ロベール クートラス
レティシア書房さんで見つけたミニ画集。
ずっと観たかった画家の展覧会を
ようやく大山崎山荘美術館で観られました。
すごく・すごく、よかったです。
こういうことをしたい!って思う絵描きは多いだろう。
もう没後30年なのになんとも
コミカル、シニカル?で今っぽい絵なのです。
クートラスが画廊と契約していた初期の作品は
作品自体から空気感がなく息が詰まる感じ、
観ていてしんどくなりました。
売れる絵を描かないといけないのが辛かったのか
お金はもらえても幸福じゃないからなのか画廊と契約を切った。
おかげでものすごく貧乏だったみたいです。
売れるものもあえて売りたくなかったみたいです。
売れる絵ではなく自分の心から描きたいものを描いているから、
作品は笑っていたり、泣いていたり、
いい意味で力が抜け呼吸している感じ。
クートラスの売るために描いていない絵たちを
観ている者としてはのどから手が出るほどほしい
と思わせるその魅力ってなんだろう。
美術館で素晴らしい作品を観ても
家に飾りたいと思うものは少ないです。
クートラスの作品はどれも持ち帰って眺めていたいと思う。
そんな気持ちを観てる側に与えるのは何なんだろう。
おしつけがましくない小さな灯火のような絵。
自分は何かを作っていても
やはり売れないよりは売れた方がいいと思ってしまう。
いやいや売れてくれー!と思ってしまう。
ビンボーよりはお金が少しでもあった方が気持ちが楽。
作品の価値はそこじゃないのに
そこを重要視してしまう。
わー自由になりたい。
自由になるにはいろんなものを捨てないと・・・。
あと、人が欲しがるものではなく
自分が欲しくなる、手放したくないものを作らないと。
本日のらくがき
「その行方」
涙もため息も作品になるのだ。ぐぐぐ・・・