ANTI-新P舎

それがぼくには目障りだったから ©[L.Torvalds (et) S.Fujiwara] by 資

「絶版しない」

2006-12-08 | 駄文
一般に書籍が絶版になるという表現は、「品切れ/重版未定」の状態を指すことが多いように想う。しかし正確には「絶版」と「品切れ」はイコールではない。要点は「版権(出版権)」である。版元(出版者)がそれを有するか否かだけ。「絶版ではないが品切れ」、「絶版で品切れ」というのは当たり前だが、「絶版だが品切れでない」という一見不自然に想える状態も存在し得る。


版元の都合で「絶版〔に〕しない」と云うのは、版権(出版権)を放棄しない、だけだろう。契約書では、文書による通告の無い限り出版権(の設定を含む契約自体)が自動更新されることが載って居るから、至極当然。

つまり、「絶版〔に〕しない」イコール品切れにしない、ではない。
ましてや「絶版〔に〕しない」イコール(品切れになったら)増刷する、であるわけがない。

確かにウソはない。

>>20年前、1981年に出された本もすべて在庫があり、少しずつですが注文が入ってくるのです。
>絶版は1点もないという新風の宣伝文句があったはず。↑はそのことを言っているんだと思う。
>でも、なくなりそうな本を増刷しなければ、その宣伝文句もウソになってしまうんじゃない?

これ、確認しました。
なくなりそうな本は著者に増刷の権利(著者がお金を払って)は与えるけど、
判断は著者次第なんだって。「じゃあ、著者が増刷費用を断わったら?」と
聞いたら、「まぁ、事実上の絶版となりますが・・・」と言い切りましたよ!
〔20041121 過去ログ(3>>47より〕


その前に「絶版しない」などとのたまう会社は信用できない。

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