままで

さあ大丈夫だよとは

いってほしくない







（「溶けだしたガラス箱」を久しぶりに聴いているここ最近の雪が降っては解けまた夜に降り街を毎日白い膜が被うような有様も悪くはない）







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画像は旧作のオブジェに手を加えました『upsy-daisy』


（upsy-daisyは幼児が転んだときなどに言う、さあ大丈夫だよ、といったような英言葉です）




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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋



※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されました






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透明に不透明なる忘れ雪

ピエ（vol.20）

海東セラさんの個人誌『ピエ』に私の挿絵を掲載していただくのもこの20号で最後となります

ふわふわとした感慨深さが青空を舞い落ちる風花のように心地よくでもちょっと寂しいですね


（ピエは札幌ではト・オン・カフェやギャラリー犬養で読むことが可能です）





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ピエの目次の絵は水彩紙に不透明水彩で描いた『手遊び（てすさび）』です


（ちなみにこの絵は下記展で展示する予定です）




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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋



※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されました






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海老の尾の流しを泳ぐ夜明け哉

pol

モノクロエメラルドが

煌煌と拡散していく夜

手の平から饅頭が転げ

笑う傍から剥落する壁

そんなこんなで丸潰れ

はげちょろけの夢見る






｛スリッパ大のオサムシが作ったばかりのオブジェを破壊して回る夢を見ましたああ怖いでもすぐに部屋から出て行ってくれました｝






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画像は紙にボールペンで描いた『pol』です



（政治家とは全く関係ありません）





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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋



※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されました






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小羽虫の生まれ死ぬるは戻り雪

山の人

頭のうえが山のようになることがある

その人の顔は山の下にあるので

いつ雨が降ってもおかしくない

虹は側頭部をすべるようにかかり

もう少ししたら晴れ間に光も差すだろう





（きっと蝙蝠の首飾りは下の方で安寧だ

雨風しのぎに胸元に入ればいいのだから）







〖雨の中にある無数の世界を見つめるように絵は描くことだ〗







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画像は黒い紙に不透明水彩で描いた『山と人』です





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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋


※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されます







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春の泥夢の中まで押し来たり

月と赤い靴

夜は雪

昼は雨

夕は氷

月と足

頭の上

止まれ

犬や猫

上の足

まわれ

こわれ

ほろり

ぽろり

はらり





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画像は英字新聞、アセテートフィルム、メディウム、アクリル絵具で作った『月と赤い靴』です





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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋


※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されます







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雪の膜消える最中の物哀れ

おばるおばる

おばるおばるとやってくる

首筋の中にある小部屋へと

お化けではない確かな感覚

が神経を通って指先から筆

先へと薄黄緑の蛇となって

うねるように描いていこう






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画像は金属の枠と石粉粘土とジェッソとアクリル絵具で作った『オバルー』です





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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋


※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されます







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風花や眼鏡に一つ小曼荼羅

二つ顔（の上に）

前と後ろの顔

又は右と左の顔

手は画面の外にのびて

弄っているのもは

あなたが考えてください

帽子がのっているように

頭の上に黄色い生物はうろうろ

帽子は決して動きませんが

動く帽子があったらいいなと思います




（そういえば以前はよくU.F.O.の帽子を描いてましたね）





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画像は水彩紙に透明水彩で描いた『二つ顔』です





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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋


※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されます







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一夜雪夢見の外は真っ白け

トムと天ぷら

世界にはいろいろなトムがいる　　　　　　　　　　　　　（そういえば吐夢という名前の映画人もいた）

日本ではツトムという名前にトムがつく

とある漫画で名前に『ム』がつく人を溺愛する人物がいて

その人の息子の名前は「ズサム」と「ゲサム」という名前だ　　　　　　（もちろん二人ともぐれている）

トムとの相違点はもはや『ム』だけだけれど

結局のところムっていうのは良い響きだということが云いたい



（そしてトムっていう言葉はなんとなく天ぷらを想起させるがそれはきっと私に限ったことなのであろう）






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画像はプラケースに銀色のマジックで描いた『トムと天ぷら』です






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次回予定




本田征爾展　　－おつりき小照－

『透明水彩、アクリル、ガッシュ、油彩、オブジェ』

2019年4月3日（水）－4月15日（月）　13:00-21:00　火曜定休

会場　：　ギャラリー犬養　女中部屋


※今年からG犬養の営業時間が21:00までに変更されます







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戻り雪積もらぬならば犬を抱き