ANTI-新P舎

それがぼくには目障りだったから ©[L.Torvalds (et) S.Fujiwara] by 資

巷における、新P舎の評判

2007-01-25 | 批判的記事
ANTI-新P舎 「マツザキさん、会社は大丈夫?」――谷郁雄氏〔「雨沢 滴『二つの川の交わるところ』栞」より〕からの、
つづき

20070114
『日本経済新聞』25面(「詩歌・教養」欄、東京12版)
小池昌代「詩歌のこだま--流通に抵抗する個の輝き--」より

 消費されることを、十分に了解した本の造りであり、現代詩を読み慣れた読者でなく、いわば無党派層の見えない読者にマーケティングの焦点が見える。


売られることを前提にしながらも、その言葉には、かすかに「流通」に抵抗する、「個」としての冷たい輝きがある。

〔谷郁雄『無用のかがやき』2006〕


一瞥、意味不明である。
しかしこれは、
「『流通』に抵抗されっちまって、形無しの新P舎」
という高度なアイロニーである!
と自らに納得を強いた。

そうでもしなければ、
著者・出版者・評者、それぞれの勘違いが三竦みで、未知のエネルギーが発現して、頭がクラクラするから。

そして「造本」や「マーケティング」などで、新P舎の書目を語るのは、諷刺に相違いない。

刊行書籍の売り上げを期待して居ないのに、「造本」を気にするはずがない。
彼らの「マーケティング」の対象は、読者ではなくて、「表現者」だから。
そこにテクニクスが在るなれば、騙しのそれだ。

私を奈落に堕としめかけたのは、次週〔20070121〕の同じ紙面だ(別紙面に幻T舎ルネッサンス社の広告の在ったのも、追い討ちをかけるようであったが)。

上掲コラムの隣の教養欄に、谷川俊太郎氏が紹介されて居たから。

全部、偶然だろう。全部。
この本文にもし、新P舎が登場して居たならば私は、どうにか為って仕舞いそうだった。だが、
この偶然を、詐欺的「マーケティング」へ、狡猾に利用するのだろうと想うと、私がどうにか為って仕舞うのは、しかし必定の様だ。


〔20060710発売〕
〔本の雑誌8月号(2006年7月10日)〕
http://www.creatorsworld.net/pdf3/4-289-00515-2/060824.jpgより孫引き


同封されたリリースによると、この詩集は「執筆期間は一晩、推敲に数日を要し、印刷は約2週間。ひとつのテーマを、明確な狙いを立てて製作する、ということに挑戦」したもので、「新風舎が、書下し作品を最短で仕上げるシステムを開発したことは、時事的な話題や、速報性、精神性の面からも『いま』を扱うのにとても意義のあること」だというのだ。


書下し作品を最短で仕上げるシステムを開発」というのはどうか。六十ページ数千部(あるいはもっと少ないか)の本なら二週間で印刷製本されても不思議ではないし、五月十三日にあがった原稿が七月一日(奥付)に発行されるのは普通のような。システムというより、単に執筆期間が短いだけなんじゃないのかなあ、と思うんだが、違う?

〔『二つの川の交わるところ』200607〕


社長様の拙速粗製・自己満足本にもっともらしい理由をつけて――「システムを開発」とは将に噴飯ものだが、献本したのだろう。本気で「システム!」などど想って居るのであれば、正気の沙汰では無いし、社長様へのヨイショにしては度を越して居る。いづれにしてもオツムが○い。

この紹介記事は書籍の内容にはノータッチであるし、むしろ冷笑して居るように観えるのだが。この様な嘲笑をも広く受け容れて自舎サイト内に置いてリンクを張るなんて、やっぱり新P舎はユーモアを解して度量が大きい舎風に相違ない。でなければ只の○○だ。

そしてこの書目の増刷情報は未だ無い

 しかし本の雑誌社と新P舎の関係性は不思議だ。
 参考:ANTI-新P舎 WEB本の雑誌〔◆店頭POP製作所 : POP王の本発売!!〕

 参考:ANTI-新P舎 「マツザキさん、会社は大丈夫?」――谷郁雄氏〔「雨沢 滴『二つの川の交わるところ』栞」より〕
〔時期不明〕
プロ家庭教師田口の世界へようこそ
http://fumiota.at.infoseek.co.jp/

(後注:ここまでお読みいただき、恐縮していますが、この本は、なんと、売り切れてしまいました!!また、増刷が完了しだいご連絡させていただきますので、しばらく(今、増刷についての条件を折衝(せっしょう)中です。私の知らない世界で、戸惑っています)、お待ちください。その間(かん)、ホームページの内容の充実に努めるつもりです。すでに、このホームページは、1冊の本と同じくらいの質と内容量を持つようになっていると自負しています。ご理解のほどお願いいたします。最近、ふとアマゾンで私の本を見たら、やはり「品切れ」になっていました。それは残念ですが、皆さんには、私のホームページを楽しんでいっていただければ、と思います)
(さらに後注:折衝はだんだんする回数が少なくなり、忙しいせいか、お互いだんだん面倒くさくなってきたのか、しなくなってしまいました。私としては、知名度を上げることが、大事だということが、この折衝でよくわかりました。そのためにも、このホームページをさらにさらに充実させていく必要がありそうです。プロ家庭教師田口の能力、着眼点、「家庭教師馬鹿」ぶりを、とくとご覧ください)

〔『ある家庭教師からみた、伸びる子、伸びない子』199701〕
20061202
土佐高知の雑記帳 「新風舎」ってどんな出版社?
http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-542.html

それで、この事件のことをもっと知りたいと思って、市内の書店に走ったのだ。
だがどこにもない
(略)
5分もたたないうちに電話がかかってきた。
「ご注文の本の書店は、マイナーな出版社なのでとれるかどうかわかりません」
「取れない場合にも連絡をいたします」

マイナーな出版社?
ISBNもあるのに?


なるほど、そういう事情があったのか…。
まだ、明屋書店から返事はない。

〔『名張毒ブドウ酒殺人事件六人目の犠牲者』200507〕
20031201
海文堂書店
http://www.kaibundo.co.jp/osusume/2003_12.htm

しかし、新風舎さん。何十点もの文庫本を一挙に創刊するのもいいけど、本書にはかなり誤植があってちょいと鼻白んだ。

〔『口笛の歌が聴こえる』200311〕


※追加順(記事の時系列に非ず)。断わりの無い引用文の強調は引用者による。

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