ANTI-新P舎

それがぼくには目障りだったから ©[L.Torvalds (et) S.Fujiwara] by 資

マトモな出版社――出版者のクリティシズム

2006-12-19 | 駄文
マトモな出版人(出版社の社長や編集者)は普通、所属する版元から自著を刊行することを避ける。何故ならば、批評精神に反するからだ。つまり良書を世に送り出すのが出版者の使命・義務とその矜持とするならば、自ら、自著を良書と看做すことになるからだ。そんな厚顔なことは、普通しない。
参考:敬愛する筑摩書房専務、松田哲夫氏の著書一覧
http://www.junkudo.co.jp/find2.jsp?author=%8F%BC%93c%93N%95v
日本における新聞社主催の美術展等は、欧米のメディアからすると奇異に映るという。批評する立場の新聞社が音頭をとって、しかも自紙上で宣伝までして居るのは、確かにおかしな話しだ。


良書の刊行を宗とするならば、悪書を出さぬ努力をするということだ。何か知らの判断をすることだ。

この本を出版して良い、悪いと出版社が判断していいのでしょうか

「エディターシップ」の放棄――狭く荒れ果てた山の、醜い低木の密生した急斜面を参照のこと
このような思考停止をして、自著を自舎から刊行して居る社長を戴く会社が、ステキな出版者であったら怖い。

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